幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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イチョウを見に奥武蔵へ

グリーンラインの向こう側へ行くには長い街道走行をすることになります。なかなか足が向きませんでしたが、以前は秋になるとイチョウを見に行っていたのを思い出し、久しぶりに行くことにしました。

岩井沢はグリーンラインのぶな峠の南側にある集落です。最初にここへ降り立った時、ふと目に留まった岩とその陰にある石仏、そこから続く小径に導かれるように入っていきました。そして目の前の広がった空間に息をのんだんです。観音堂がある小広い空間と大きなイチョウが織りなす様に感動しました。偶然の出会いに感謝しています。

翌年にはイチョウの落ち葉を掃除するお婆さん達がいて、会話をしているうちに家へ招かれてお茶を戴きました。ある年は緑の草が生えた斜面がイチョウの落ち葉で黄色の絨毯になっていたり。しかし年が経つにつれて感動が薄れて行き、それはイチョウの木が元気でなくなったせいだと感じるようになったんです。葉の大きさが以前よりも小さくなったような…

さて、イチョウはまだ元気でいるのか。三年ぶりの訪問です。

ルート 161.7km △2,293m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


例年にない短い秋ですが、木々はちゃんと色づいてきますね。そして寒くなると見かけるサイクリストは少なくなります。
今日は距離が長くなるので力を入れずに走ることを心がけました。町田街道をゆっくり流し、R16へ入って御殿峠も頑張りません。峠直前で思い出し左折。帰途用に探した御殿峠の裏道へ入ることにしました。

結婚式場の脇の先は本当の御殿峠。昔pekesukeさんとお会いした時は、ここからトラロープを伝って崖を登ったのを思い出しました。その時はサイスタ(CycleStyle Cafe)の仲間の集いで、その中で一際目立つパスハンターのpekesukeさんは、その後仲良くさせていただくようになりました。

旧道は左側へ下っていくようですが、尾根伝いに小径があるので進んでいきます。途中ダート区間もありますが想定内。「通り抜け出来ません」とか「大型車は通行できません」とかありますが、自転車なら大丈夫でしょう。事前にGoogleで見ていましたし。

しかし、最後はこんな道になってしまいました。ありゃ。

でもここまで来たら行くしかありません。まだ序盤なので足も自転車も汚さないように下りました。30mくらいで平たくなったので乗車し、100mくらいで民家があって舗装になりました。これでは帰途に使うには無理ですね (^^;

土日連休の日曜なので道は空いていました。皆さん遠くへ行っているのでしょう。飯能へ出るのも久しぶりです。右折してコンビニへ寄ろうとしたら、とうせんぼ。この先にある八高線を潜るトンネルの拡幅工事とのこと。交通整理していた人に聞くと「3年掛かります」と。


飯能の街中を北上する細道がお気に入りで、街道走りを一息つく感じです。ムーミンパークを横目に緩く下り基調の道をぐんぐん北上。しかし脚にじわじわ疲労感が出てきました。力まずに走ってきたのになぁ。

生越で街道を逸れて農村地帯へ入ります。


生越は梅林で有名なところですが、もちろんシーズンではないので歩く人もおらず ひっそり。黒山三滝へ向かう県道を避けて山沿いの道を進んでいきます。


大きな倉の横に公衆トイレがあったので借りました。浄水センターになっているとのこと。


途中でヤギがいたので「メェェェェ~」と呼んでみましたが、そっぽを向かれてしまいました。「下手な真似すんじゃね~」ってことか。


この辺りから現れ始めるネコ。


ここにもいます。舌出してます。


山間の集落には野菜の無人販売機、ではなく竹細工の無人販売機。


ネコの正体「山猫軒」はこんな所です。入ってみたい気もしますが、ここへ来るときは時間があまりないので。


山猫軒からは激坂になって一山超えると、


龍穏寺。山間の暗がりにあって、この時間くらいにしか日が当たらないような感じの場所です。駐車場に自販機があったのでホットティーで小休止しました。


さて、ここから本格的な上りが始まります。沢沿いの道が激坂なのは毎度の事ですが、ここは長いです。途中ヘアピンカーブで少し緩み、再び沢沿いで激坂になり、再びヘアピン、三つ目でようやく巻道になります。そのカーブを喘ぎながら上っていると、前から下ってきたジムニーが脇へ避けて待っていてくれました。「ありがとうございます」と心のなかで呟きながら右手を上げて頭を下げて意思表示。

