幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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GROWTAC EQUAL のデンジャーゾーンを理解する


GROWTAC EQUAL ディスクブレーキにはデンジャーゾーンというものがあります。
BIKEPACKING.com では、デンジャーゾーンに入るとブレーキ本体が壊れると言っていますが、本当でしょうか。

GROWTACより。


ブレーキパッドはカムシャフトの回転によって押し出されます。


上記イラストの "写真のアングル" からカムを見たところです。
これはブレーキを引いていない状態。


デンジャーゾーンの状態。


カム平面の一端がカム中心を越えると、パッドを押す量は変化しなくなります。


デンジャーゾーンに近ずくにつれて、引き量に対するパッドの移動量が少なくなっていきます。


ブレーキレバーを引いていき、一定量を越えるとパッドが押し出されなくなるということです。これがデンジャーゾーンの正体です。

BIKEPACKING.com からの引用です。

Without being hyperbolic, it’s pretty genius and speaks to the level of engineering that went into these brakes. In effect, the brake is so powerful from the standpoint of mechanical leverage that it can literally break itself. Hence the “danger zone” indicated on the caliper. If you set it up such that the brake benefits from both the maximum mechanical leverage of the lever pull and the cam, the caliper will harness too much mechanical leverage and break the mechanism. That’s bonkers.

大げさに言うつもりはありませんが、これは実に天才的な発想で、このブレーキに込められたエンジニアリングのレベルの高さを物語っています。実際、このブレーキは機械的てこの作用力の点で非常に強力であるため、文字通りブレーキが壊れる可能性があります。そのため、キャリパーには「デンジャーゾーン」が表示されています。ブレーキがレバー操作とカムの両方による最大の機械的てこの作用力を受けるように設定すると、キャリパーは過剰な機械的てこの作用力を利用し、機構を破損させてしまいます。これはとんでもない話です。


これは誤りで、
デンジャーゾーンでブレーキ本体が壊れることはありません。