夏休み車載トリップはお馴染みの2ルートへ、木金曜で出かけてきました。
朝4時に起きて身支度して高速道路を快調に走り、7時過ぎに するらんの里駅 に到着。買ってきた朝食を済ませてゆっくりと走り始めました。
ルート 92.5km △2,061m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。
ここから凡そ1,000mの上りです。
早朝のこんな景色の中、清々しい気持ちになります。
1,000mの標識があります。あと850m。まだまだ先は長いです。
信州らしい落葉松の中の木漏れ日が気持ちいい。気温は都心とはまったく異なり、日向でも暑さは感じません。途中からマイカー規制になっているので自転車天国です。ただし時折り仕事の車が来ますので注意が必要。
この上りは景色はまったく無いので、色んなことを考えながら淡々とペダルを回します。熊笹が多くなってきて勾配も緩くなるとT字路に突き当たり、そこが石堂越です。背後は湿原になっていて散策路が敷かれています。
ここまで休み無く上ってきて1時間50分。平均勾配は7%。CruzbikeT50の時より少し早く着きました。軽量化とハンドルを低くした効果でしょう。QUARKパスハンターの時とほぼ同じです。リカンベントでこうした上りを前傾自転車と同じように上れることを、どのくらいの人が知っているでしょうか。
石堂越からもう少しだけ上りがあります。車が来ないこんな道です。正に自転車天国。
ピークは展望地になっていて八ヶ岳と裾野が一望できます。夏なので視界は期待できません。
下って行くと再びT字路になり、マイカー規制の警備員がいます。入笠山は左へ、僕は右折してダートを下って行きます。少し石が浮いている所もありますがよく締まっていて走り易いです。
視界が開けた所に山彦荘があり、ここはお気に入りの場所です。
夏休みとあって小学生が1クラスくらい集合していました。先生は大変でしょうけど、良い思いでになることでしょう。
ここへ来る人はゴンドラリフトで登ってきます。冬はスキー、夏場はハイカーとMTB。そう、MTBの人達はゴンドラリフトで登って下りを楽しめるんです。僕も載せてもらえますが、そうしないのは走るのが好きなサイクリストだから。
こんな道が続きます。独り占めです。
舗装路と合流してからも暫く下って行き、芝平峠に到着。ここは先秋に ぶとぼそ氏 と右手の林道から上ってきた所です。僕のリカンベントではダートの上りはダメなので。
親切に注意喚起してくれていますが、「途中から」ではなくここから荒れたダートです。
タイヤは交換したばかりなのでキズ付けないようにゆっくり慎重に下りました。勾配が緩くなった所にある橋で一休み。
まだダートが続きますが路面は安定しているので もう心配いりません。
芝平の集落は廃墟が多いです。途中で軽トラとすれ違った時にお話しを伺いましたが、住んでいるのは数軒だけだそうです。
都心に住んでいても一度出た実家へ戻る人(子)は少ないですから、こうした場所に住み続ける人はもっと少ないはずです。僕もこうした場所が好きでサイクリングしていますが、住もうという気持ちはありません。たまに来るから「いいなぁ」って思えるのでしょう。
「甲子」(きのえね・こうし・かっし)、干支の始まりで縁起の良い日とのこと。甲子園もこれにちなんでいるそうです。今年は沖縄尚学が優勝しましたね。あまり関心はありませんが、沖縄と聞くと他県よりも学校が少ないのかな? と思い、その中での全国優勝ですから相当頑張ってきた証でしょう。
黄色い花に埋もれて行く家々。
芝平分校跡。
[昇降口] とあります。何だか昇降口という言葉が懐かしいです。卒業してからは使うことが無くなりましたから。
ガラスが割れた窓から中を覗きました。ここは職員がいた部屋でしょうか。
こちらは図書室でしょうね。
長く深い谷です。ようやく現れたお店は酒屋。と言っても万事屋のような感じでしょうね。それでもお酒は欠かせないということです。昔からお酒とは縁が切れないものだったということか。僕もビール大好きですし。