巻道になってからは僅かに勾配が緩くなりますが、まだまだ頂上は遠いです。途中で明るく開けると「野末張展望台」。道端にある石の上から広大な関東平野を望みました。


インダストリアが見えました(未来少年コナンになった気分)。


ようやく頂上に到着(グリーンライン)。ここでもネコが番をしています。舌は出ていません。


グリーンラインも久しぶり。冬間近という感じですね。


S字カーブでサイクリストとすれ違いました。ここ埼玉県は地元の神奈川県よりもサイクリストが多いと感じていて、こちらへ来るとアウェー感がありましたが、今日は少なかったです。


飯盛峠を過ぎて ぶな峠の手前から林道を下ります。勾配がキツい所はかなり荒れていて、降雨の影響で深く掘れているところもありました。草も茂っていて、


こんな目に遭ってしまいました。後で確認するとリカンベントのシートの網目にも入ってしまい。帰宅後に取り除くのに苦労しました。


ダートが終わる所には ぶな峠への旧道の目印があります。近くに石仏もありますので、行った人は探してみてください。


暗い植林の中を急降下していき、目的の岩井沢に到着しました。15年前この石仏達が僕を導いてくれたんです。

はたして、イチョウの色づきはバッチリでした。しいて言えば、落ち葉が無いので来週あたりでもいいかもしれません。


観音堂は数年前に新しくなりました。まだ若木の色ですね。


ここが落ち葉でびっしりになると凄いんですよ。


でも、やっぱり当時の元気が感じられません。人も木も老いていくというとか。




既に14時近いのでお腹ぺこぺこ。今日はこれです。久しぶりにコンロが活躍しました。


地べたに座って斜面に背中を開付けると気持ちいい。


彩りが無いですね… でもモツは柔らかく美味しかったです。


カレーパンは今回は網だけ。いつもはコッヘルで蒸して中まで温めてから網で焼くんですけどね。網だけでもモツ煮を食べている間、弱火で焼けば中も温まりました。


以前より時間が押しているのか、木々が成長したのか、日差しが向かいの尾根に沈んでしまいました。一気に寒くなったので急いで身支度して下りました。


R299を少し上って天目指峠へ向かいます。R299は相変わらずコーナーに中央ポールがあって、後続車がイライラする道です。今回はこれに輪をかけて、路側の白線に凹凸が入れられていました。自転車はそれを避けて内側を走るので、車のイライラもヒートアップ(だと思います)。

そんなカオスをやり過ごし おしるこタイム。今回もありました。年々小豆が減っているような気がします。


下九通、上九通と上っていきまます。この辺りは民家の庭先が庭園のようになっています。


天目指峠に到着。結構脚にきていますが、この後も幾つか峠があります。


名栗の緩い下りを気持ちよく下って開運橋で振り返ります。渡った先の駄菓子屋から子供の声が聞こえてきました。街ではコンビニが駄菓子屋の代わりを担っていますが、やっぱりこうした駄菓子屋の存在はありがたいです。


行動パターンは毎回同じになりますね。お気に入りの場所がありますから。残った菓子パンの半分を食べて、小沢峠へ向かいました。


いつも2速のところを1速で上って下った先、一際目立つイチョウがありました。
延命寺のイチョウです。「開運」の次は「延命」か。


びっしり。


父の延命措置はしませんでした。自分の時もそう願います。


脚がくたびれたので吹上峠も新道のトンネルを通って青梅へ出ました。衰えてきたのかな。御殿峠にも負け、JR沿いに相原へでて帰途につきました。
 
07:24 出発
09:58 飯能
11:06 生越
11:57 龍穏寺
13:08 グリーンライン
13:45 岩井沢観音堂
15:23 天目指峠
15:46 名栗(開運橋)
19:34 帰宅