幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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海キャンプ!

日常生活では無意識のうちに一日が過ぎてしまいます。年に一度、数回、地べたに寝ると色んなことを考え、時間を長く感じることができます。人生が後半戦に入ったなら、こうした濃密な一日を増やしていくのもいいものです。特に僕はマンション住まいなので地に足が付いていません。大地に寝ることはとても貴重なことなんです。

海が賑わう8月が過ぎ、9月になると子供の学校も始まりますから、各地とも静かになります。仕事と天気の様子をみて木金曜で恒例の海キャンプへ行ってきました。

 

ルート 138.6km △1,305m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


今回は新しいものが二つあります。テントとパニアバッグです。
テントは心配ありませんが、パニアバッグは自作なので強度が心配です。シュラフは夏用の薄手のもの、食事は調理しませんが(片付けが面倒なので)一応コンロとコッヘル、テントが小さくなったので容量には余裕があります。でも椅子は長過ぎて入らなかったのでキャリヤ上へ括りつけました。


走り出して直ぐ、何時ものような荷物に振られる感じが少ないです。テントを軽量化した効果がありました (^^)

三浦半島は右回りです。R16の旧道と、西谷手前からは相鉄線沿いの細い道で車を避けて行きます。天気予報では晴れマークしかありませんでしたが、空はどんよりした雲でびっしりです。


保土ヶ谷からはトンネルを抜けて上り、ドンドン商店街へ。


DOMDOMバーガーではありません。


中村橋を渡って八幡橋まで運河の左岸を走ります。子供の頃、祖母の家へ車で行く時に、父が交差点を口にしているのを思い出しました。「中村橋」「八幡橋」もその一つです。

キャンプ装備だと早く走ろうという気持ちにならないのでメーターを見ません。のんびりと転がしていきます。ホント、転がすという言い方が合っています。重たいものを車輪の付いた自転車で転がして進みます。高齢のオートバイ乗りの方達も愛車を「転がす」って言いますね。

金沢八景でR16を離れます。自作バッグの強度は今のところ大丈夫。ようやく空が少し明るくなってきました。


田浦の工場。迫力ありますねー。


足元を見たら線路が残っていました。


ぶとぼそ氏のブログで見たような気がします。


横浜市の外れの丘陵地帯からスタートして、様々な街を通り抜けます。横浜の市街地、ヨットハーバー、工場地帯、米軍で賑わう横須賀、そして海。神奈川県の魅力を一日で巡っていく感じです。

馬堀の直線。ヤシが立ち並ぶ南国風の道です。ヤシガニはいません。


三浦半島の先端に近づくにつれて山がせり出してきます。少し上ると走水。


綺麗な海の色の観音崎。水着のオネエサンはいません。平日だし。


鴨居湾は浜と道が繋がっている感じが好きです。今日はここを左折してみました。


昭和ちっくなカモメ団地を抜け、港町の路地を抜けると浦賀の渡しにぶつかりました。いつも反対側の前は通るんですが、ここにあったんですね。


12時を回って久里浜の黒船食堂へINN。


焼肉定食にしました。うまぁ~。ヤンママ風の二人がマスク無しで大きな声で喋ってました。


今日はフェリーがいないなぁと思っていたら入港してきました。今日は一隻体制なのかな?


長い三浦海岸は海沿いから一本入った集落内の道へ入るのが最近では定番になりました。こんな感じで50mくらいしか離れていません。


江奈湾で友達の別宅を覗いてみましたが留守でした。仕事が交代勤務なので平日休みも多いそうなので。
激坂でもローでゆっくり上れば重たい荷物でもそれほど疲れません。車も少ないし。


今日も風車はこちらを向いています。ここは東寄りの風が多いです。


さて、現地も近づいたので食料を調達します。夕食はおでんを温めよう。あとは焼き鳥とつくねとコロッケ、ポテトサラダ。翌朝の朝食用にフィッシュバーガー。ビールは500ml×4本と350mlを1本。
ビールはパニアバッグへ入りましたが、あとは袋のまま手に持って行くことにしました。リカンベントだとハンドルへ体重を掛けないので手持ちでも不安定になりません。

藪をかき分け、波の音が近づいてきます。途中スズメバチがいたので冷や汗をかきました。


到着~。今日は他にキャンパーはいませんでした。チェアリングが一人、散歩が一人。どちらもオジサン。金髪水着オネエサンも、ウエディングドレスのオネエサンもいませんでした。ちと淋しい。

けど、ビールはうまい!


