幼馴染でツーリストのK氏が乙見山峠へ行く計画を進めていたので、同行を申し出て一緒に行くことにしました。
K氏は輪行を予定していたのですが、僕は電車というものが苦手なので僕の車で出動。
紅葉のタイミングと天候を見比べ、土曜車中泊で日曜に温泉宿に泊まり、月曜に帰路につく計画になりました。
メインはあくまでも乙見山峠。
しかし、車をデポして周回コースを設定し難い地域です。
宿泊は小谷温泉にして翌日に乙見山峠を攻略するというのは直ぐに決まったのですが、そうすると車のデポ地を鬼無里付近にしない厳しくなります。
鬼無里から小谷温泉へ行く道はたいして寄り道もなく、距離にして50km前後。ちょっと物足りないんです。
それと、車中泊の前にお風呂でさっぱりしたいし… と、欲張りな考えも浮かびます。
考えたあげくに決まったのが湯峠越え。
これだと80kmくらいでちょうど良さそう。
小谷村役場にコース状況を確認すると、湯峠も乙見山峠も通行可能!
前夜は道の駅「ぽかぽかランド美麻」で車中泊とし、隣接する浴場でさっぱりし、翌朝鬼無里へ移動してデポすることにしました。
コースマップ
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=860b7ba0318ca55e8429d6d01057ce50
この日は寒気が入ってきていてこの季節一番の寒さでした。
明け方の気温は-3℃。
3シーズン用のシュラフではちょっと耐えられませんでした (^^;
車なんだから夏用のシュラフも持っていって二重にすればよかったなぁ。
鬼無里へ移動してスタート。
冷え込んだだけあって快晴の空とバッチリな紅葉のタイミングです。
早朝の嶺方峠への道は車も少なく、積もる話しに花を咲かせながらのんびり上ります。
これですよ、これこれ!
この絶景を見たくて嶺方峠は三度目です。
最初に来た時は予想もしていなかった黄砂で、この手の届きそうな北アルプスがまったくと言っていいくらい見えなかったんです。
二度目は夕刻だったので山も空も霞みぎみ。
ようやく見れて大満足でした。
だーっと下って白馬でも絶景!
興奮冷めやらぬまま白馬を後にします。
ここからの国道走行はファストラン。車の交通量がそこそこあって広い道路ではのんびり走っても面白くありませんからね。
それにバイパスとして作られた長いトンネルは長居は禁物。
途中、旧道をみつけて入っていったものの、工事中で通行できずにまた国道へと引きずり込まれました。
ストレスが溜まる国道は姫川温泉でお終いです。
つり橋を渡るといよいよ長い長い湯峠への道が始まります。標高差凡そ1,000m。ダートあり。
急登のあと緩やかな道になり、最後の集落に入ると遠方にシンボリックな雨飾山が見えました。雪を被っていい感じです。
あの山の右肩を乗っ越えるのが湯峠です。かなり距離があります。
集落を過ぎて林道に入ってからは勾配は比較的落ち着いていて、紅葉と青い空のもと、ツーリングの醍醐味を味わいながら上っていきます。
昼食は国道沿いにあったコンビニ調達。今日はモツ煮込みにしてみました。
二口サイズに分けられたパンの中身はカレーです。最近お気に入りの網で焦げ目をつけて頂きます。
今回の道程では八割くらいが始めての道。普段の日帰りツーリングでは味わうことのできない新鮮な気持ちと、信州ならではのダイナミックで自然豊かな山域。
至福のツーリングです。
道の舗装が結構新しめなので、序所に舗装を伸ばしているのでしょうね。
というか、このまま舗装なのかぁ???
ダートを想定して太めな26x1.5inchを履いてきているのでオール舗装だと淋しい。
そうこうしているといきなりダートに変わりました。
発電所への道を左に見てから数百メートルの地点です。
日が若干傾いてきて少し時間を気にするようになりました。湯峠に日没までに着けるだろうか…
遠かった雨飾山の目の前まで上ってきました。
名前とは裏腹に岩稜が荒々しい男性的な山容ですね。
丁度日が山に沈む頃、湯峠に到着しました。
石碑がかつての往来を伺わせます。
峠からは舗装となりダーっと下ると小谷温泉。宿は一番低い場所にある「熱泉荘」。
なぜこの宿を選んだかというと、他の宿は結構人気があったり、部屋数が多かったりして落ち着けないと思ったからです。
案の定宿泊はぼくらだけでした。
温泉で汗を流したあとは食事とビールです!
とめどない自転車談義が落ち着いたのは0時近かったでしょうか。
その他の写真
https://picasaweb.google.com/102022339073463920028/20121104#
走行距離:77.5km
08:15 鬼無里
09:27 嶺方峠
10:04 白馬
12:15 姫川温泉
16:41 湯峠
17:11 小谷温泉
⇒ 二日目へつづく