幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

記事の検索  | 最近のコメント  | この記事のコメント 
記事の一覧  | カテゴリー  | 月別アーカイブ  | 過去記事一覧 |  

CHERUBIMリカンベント発進!

自転車を趣味としているからにはオーダーフレームに乗りたい。自分がサイクリングする場所に適した自転車、自分が好きなシルエット、自分が好きなフレーム仕上げ、自分が好きな色。自分が好きなパーツ。自分の為の自転車です。全ての部分にはそうするための理由があります。
しかし、乗り心地だけは完成して乗って走ってみなければ分かりません。これまで試乗を2回行って改良してきました。その結果は如何に!

土曜に走れる状態まで組みあがったので夕方に試走しました。


一番気にしていたのは試走時に判明したフロントノーズダイブ。ブレーキを掛けるとBBが下がってしまう現象です。これは Cruzbike T50 でも起こっていましたが、はるかに大きく動きます。原因はメインフレームがしなるためです。


コンフォートな乗り心地を狙って設計しましたが、これによるノーズダイブを見過ごしていたんです。これがどこまで改善され許容できるまでになっているか、急ブレーキを掛けても安心できるレベルになっているかが、満足度に大きく影響します。


結果はバッチリ! 申し分ない強度に仕上がっていました。これなら峠の下りでもガンガン責められます。

強度が増したことで身体に伝わってきたのは微細な振動です。タイヤを新品に履き替えたこともありますが、明らかに試乗の時よりも路面の凸凹を感じます。これはタイヤの空気圧を0.1気圧下げることで同等レベルになりました。前3.4気圧、後ろ2.4気圧。

短時間の試走で分かるのはここまで。実際のサイクリングへ出かけて走ってみて初めて分かってくることがあります。それは各部のネジの緩みだったり、軋み音だったり、身体への影響もそうです。距離は100kmくらいにしておきました。

友達へLINEで完成をお知らせすると、トリプーさん が「見たい」と言ってくれたので、お昼を一緒に食べることにしました。相模湖近くの見晴らしドライブインで落ち合うことに決め、そうすると和田峠が丁度いい。先日は南側から上ったので、今回は北側から醍醐林道経由で和田峠へ上ることにしました。

ルート 102.6km △1,379m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


そうそう、フレームオーダーの一番の目的だった軽量化ですが、当初の希望まではいきませんでしたが、概算で1.5kgの軽量化という感触です。これまでの過程で少しでも軽くなっていればいいや、という気持ちに変化していきました。それはCHERUBIM品質の仕上げ。所有欲を十分満たしてくれます。

走りなれば町田街道で速度感が分かるんですが、前日の試走で急坂を上ったりしたことで脚のダルさがあって比較できませんでした。これに加えて先週は走らなかったこともあります。次回の検証にします。

陣馬街道を横切って小津へ向かいました。未公認ラウンドアバウトを右旋回1週と3/4して右折。木造の橋で一人見入ってニンマリします。


カッコいい。色もいい。


シート背面のケースをまだ作っていないので、食料を積むことができません。早く作らないと行動に制限がかかります。


どん詰まりまで行ってUターンしてきました。


小津は都心の近くにあっても静かな日本の原風景を見られるところです。抜けられない道なので入る人はここの雰囲気を好んでやってくる人のみ。


再び右旋回して力石峠を越えます。気温が上がってこの日は20℃を超えるまでになり、景色は春霞ですね。朝からウィンドブレーカーを着ずに、ベストだけ羽織ってきました。


和田峠へのT字路を直進して醍醐へ。暗がりの意地悪小娘風 馬頭観音にご挨拶。


川に沿って蛇行する道と昔ながらの民家が点在するなか、お気に入りのリカンベントで至福を味わいます。


川を渡る籠。実際に使っている所を見てみたいです。電気で動くのかな?


醍醐林道へ入りました。杉林の激坂が続く道です。和田峠好きな ぱぱろうサンは この道の方が楽だと言っていますが、僕にはここが一番キツイです。


もうカンベンしてくれ~という気持ちでピークに到着。ふーっ。
トリプーさんとの待ち合わせは1時間遅らせてもらい13時にしました。


少し下って和田峠。トレランの人達が休んでいました。サイクリストも数名。春になると賑わってきますね。


下りは山の辺へ入らずに豪快ルートを選択。途中で峠にいた3人組ロードを抜かさせていただき、快調なペースで下りました。まったく不安なし! ただし、凸凹なのところはスピードを落として慎重に走りました。MTBではないので強度には限界がありますから。


見晴らしドライブインに到着~。


しばらくしてトリプーさんも到着。原付二種の北米を縦断したオートバイです。


トリプーさんも現在オートバイのカスタムを発注していて、完成一歩手前まできているんですが、不具合や店主の拘りを反映したりと、なかなか完成に至っていません。そのじれったさも手伝ってか、最近は天涯という650ccのレストアに夢中です。

トリプーさんはカツ丼、僕はタンメンを注文しました。野菜たっぷりでスープが絶妙のお味。こうなると麺は脇役という感じ (^^; しかも これで700円は安い。


お腹が満たされ、二人とも帰途につきました。
トリプーさんのヘルメットに付いたカメラからの映像です。サンキュ~。

youtu.be


帰りは戦車道路へ上がってゆるゆると走り、


ケルビムへ寄ってお披露目しました。事前に担当の廣江さんへは電話したんですが、外で話しているところへ今野さんも現れ、廣田さん、宮田さんも出てきて完成した形を見てくれました。


やはり自分で手を掛けた自転車には乗ってみたいようです。


「そういえば最近は大橋さんを見かけませんね」と聞くと、
「そうなんです、実はここを辞めてお店を開いたんです」と。

自分で店を構えるという大挑戦をしたそうです! 応援してますよ。


https://www.instagram.com/path_backyard/

Source: Instagram


話しは戻ってリカンベントのその他の感触ですが、シート腰部分に当たるところが気になりました。要調整。
少し前寄りに座ると当たらなくなり、上部の湾曲のフィットすることに気づきました。しかし、そうするとペダルまでの距離が短くなるので、途中でシートを少し後ろへずらしました。いい感じ。それでも腰に当たる部分は近いうちに調整しようと思います。

醍醐林道の辺りからヘッド付近げ軋み音が出始めました。たぶんブームをヘッドコラムへ留めている付近だと思うので、グリスアップで直るかな?

あとはストックしておいて付け替えたパフパフホーンの音が小さい。個体差というか不良品というか、帰宅してもう一つのストックに付け替えました。
各部のネジの緩みがあると思うので次回のサイクリングまでに増し締めをした方がよいでしょう。

こんな感じで無事に慣らし走行を終えました。上々の感触を得られて今後も幸せなリカンベントサイクリングが続けられそうです (^^)

07:34 出発
09:52 小津
10:32 力石峠
10:51 醍醐
11:53 醍醐林道ピーク
12:39 見晴らしドライブイン
16:00 ケルビム
16:56 帰宅