少しのんびりしてからテントの設営。去年から活用を開始したプラ板は楽チンです。砂地の斜面を平たくしていきます。他に設営に適した草地もあるんですが、去年ここに張って気持ちよかったので同じ場所にしました。


グランドシートを敷き、


テント本体を乗せて、向こう側の隅2箇所をペグ留めし、ポールをスリーブへ通して立ち上げます。


4隅と中央両側をペグ留めして完成。Naturehike Tagar2 (^^) 
ペグは全て砂地用の捻り手裏剣断面にしました。
砂地用ペグ - 幅員5.5m未満をゆく


高台へお散歩。


日中少しだけ青空が出ましたが雲が多い一日でした。


薪も集め終わってチェアリングタイム。


陽が沈んだら焚火! 食事してビール飲んで焚火して。至福の時間です。

と、思ったら、風が四方八方から吹いてきて(弱いんですが)煙を避けるのが忙しい。その度に椅子と共にあっちへ行ったりこっちへ戻ったり。煙で燻されると臭いし、得にテントを燻されると次回に強烈に臭い思いをすることになります。
結果、焚火は直ぐに消してしまいました。こんなのは今までで初めてです。焚火は一番の楽しみだったんですが。人の気持ちは変わるものですね。

秋の夜長、波の音と、虫の音と… LINEで友達とお喋りして眠りにつきました。


08:15 出発
15:03 キャンプサイト着 


 〇●〇●


5時50分の目覚ましで起床(何時ものスマホアラーム)。

夜は肌寒く夏用シュラフにくるまるくらいでした。仰向けだと寒かったので、うつ伏せにしたら良く眠れました。


新しいテントは天井部分がシングルウォールなので結露を心配していましたが、まったく結露していませんでした。カラッカラ。中と外の温度差が無かったのでしょう。今までのテントではフライシートが必ず結露していたんですけどね。


今日は青空が広がりそうです。


さて、重い腰を持ち上げて撤収です。平らにした部分も元通りにして跡形も無く。


藪の坂道を上るには、自転車と荷物を別々に上り下りします。
そして、またいました。スズメバチ。今度は二匹 (>_<) ダッシュで上り、いつも以上に厳しい道になりました。汗だく。


帰りは気持ちが沈みがちになります。青空なことが幸い。


静かだったキャンプ地の浜辺から、徐々に現実へ引き戻されて行きます。


葉山へ入ると若者の街っていう感じ。平日でも観光客が歩いています。


逗子マリーナは日本じゃない雰囲気ですね。ヤシガニいそう。


材木座で一休み。


今日は少しハンドルを取られます。と思っていたら転びました。そして自作バッグが損傷。サイド下の膨らみの部分が少し割れました。調子に乗るといいことありませんね。


極楽寺の緩い坂を下っていたら前方から大きな車輪の自転車が… なんと、だるま自転車です!
下を向いて慎重に上ってくるので、パフパフ~、と鳴らすとこちらに視線が向き、ニッコリ。お互いに目立つ自転車同士、心が通じた感じです。


江ノ島が近づいてきました。台風の影響でしょうか波があってサーファーも多く出ていました。


藤沢へ入って北上していきます。


この辺りは昼食に困るんですが、前回見つけたラーメン屋があるのでそこを目指しました。辛味噌ラーメン。次回は麺を柔らかめにしてもらおう。チェーシューは自家製で少し歯応えがあるタイプです。


白旗から少しして境川CRへ入りました。重たいとまったりモードです。


和泉川沿いに遡上していき、お気に入りの場所で休憩。トイレあり。道を挟んだ所に自販機があったので冷たいお茶を飲みました。昼寝したくなりましたが、いいオヤジがベンチで寝たら何か言われそうだから止めました。


最後は横浜の北海道。空が広いです。海を離れてから郊外へ向かうにつれ、喧騒が薄れ、緑が増え、人口密度が減り、いつもの自分になっていきます。


海キャンプ、非日常な一日で心が清々しい気持ちになりますが、こうして自分が好んで住んでいる場所が落ち着くのも事実としてあります。日常と非日常、持ちつ持たれつということでしょう。

09:37 キャンプサイト出発
16:14 帰宅