リカンベントには沢山のタイプがあって、ホイール径が小さいものから大きな700C、シートの座面が低いものから高いもの、シート背もたれの角度が浅いものから深いもの。シートが寝そべっているタイプは高速向き等、それぞれに得意な分野があります。
前傾自転車の場合、低速ならシティサイクル、中速ならランドナー、高速ならロードバイク、といった区分になります。ロードバイクでも低速で走れますが、一日中低速で走っていたら、お尻は痛いは、手は痛いは、肩は凝るは、で苦痛になるでしょう。ランドナーはそれらの苦痛を和らげるべく前傾姿勢を緩くしたポジションです。それゆえロードバイク並みに高速で走ることは厳しいものです。
シート角45度の僕のリカンベントはそんな区分はあてはまりません。低速から高速まで楽しい! 全ての速度域で一日中走ったとしても快適さは変わりません。ポタリングのような低速はもちろん、高速はロードバイクより速く走れます。もちろん僕自身がロードレースの選手を相手に速く走れるわけではく、その人がリカンベントに乗ったらロードバイクより速く走れるという意味です。
街中はシティサイクル並み、峠の上りはランドナー並み、下りはリカンベントの天下、平地はロード以上、という自転車なんです。様々な速度に対応できると装備を変えるだけでサイクリングの幅も増えます。そんなリカンベントの完成形をオーダー中なんですが… 早く乗りたいなぁ。
All-road bike はダートから舗装路まで全ての路面で速く走れる自転車ですが、僕のリカンベントは全ての速度で楽しい自転車。All-speed Bike とでも言いましょうか。
それは分かるけど、自分は欲しくないなぁ、と言う人が殆どでしょう。人がある物を選ぶ基準は格好いいかどうか、好きかどうかですからね。走っている時に「格好いい!」という声はあまり多くありません。月に一度くらい。それを拡大するには見る回数を増やすことが一番です。
予想に反して得意な一面を見せることも意識を変えるきっかけになります。
「なんだこいつ、変な自転車だなぁ」
「お、でも、速いぞ」とか、「おぉ、こんな坂も上れるのかー」とか。
里山の細い道をポタリング。楽しい!
荷物を積んで宿泊ツーリング。楽しい!
海キャンプ。楽しい!
上り。楽しい! (^^;
海沿いを高速クルージング。楽しい!
下り。最高ー!