久しぶりに箱根へ上がることにしました。もちろん一番楽な矢倉沢峠です。過去記事を調べたら最後に行ったのは4年近くも前のことでした。矢倉沢峠の上りが単調で飽きてしまったからです。
ルート 154.3km △1,835m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。
日曜の天気予報は曇りがちで山間部で小さな雨域ができるようでした。朝起きて食事中に雨の音がして心配しましたが、スマホで確認すると近辺だけ雨域があって、それは直ぐに東へ移動していくとのこと。
走り出すと路面は所々で濡れている程度で済みました。でも空は雲が多く今日は眺望は期待できません。善波トンネルを出た所からも富士山はまったく見えませんでした。
渋沢を過ぎてR246の旧道へ入るのはいつものパターン。車が来ない緩い下りを快適に走り抜けます。
松田のコンビニで休憩してお握りを一つ食べてスポーツドリンクを補給。行動食の甘いパンも買いました。これから上る箱根の山々を眺めつつ左折してR246とお別れです。
高校前の駄菓子屋さん跡。
MIRINDA(ミリンダ)、ありましたね~、どんな味かすっかり忘れています。声に出すのも何十年ぶりか (^^;
広い棚田の裾から上り始めます。お気に入りの古い橋に柵が置かれていました。これでは写真になりませんが、危険を回避するためには仕方がありません。
1トン橋は健在。
軽自動車までしか渡れません。
夏草の間に彼岸花がポツリポツリ咲いています。
枯れてしまったものもあれば、まだつぼみのものもあります。
4トン橋も健在。手すりがしっかりしています。こちらは乗用車もOK。
ここで棚田の道は終了です。本線へ出る急坂に大きな老木がありました。根本に名札がありましたが忘れてしまいました。
広い道を上っている途中、左手の藪の向こうに古い橋が見え、目の前のバス停が川越石橋となっていたので、橋の先に道が続いているのかスマホで見ましたが、そこで道は終わっていました。そうしていたら、松田のコンビニを出た時に先行していった緑ジャージのロードが抜かして行ったので、少しペースアップして追従してしまいました。これが後々脚に響くことになりました。
大きな左カーブにある公民館で僕は自販機休憩し、緑ロードはそのまま行ってしまいました。トイレを借りると公民館の裏にある公園で幼い子供達と保母さん (?) が遊んでいるのが見えました。日曜なんですがここへ来る度に見かけます。
T字路を右折すると目の前に直線の二段坂が見えます。嫌なタイプの道ですが、左手に旧道があるので僕は毎回そちらへ。旧道は初めは緩い上りなので、後半きつくなりますが、それでもこちらの方が色々見えるものがありますから。
新道と合流すると直ぐにヘアピンカーブが連続します。その間を突っ切るようにして歩道もあります。歩く人には急勾配でも直線的に上りたいですからね。
「はこね金太郎ライン」の基点を横目に見て地蔵堂に到着。少し先の蕎麦屋が有名らしく以前は車がたくさん路上駐車していましたが、今日は数台でした。総じて今日は車が少ないです。
地蔵堂の左手の細い道を進んで「はこね金太郎ライン」に合流します。数年前に命名されて道路整備(工事)している間、道幅が広くなって交通量が多くなったら嫌だなぁって思っていました。でもそれは杞憂でした。道幅はそのままで交通量は少し増えた程度です。
道路脇に設置された まさかり型の距離掲示はとても良いです。1km毎に4/11のように分母と分子が書かれているので、後どのくらいかが分かります。プラスして100m事に写真のようなまさかりが立っています。しかし、前回も途中まで騙されたんですが、サイクリスト目線だと分母の11kmが峠までと勘違いしてしまうんです。11kmは終点までの距離なので、峠までは8.3kmです。ま、11kmと思って上っていれば、その手前で峠になるのは助かりますけどね。
上部で林道が分かれています。数年前に工事が完了して繋がっているそうですが、ここまで上ったら箱根へ下りたいですから、今後も走ることは無さそうです。
林道の分岐から先はそんなに長くなかったはず。すると分母の11kmは峠までではないことに気が付きます。
単調な上りが終わって矢倉沢峠に到着。手前の駐車場には車がたくさん停まっていましたが、皆さんここから山へ登っているんでしょう。僕はお腹が空いて来たので直ぐに下りました。
今日のお昼はここ、蔵一というラーメン店です。事前にネットで調べて置きました。場所柄か、よくあるラーメン屋の雰囲気とは違ってオシャレな雰囲気。汗びっしょりなので遠慮がちに入りました。
駐車場に車がたくさん停まっていたので混んでいると思いきや、店内の客は少なくて余裕がありました。駐車場を解放しているのかもしれません。EV充電器もありましたし、自販機とベンチ、公衆トイレもありましたから。
注文したのは蔵一ラーメン。チャーシューと、スープに浸かって見えませんがシナチクが入っています。麺は太目なので「柔らかめ」にしてもらいました。スープは癖がなくて美味しかったです。ただ値段は場所相応。神奈川屈指の観光地ですから。
