幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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矢倉沢峠-箱根七曲り

寒い冬が帰ってきました。去年、一昨年、ともにあまり寒いと思いませんでしたが、久しぶりの冷え込みです。前日の土曜にジテ通したんですが、中厚手のグローブでは指先が冷たくなったので、日曜は出がけから迷わず厚手のグローブにしました。でも日中は寒くないだろう、ということで中厚手も携行。

厚手(以前の写真)

中厚手(以前の写真)


今回の行き先は箱根です。寒いのにわざわざ高い所へいくのかい、と聞こえてきそうですが、箱根って実はたいして標高は高くないんです。湖面が725m、外輪山の矢倉沢峠も860m程度です。

ルート 154.9km △1,897m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


善波峠の手前の矢倉沢往還の旧道。一部未舗装なのでぬかるんでいたら嫌だなぁ、と思いましたが、冷え込みでカチンコチンなので大丈夫でした。


善波トンネルの出口からの富士山。快晴です! ソフトクリームのような色です。
雪の富士山を見る度に、あそこをスキーで滑り降りたんだなぁって思い出します。


パスハンターの時は土曜でも気にせず走っていましたが、リカンベントになってからは日曜に走ることが多くなりました。それは車が少なくて走りやすいから。リカンベントだからといって恐怖感が強くなったわけではありませんが、視界が広くなったことで目障りなものも見えるようになったのかもしれません。


関場から旧道を進んでいると古い道標に気づきました。一旦過ぎてしまったんですが、ずりずりと後ろへ下がって見てみると「足柄古道入口」とありました。旧道で更に古道が分岐しているんですね。急坂を押し上げると民家の前を抜けた角に石碑もありました。


車道を横切ってそのまま古道を押して上がります。ここは何度か通っているところです。雰囲気が好きなので今回は下から上ります。


後方に丹沢の主稜が連なっていました。右手が大山で左がちょっと隠れていますが塔ノ岳。。いつも上野原や奥多摩方面へ行く時とは左右反転しています。


地蔵堂に到着。数年前、小学生や中学生くらいの芸能グループらしき女の子達が人目を気にしながらワイワイしていたのを思い出します。今は名の知れたグループだったりして…


矢倉沢峠への道は金太郎ラインとして整備されました。初夏に来た時は暑さにヘバッたので冬ならいいだろうと思ったわけです。ウィンドブレーカーを脱いで上りましたが、峠が近づくにつれて風が強くなり寒い寒い。上りはスピードが出ないからいいだろうと思いましたが、ここの上りは風通しがいいんです。
止まって直ぐにウィンドブレーカーを着て、写真を1枚とってそそくさと下りにかかりました。


仙石原からは前回見つけて気に入ったゴルフ場横の道を進みます。こんな寒い日にゴルフなんてやる人いるのか? と思ったらわんさかいました。気が知れません。て、それはお互い様か。


湖尻に着きました。丁度海賊船が出たところでした。前回はそこそこの人出でしたが、流石に冬は寒いので少ないです。


湖尻からは神山通りです。初っ端の急坂が結構キツイです。


進むにつれて歩く人がちらほらと出てきます。今回はお忍び風の中年カップルはいませんでした。


さて下りです。楽しい楽しい七曲りの下りです。
ウィンドブレーカーの首元を閉め、ブレーキの遊びを少しキツめに調整し、ライトの点滅OK、車が空いたタイミングを見計らってスタート。
初め二子山を回り込む辺りまでは緩く車に先行を許しますが、九十九折になると追いついてしまうので、その度に停車して間を空けます。自分のペースで楽しみたいですからね。
ギュイーンと直線を下って6●kmからの急ブレーキ、そして倒しこんでコーナリング。これが何度も何度も繰り返しできるのが何とも楽しい。七曲り最高ーっ!
左コーナーよりも右コーナーが好きです。左側通行なので右コーナーは見通しが効くのと、九十九折でRが丁度いいんです。特に赤い大鳥居のある右コーナーが大好きです。手を伸ばせば届くくらいに倒しこんで、もっと、もっと倒したい。
あ~、楽しかった。また来ます。

小田原までの緩い下り。予想通り追い風です。一直線もこれはこれで楽しい。僕の自転車はツーリング仕様なので重いギヤ比はありません。時速40km超だとオーバーレブ。風に押されてシートにもたれてのんびりするだけです。チェアリング。

酒匂川の手前のコンビニで小休止していると、目の前を6両編成の列車が通過していきました。今日はサイクリストが少ないのでこれに乗り遅れると次が期待できません。直ぐに追いかけました。オーバースピードで追いかけて国府津で追いつきました。汗、汗。時速35km超の巡行列車なので抜かすには速く、7両目に連結させてもらいました。

大磯手前で列車が散り散りになり大磯からは一両列車。相模川を渡っているところで小柄な重量級女性ロードに追いつきました。追い風とはいえ、そこそこのスピードで走っています。むむ、速いぞ。
左折車線&左折信号のある信号で中央車線の車の後ろにつけて停車します。ここをよく走っている証拠です。

青になってスタートすると、心持ち左へ寄って道を譲ってくれた感じがしたので、左手を挙げて先行させていただきます。そしてぐいぐい踏みます。これでどうだ。
ミラーを見ると20m後方で付かず離れずついてきています。お、やるな重量級小娘。脚の太さは伊達じゃないってことか。
それじゃこれでどうだ。時速40kmまであげると少しずつ小さくなって信号にひっかかったようでした。でも少し安心した自分がいます。このペースを続けるのキツいんで (^^;

海沿いを離脱して藤沢方面への道へ入ってからはスローダウンして進みます。すると今度は赤いウェアのロード氏が信号待ちで後ろから覗き込むように見てきました。次の信号で停まると、
「すみませ~ん。それって怖くないんですか?」
このパターンの問いかけは初めてかも。
『大丈夫ですよ。下りでフルブレーキもできます。今日は箱根を下ってきましたよ。』
そうかぁ、怖いっていう印象もあるんですね。車は後継して乗るのにオートバイや自転車は前傾。それが当たり前だからでしょうか。

赤ロード氏は信号左折で別れ際に後ろから「ありがとうございましたー。」と言って去って行きました。礼儀正しくてヨシ。
環状4号に入ってからは暗くなったこともあり、時速25kmくらいでゆっくり流しながら帰りました。今日も楽しい一日でした。

07:16 出発
09:11 善波峠
10:15 山北
11:33 地蔵堂
12:26 矢倉沢峠
13:26 湖尻
17:37 帰宅