幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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リカ総括 二十曲峠

日中の市街地走行はは酷暑で厳しいので、暗いうちに抜けてしまおうと目論んだんですが、朝が弱い僕は4時に目覚ましをかけても出発は5時過ぎになってしまいました。既に明るいです。

鶴峠&二十曲峠は日帰り圏内では距離も獲得標高も勾配も高いレベルです。
リカでここまで半年、平坦な三浦半島、箱根、丹沢、道志、
上野原界隈、奥多摩、奥武蔵と、僕のテリトリーを走れることが確認できました。

集大成として二十曲峠へ行くことにしました。
既に僕のリカの特徴は分かってきましたので、タイムを競うのではなく、一番の利点である疲労感の少なさを見たいのです。
事前に過去のデータは見ずにリカのいつものペースで走りました。

コース


◆ 平地、ストップ&ゴー

眠たい、布団へ戻りたい、を押し殺して出発します。朝はホント弱いんです。
でも走り出してしまえばいつもの楽しさが直ぐにやってきます。
自転車で走って何が楽しいの? と聞かれることが多いですが、全て楽しい。得にリカは楽しさ1.5倍くらい。だから笑われても乗っていられます。

町田街道はべったり平地で20kmくらい。道幅は広いところ狭いところありますが、広い国道よりも目にするものの変化があるので飽きないのかもしれません。
リカの平地での巡航速度は時速33kmくらい。だいたい10%くらい速いスピードを維持できます。ケイデンスは7速で90rpm。
パスハンでは時速30km巡航、6速95rpm。

信号待ちからのスタートは3速発進するようにしてからストレスがなくなりました。
内装ハブならではの変速レスポンスのおかげで、下死点で変速して直ぐに踏めます。


◆ アップダウン

町田街道を離れて山間部へ入ると短いアップダウンが頻繁に現れます。
勢いを殺さないように踏み込んで上りに入っても直ぐに重力に引っ張られてしまいます。車の流れる道ではちんたら走っていられないので、ある程度頑張って上るんですが、リカはそういうシチュエーションが一番苦手です。現実は受け入れなければなりません。
ローでじわじわ上る勾配10%くらいの細い道になってしまえば、それほど苦手意識はありません。


奥牧野から先、秋山川沿いに雛鶴峠へ続く道へ入ると日影が無くなります。
日差しも強くなってきましたが、ひところの記録的な暑さに比べると例年くらいの暑さなので大丈夫です。

背後からの日差しになったので首の後ろを守るためにポロシャツの襟を立てました。襟は飾りではないのです。
先日も書きましたがリカは日光浴姿勢。正面からの日差しはキツイのでコース計画も考える必要があります。

酷暑酷暑と言われているせいかサイクリストは少なく数人しか見かけませんでした。
冬はオフシーズンだと言いながら乗らず、夏は暑いと言ってのらず、そんなサイクリストが多いような気がします。
時間やコースを考えれば十分楽しめるんですけどね。

雛鶴峠へは難なく到着しました。
パスハンターで走るとペースを上げられる幅があるので、気分だったり前方にサイクリストがいたりすると速く走ってしまい、結果疲れてしまいます。
リカの場合はそういったことができません。のんびり走っているペースがそのままMaxという感じ (^^; というのは大げさかもしれませんが、上げ下げの幅が少ないです。


◆ 風の抵抗

ここの下りは豪快です。パスハンターよりも時速5kmくらい速い。初めて時速7*kmに達しました。惰性です。
僕のリカのシート角度は凡そ50度。ロードの方が前傾角度は深いですが、腰部分で風を抱え込むのと脚が風を受けるので、リカの方が風の抵抗が少ないんです。

新しくイートインができたいつものコンビニで早めの昼食をとり、都留市街で「元気くん2号」「元気くん3号」を観察してから二十曲峠へ向かいます。


◆ 急勾配、使われる筋肉の違い

鹿留入口を左折すると日向区間が終わり木陰の多い大きな谷沿いの道になります。予定通り昼頃に入ることができました。
沢の水に冷やされた冷気と日影とで暑い感ゼロ。
ここの林道は夏場はゲートが開けてあり、川遊びする人達の車が奥まで入っています。けれど一般的ではないのでその数は少なく適度な密度といえます。