腹八分目で ここも定番となったサイクリングロードへ。観光目的なら仙石原のススキなんでしょうけど、僕は静かなプロムナードの方がいいです。
ゴルフ場が近いのは我慢して、車が来ない緑のトンネルに癒されます。入口付近でカップルのサイクリストとすれ違っただけで、後はずっと独り占めでした。
以前来た時は道が荒れている所が多かったですが、その後に整備されたようで綺麗になっていました。ただ2~3ヶ所で土が流れ込んでいたくらい。
アップダウンは若干でサイクリングにはとてもいいんですが、周回できないのが残念です。この後に続く湖岸の道と合わせて芦ノ湖を周回でればカーサイクリングに最適なんですが。
ハイカー向けの道標も整備されています。ここは長尾峠への登り口。
途中にはビューポイントもあり、越えて来た矢倉沢峠方面から
大涌谷までが見渡せます。
何やら沢らしいのが見えるとサイクリングロードの終点が近いです。これは芦ノ湖から流れる早川で、水はちょろちょろと音がする程度。地図を見たら水門があるようでした。
湖尻峠からの道へ合流し、芦ノ湖ロープウェイの下を通って湖尻に到着。
ここの施設は数年前にお終いになったそうです。観光地でこうした店じまいは淋しいですね。
その直ぐ脇から湖岸の神山通りへ入ります。
初っ端の坂がキツイですが、以降は緩いアップダウンで右手の湖をチラ見しながらの快適な道です。
遊覧船の姿も見えました。
神山通りを終えて元箱根に近づくにつれて人が多くなってきて、インバウンドで海外の人が目に付きます。コロナ禍が終わって賑わうべきところは賑わって、多くの人が楽しめるようになりましたね。でも再びコロナ罹患は多くなってきているそうですが。
元箱根を後にして七曲りへ。茅葺屋根の甘味処で写真を撮って、さぁ、今日のメインイベント、七曲りダウンヒルの始まりです! CHERUBIMリカンベントではお初。
今回は車とオートバイが少なく、ほぼ独りで走れました。ここの下りはなんといっても急コーナーの連続で、九十九折フェチの僕が大好きな所です。勾配はキツく直線では一気にスピードが上がり、コーナーの手前で急制動、車体を倒し込んでいくと路面が肩に近づいてきます。そして立ち上がって再びぐんぐん加速。長い直線ではこれまでの最高時速をマークしました。その後のコーナーの後はパッドが焼ける匂い。
大満足な七曲りはあっという間に終わってしまいました。余韻に浸りながらR1を小田原へ向けて緩く下って行きます。CHERUBIMリカンベント性能にも大満足。
小田原の右クランク交差点は相変わらず自転車に優しくありません。右折レーンあり、歩道なし、二段階右折できず。路肩に停車して背後からの直進車と、前方からの直進車がいなくなった所でハンドサインを出して右折しました。
さて、広い相模湾沿いのR1からR134にかけては勝手にバトルの区間です。その前にコンビニで休憩して朝に買った甘い物とお茶をのんで小休止。前の通りを見ていましたが、以前のようにサイクリストがひっきりなしに通る状況ではありません。トレーニングのチームロードも無し。結局R1は一人で流し、R134に期待しました。
大磯でR134に入るとトライアスロンぽいTTバイクを発見。時速33kmくらいで巡航しているのはLSDトレーニングでしょうか。左手を上げてパス。
相模川を渡った先も自転車に優しくない交差点です。左折T字路なんですが、左折レーン&左折信号があります。左折信号が赤になって直進が青なら、左折レーンの路肩から直進(道交法通り)できますが、同時に青になるので、後ろから左折車がバンバン曲がってきて危険極まりない。多くのサイクリストは直進レーンに停車して直進しています。身の安全は自ら守るしかありません。
その信号を待っている時に、左折レーンをさっきのTTバイクと次いで長身のロードが前へ出て行きました。青になってTTバイクを再びパスし、長身ロードはどんな走りか様子をみます。時速35kmくらいだったので左手を上げてパス。こちらは元気がいいようで追いすがってきました。僕の力が弱くなってきた所で追いつき、でも次の信号スタートから加速すると離れて行きました。もう少し頑張ってほしかったなぁ。最後に黒ロードをパスして終了。藤沢方面へ左折してコンビニで休憩しました。
勝手にバトルは面白いです。走っているとお互いに無言の中に通じる気持ちになります。一番キツかった時は、先行する剛脚ロードを僕を含めて三人で追走した時です。三人がぎりぎりの力で追走し、時に先頭を交代し、千切れても信号で追いつき、最後は皆出し切った感で千切れました。ある時は僕の後方で出方を待っていたロードが、信号スタートで一気に加速していき、それに追いすがるリカンベント。時速50kmになると僕のギヤ比は足りませんし、心臓も機能不足。あえなく惨敗。等々。
そんなことを思い出しながら環状4号を風に押されて帰宅しました。
07:25 出発
09:40 松田
11:18 地蔵堂
12:11 矢倉沢峠
13:27 湖尻
14:30 小田原
17:50 帰宅