◇◇◇ 二日目 ◇◇◇
小谷温泉の宿は暖かな布団に包まれてぐっすり眠ることができました。
気のいいご主人に丁寧に挨拶して宿を後にします。
今日はいよいよK氏の念願だった乙見山峠。
しかし前日の二本のビールがたたり、少々二日酔い気味のK氏。
そして空は薄く雲がかかり、暖かな気温は天候が下り坂であることを知らせています。
コースマップ
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=83fbabbf379e17838c3086d56455732c
温泉宿が数件ある小谷温泉の急登を行くと、お世話になった熱泉荘が眼下に望め、背後の紅葉の向こうには壁のような北アルプス。
空の雲は厚くなる様子はなく、今日一日はなんとかもちこたえそうです。
林道にはいって高度を上げると紅葉も終わって落ち葉の道に変わります。背後には常に白いアルプス♪
最後の急なカーブを過ぎたところでダートがお目見え。
今日も太めのタイヤの本領発揮です。
そして乙見山峠。
峠としての雰囲気はいまひとつですが、信州北部の標高1,500mの山域というスケール感は関東では体験できないものです。
小休止の後、長い林道へ。
峠直下は急な下りですがそれも標高差で200mほど。
その後はフラットで締まったダートを、舗装路とは違ったほどよい振動を感じながら楽しみます。
笹ヶ峰キャンプ場手前でダートが終わり、人の気配を感じるところまで下りてきました。
火打山への登山口付近で小休止。もうすぐやってくる冬に向けて辺りの施設は既にもぬけの殻。電気も切られているので自販機も使えませんでした。
自転車はダートの洗礼を受けてこの通り。
マッドガードを好むツーリストも多いですが、僕はどうも野暮ったい感じがして好きになれません。
過去にマッドガード付きで組んだこともありましたが、数回のツーリングの後に外してしまいました。
また、今回のようなコースで、ダートの荒れ方が分からないような場所では、軽快感を優先するという考えもあります。何種類ものツーリング車を持つK氏も、今回はパスハンターを選んできました。
スキー場横の九十九折れを気持ちよく下り、杉野沢で見つけた食堂に入りました。
黒姫への下りを途中で右折し、農耕地帯を横切って戸隠への上りに入ります。
この上りが結構キツイ。道幅が広くて勾配があり、車もそこそこ走っています。こういう道は自転車では楽しくありませんね。
でも鬼無里のデポ地へ戻るには仕方ありません。
月曜ということもあって戸隠神社前は閑散としていました。休日なら観光客が結構いるのでしょうね。
到着したバスからは学校帰りの小学生達が数人降りてきました。子供の声が響くというのは街が健全という証拠です。
戸隠の後は大望峠を越えて鬼無里入りしようと計画していたんですが、信号を右折したところでとおせんぼ。
大望峠への道が舗装工事とのことで通行止め。番をしているオジサンも気の毒そうにこちらを心配してくれました。
夕刻の鬼無里を下りたかったのですが仕方ありません。
しかし、国道406号へ出るまでの農村地帯もなかなか味のある道でした。時間があったらゆっくりしたいような所です。
谷あいの日暮れは早いです。日が沈むと加速度的に闇がせまってきますね。
鬼無里までは勾配も緩くたいした距離ではありませんが暗くなってしまいました。
旧友と二日に渡って日暮れまで存分に楽しんだ今回のツーリング。
アルプスの絶景あり、紅葉あり、田舎道、長いダート、雪 …。およそあるであろうツーリングのシチュエーションが満載で、長く思い出に残るものになりそうです。
その他の写真
https://picasaweb.google.com/102022339073463920028/20121105#
走行距離:79.4km
08:16 出発
10:22 乙見山峠
11:57 笹ヶ峰
15:50 戸隠
17:15 鬼無里