沢を渡る急なカーブが三つありますが、最後のカーブ手前1kmが12%の急勾配。
パスハンターでもキツイですが、リカでももちろんキツイ。重さ4kg増しですし。でもスリップしない限り上れます。

そのカーブの所に水場があるので休憩します。滝汗の腕にかけて冷却。


ここからは僅かに急勾配が残っているだけで楽になります。
峠のだいぶ手前でピークを越え、アップダウンしながら二十曲峠。

富士山のビューポイントですが、いつも午後になってしまうので綺麗に見えたことはありません。今日も雲と霞んだ大気で僅かに見える程度でした。


僕のリカでは脚の太腿裏側の筋肉(ハムストリング)を多く使い、太腿前側の疲労感は少ないです。
パスハンターのように乳酸が溜まる感覚はありません。
しかし流石に疲れたので道路の隅に転がって1時間くらいお昼寝タイム。


ダウンヒル、コーナー、ブレーキング

15時にスマホの目覚ましをセットしたんですが鳴らず、少し過ぎてしまいました。

脚の疲れもとれて忍野へ向かってダウンヒル
ここから道志へ入るまでのしばらくは俗化した観光地のガマン走行です。


山中湖の縁を走って道志みちへ入り、コンビニで氷を補給しようとしましたが売り切れ。
この辺り、学生の合宿地になっていますので、消費量が激しいのでしょうね。
テニス部に入った次男も先日合宿に来たそうです。そのタイミングでここを走ろうと思っていましたが、激しく拒絶されたのでした (^^;

山伏峠を越えると後は長い長い下りです。
リカはコーナーは苦手です。ペダルで踏ん張ってバランスをとれないので、お尻バランスです。ただ、地面が近いので恐怖感はありません。

僕のリカの前後重量バランスは4:3、下りでのリヤホイールのブレーキングは注意が必要です。得に下りコーナーでブレーキをかけると簡単に滑ってしまいます。直線部分でしっかり減速が鉄則です。
また、前輪過多で急坂の下りで前転するんじゃないか心配でしたが、4:3程度ではその心配はありませんでした。

下りの気持ちよさは格別です。何といっても椅子に座って惰性で進む感覚は気持ちいい。視界良好、減速容易。
ドロップハンドルのように、下りなのに前傾を強いられてブレーキに神経を尖らせる必要がありません。

長い道志みちの下り、気持ちいいんですが、いかんせん車が多い (-.-)
日曜の夕刻、皆さん帰途を急いています。直線では抜かして行きますが、コーナーが増えてくると車は遅いので気持ちよさ半減。

津久井、城山のアップダウンを過ぎれば再びべったり平地の町田街道
町田駅以降はクールダウンで一日の疲れを癒します。


走行距離 186km

その他の写真
https://photos.app.goo.gl/f7oTvrY3PMWKq4WR7

05:16 出発
08:50 奥牧野
09:57 雛鶴峠
11:50 今宮神社
14:00 二十曲峠
16:00 山中湖道志入口
19:32 帰宅


◆ パスハンターとの比較

過去の同じコースの時間と比較してみました。だいたい想像していた通りの結果です。
鶴峠だけを過去12回と比較しましたが101%〜133%という結果。平均では115%でした。


さて、では疲労感はどうなのよ、ですが。これは素人には数値で示せません。
帰宅時にはさすがに疲れていますし、しゃがんで立ち上がるのがキツイです。しかし、パスハンターと比べると疲労感は少ないです。
そして翌日、脚はなんともありませんでした。通勤で地下鉄B2から地上まで階段で上がるんですが、いつもと変わらず。

コースタイムが時間掛かっているんだから、パスハンターで同じくらい時間を掛けて(ゆっくり)走れば疲労感が少ないでしょ。と思うかもしれません。
しかし、それは違います。手を抜いた場合と気合を入れた場合とを比べても意味がありませんから。
同じような楽しみ方で走ってみた結果、時間がこうで、疲労感はこうで、ということです。


◆ 半年走ってみた感想

  • 平地では10%速い
  • 山間部では15%遅い
  • 急勾配は遅いけど上れる
  • ハムストリングを多く使う
  • 乳酸は溜まらない
  • 一日の疲労感は少ない