幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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檜原村-藤原峠

僕の前世は犬だったかもしれません。
日頃のサイクリングは、犬がテリトリーをマーキングして回るのと似ています。
初めての風景を見ることも好きですが、計画することが苦手な性分なので季節毎に数回遠出ができれば良しとしています。

小学生時分は大きな市営住宅に住んでいたんですが、起伏が多かったのと敷地面積も広かったので、住宅内の道や敷地内までくまなく自転車で走るのが好きでした。

学校から帰ると、今日はあそこを走ってこよう、という具合にコースを決めて走ったり。途中で考えが変わって寄り道したり。
テクニカルな段差や、滑り易い敷地でスピンターンしたり、カーブの多い道をこまめにシフトチェンジしながら快走したり。

定番のコースやお気に入りのコースも自然と出来上がっていました。
今でも僕の自転車遊びはその延長線上にあります。

前輪駆動の僕のリカンベントは極度の急坂とダートはコースから除外せざるをえません。
テリトリー内をほぼ走り尽くした感がありますが、今回は短いダートを押す前提で桧原村の藤原峠へ行きました。

コース



町田街道を始点から終点まできっちり走り、続けて美山通りへ入ります。
車用に丘陵地帯を直線的に貫く道ですが、脇には昔ながらの道も残っているので石碑の様子を伺いながら進みます。

埋没してゆく観音様は夏草で更に苦しそう。少し葉っぱを避けてあげました。




戸沢峠の手前の交差点では、大きな看板を「さあ描くぞ」という年配の方。
傍らにはA4サイズの原稿がありますが、昔はこれとて無かったことでしょうね。




中流域の川沿いの街道には山側へ一段上がったところに平行して道がつけられていることが多いです。
この川口川にもそんな道があります。僕は総じて「山の辺の道」と読んでいます。奈良のそれも似たようなものです。

その入口がこちら。いかがでしょう、そそられませんか?




所々で ほうずき を見かけました。橙色に染まったものの横に中身が透けているものがちらほら。
ほぅ、最後はこのようにして地に帰るんですね。




実りの季節、栗もたくさん落ちていました。
若い色のイガから覗く栗。初々しく感じますね。




五日市で小休止した後も、そんな山の辺の道を辿って進みます。
ゆっくり走るとこんなアートにも目がいきます。




檜原村のT字路を右折すると祭囃子の音が聞こえてきました。
ここでは年配の方達による気合の入った芸を見ることができました。音色はやはり僕の地元と似通ったものでした。大山道に通ずる音。
最近、僕もまたこの上で笛を吹く時がくるような気がしています。




上流域には山が迫っていますので山の辺の道はありません。川に沿って曲がりくねった道は思いの他時間が掛かります。
くねくねに飽きてきたころ藤倉に到着。風張林道へ挑戦するクライマーの起点です。
でも来月に都民の森のヒルクライムレースがあるようなので、こちらでトレーニングする人はまばらでした。



沢伝いの急坂をジリジリと上って行くと左手に藤原峠へ続く林道があります。
始めっからダート。迷わず押します。

勾配が急な箇所は川床となって荒れています。
ダート区間は1kmあるかないか、12分でした。




舗装になってからは勾配が緩くなり、ほどなく藤原峠。
冬場は木々の間から向かいの湯久保集落が見えるんですが、今は木が生い茂って視界は効きませんでした。

峠から少し下った所にある眺めのよい所で小休止。




トレランのトレーニングらしき人達がまばらに走っていたので慎重に下りました。
檜原街道へ出てからは下川乗まで豪快に飛ばし、次いで甲武トンネルへ上り返します。

この上りはリカに慣れ始めの時に来ましたが、もちろん今の方が余裕があります。力もバランスも。

トンネルから少し下った東屋も草だらけだったので休まず下りました。
下りきる手前の猪丸地区で小休止。ここは棡原の三差路から一段上がった地区。向かいの地区も一段上がっているので、なんとも不思議な景観です。




更に井戸へ上り返し、ビーグル犬にご挨拶。まだ元気もりもり。




最後は旧甲州街道へ上って夕暮れを楽しんでから帰途につきました。




おまけ




その他の写真
https://photos.app.goo.gl/UK7iGQDEdcioZ6QA9

走行距離 143km

07:16 出発
11:58 藤倉
13:10 藤原峠
14:25 甲武トンネル
15:37 井戸
19:11 帰宅