ツーリング用の自転車の一つにスポルティーフがあります。類似のランドナーに対して、もう少し速く走れるという位置づけでした。
ホイールは少し大きな700Cで、タイヤ幅は少し細い25C~28C(Wikipediaより)。
ARAYA EXCELLA Sportif 、素直に格好いいと思います。でも…
Source: ARAYA
700C×28Cのホイールは速いのでしょうか。
数年前までは大径ホイールは速く転がる、タイヤは細くて高圧なほど速く転がる、という観点からくるものでした。しかしこれは根拠のない言い伝えでした。
速さの鍵を握るのはタイヤサイドの柔らかさであり、ホイールの径でも無く、タイヤの太さでも無く、空気圧でもありません。これは Rene Herse Cycles が路上での乗車実験から得た説です。
もし耐久性重視の重くてタイヤサイドの硬い28Cだとしたら、それは様々な種類のタイヤの中で一番遅く転がるタイヤです。
ツーリングという快適さも求める乗り方で、且つダートを走らないならば、30Cくらいのサイドが柔らかいタイヤが良いようです。これより細いと快適さが薄れますし遅い。
逆にもっと太くても問題ありません。速度の違いを体感できるほどの差がないからです。Rene Herse Cycles によると0.3%未満です。場合によっては太いタイヤの方が速いこともあります。
ランドナーと言われている650Bのホイールに36~42mm幅のタイヤでも、サイドが柔らかければ十分に速いんです(残念ながら650Aには適したタイヤがありません)。速さを目的にしてスポルティーフを作る意義は無くなってしまいました。
700Cに36~42mm幅のタイヤを付けたらどうでしょうか。速さは変わりませんがハンドリングの軽快感が薄れますので、フロントアライメントを考え直す必要があります。重量も重くなります。そういう意味で太めのタイヤなら650Bが適しているんです。因みに700x28Cと650x48Bの外径はほぼ同じ。
700Cホイールは速いとは言えません
https://www-renehersecycles-com.translate.goog/myth-19-700c-wheels-are-faster/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja
太いタイヤが遅くない理由
https://www-renehersecycles-com.translate.goog/why-wider-tires-are-not-slower/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=nui
タイヤの空気圧が高いほど速いとは言えません
https://www-renehersecycles-com.translate.goog/myth-16-higher-tire-pressure-is-faster/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja
おまけ
Cyclist VS Longboarder DOWNHILL : Who's Faster ?! - YouTube