兎にも角にも、車が走っていない道というのはサイクリストにとってこの上ない喜び。それに加えてこうした静かな農村なら尚更のこと。
トンネルを抜けて隣りの流域へ。
こちらは杖突峠から来る道です。
そして高遠に到着。
平日とあって人影無し (^^;
前回と同じ「だるまや」へ入りました。
同じく野菜天丼。エノキ、舞茸、シシトウ、ナス、大葉、カボチャ、サツマイモ。天つゆとご飯の割合も丁度良かったです。
12時少し前に入りましたが、その後 続々とお客さんが来て、出たら [準備中] になってしまいました。平日は12時前に入らないとダメっぽい。周りは蕎麦屋ばかりでご飯物のお店がここだけだからでしょう。
食後は天女へご挨拶しに急坂を下りて行きます。
ここは「馬競り場」だった所だそうです。馬は昔の生活に欠かせない生き物でしたからね。
天女橋です。この吊り橋をお馬に荷物を載せて行き交っていたのでしょう。
戻って高遠駅。初めて来た時には鉄道が無いのになんで? って思いましたが、ここはJRバス関東のバスターミナルです。良く見たらこの一帯は電線が無くてスッキリしています。ここに限らず全ての電線を撤去して欲しいものです。
裏道を通って散策しながら抜けていきます。
街はずれから南アルプス方面の眺望。下に天女橋も見えます。そしてここからの絵が だるまや に掛けられていました。
高遠を後に後半サイクリング。
しばらくは下り基調でしたが、上り基調になると日影が無く暑さがこたえます。ここから下りになりT字路の左手に自販機があるので、そこで冷たいものを飲んで休憩しました。
ここの水場で空になったボトルへ水を入れました。湧き水ですが最近は冷たいのに出会ってないなぁ。
後半は南峠へ向けて緩く上って行きます。箕輪ダムへの道を避けて、ダムができる前の道を選びます。
箕輪ダムは別名もみじ湖で、たくさんのモミジが植えられています。夏は柔らかな緑色で癒されます。時間に余裕があればベンチでお昼寝をしたいところですが、我慢して先へ進みます。
今回はこの淡い桃色の花をよく見かけました。何という名前かな? ユリっぽい形をしていますが。
道は次第に細くなっていきます。橋の多くは昭和中期の頃に掛けられたようです。
この一帯も廃墟が多く、この消防隊の詰め所も使われていないようです。
田畑も少ない住民で手入れされていますので、使われなくなった場所も多いです。
後山の集落はそこそこの人達が住んでいるようです。しかし最初に来た時にあった分校跡は更地になってしまいましたので、子供達は僅かなのでしょう。
自販機が一つあるので、そこでまた冷たいものを飲みました。
人に会わないまま集落を抜けました。
ここで有賀峠へ行く道と別れて南峠へ。
途中からダートになりますが、勾配が緩いので前輪駆動リカンベントでも上れます。
南峠に到着。この道標が好きですが、もう再来は無いかもしれません。
それは下りのダートが荒れているから。慎重に慎重にゆっくり、目を凝らしながら下りましたがパンク。太腿に抜ける空気を感じて停車しました。午後の山奥でのパンクは心細いです。
タイヤサイドが少し避けていたので石を跳ねた衝撃でチューブが損傷したものと思っていました。でも帰宅後にチューブを見たらリム打ちの穴でした。そんなに強い感触は無かったんですけどね。抜重がまったく出来ないリカンベントの宿命でしょう。その後も荒れた路面に四苦八苦しながら下りました。
長く薄暗いダートの後に見える諏訪湖には毎回ホッとします。
ダートが終わって舗装路に出ると、なんと気持ちいいことか。自転車は舗装路を走る物だ! もうダートは嫌 (>_<)
諏訪湖の外れから茅野へかけても旧道で進みます。休日は賑わう諏訪大社の前も人影は無く、仕事を終えた綺麗な巫女さん二人が鳥居を潜って出て来るところでした。
中央本線を跨いでR20の向こうにも旧道はありますが、雲行きが怪しくなってきたのでR20でデポ地まで帰りました。
車に戻った直後、ザザーっと降ってきました。ギリギリセーフ。
07:49 出発
09:39 石堂越
09:50 ピーク(展望地)
10:26 芝平峠
11:49 高遠
14:37 箕輪ダム
16:14 南峠
18:15 帰着
二日目へつづく。