幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

記事の検索  | 最近のコメント  | この記事のコメント 
記事の一覧  | カテゴリー  | 月別アーカイブ  | 過去記事一覧 |  

足柄峠-大野山山腹

土曜に走ろうか日曜に走ろうか、どちらの予報も曇りの中に小さく晴れマーク。期待して日曜にしましたが、当たりでした。
当初奥武蔵方面へ行こうと思っていましたが、R16とその先飯能までの道を想像し、足柄峠へ改めました。こちらもR246が楽しくありませんが、R16よりはましです。

ルート 143.1km △1,977m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


南林間を抜けて河岸段丘を下った座間の手前、星谷寺の大イチョウがいい感じに色づいてきました。来週あたりが見ごろでしょう。


厚木からR246になります。日曜なので大型車は僅かで交互一車線ですが走り易いです。
善波峠の手前の信号で右からロード二人組が出てきました。嫌なタイミングです。追わないぞと思いながら進み100mほど離されました。勾配は徐々に増してきますが、その100mが大きく開きません。すると欲が出てきてしまいます。ニンジンを前にされた馬の気持ちがよく分かります。結局峠で5mまで迫った所で力尽きました。そしてこれが後々の疲れに響いてきます。分かっているんですが…

渋沢から旧道へ入って松田までの緩い下りを楽しみます。


少しだけR246に合流して再び旧道へ。その区間にある魅力的なドライブイン。いつか入ってみたいです。


松田の街中を抜けて再び合流するR246からは、箱根方面とこれから行く先の矢倉岳が見えます。天気はこんなに青空になりました。日曜を選んで正解です。


踏切を渡って民家の合間を縫って高校前にある商店。もうシャッターが開くことはなさそうですが、こうして佇む姿は残っていて欲しいです。ちなみに共和牛乳はこの地域の会社だったようです。


内川沿いの田んぼが広がる地域へ入ると、目の前のキジと目が合いました。よく林道では直前でバタバタバタと飛び立ってびっくりするやつです。


逃げないのでパフパフさせたら飛んでいきました。


お気に入りの尾崎橋。去年見つけました。背景の矢倉岳とのコラボがいいです。


前回は直ぐに車道へ上がりましたが、今回は田んぼの中の道を進んでみることにしました。砂利が敷かれていますが平坦で踏み固まっているので走れます。田んぼは既に収穫を終えているので散歩する人もいません。


また橋が現れました。手すりが貧弱で折れそう。


重量制限で1.0tまでです。僕のフォレスターは1.5tくらいなので通れません。調べたらスイフトとかフィットくらいのサイズです。


橋の名前は書いてありませんでした。


のどかな道が続きます。


最後は摺手橋を渡って車道へ上がります。以前上からこの橋を見つけて、わざわざ下って来たことがあります。古い橋は魅力的。


美しい橋は川から見上げた様を意識しているそうですが、日本の特に田舎では質実剛健という感じですね。


公民館前の自販機で缶コーヒータイム。しかし、悩んだ末に買ったものはホットでした (>_<) ぶとぼそ氏もやっていましたね。ホット缶はしまって冷たいコーヒーを買ったら、なんと少し凍っていました。


地蔵堂に到着。ここがあるお陰で長い峠道を短く感じることができます。
ピンボケすみません。上の写真を撮った時にマクロモードにしたままでした (^^;

右奥にある蕎麦屋はいつも行列で、前を通るのが嫌なんですよね。何か声を掛られればいいんですが、コソコソと話し声が聞こえるのがイヤ。

地蔵堂から先は急勾配の九十九折が続きます。こんなにキツかったっけ? と思うのは善波峠で力尽きたからに他なりません。
途中数名のサイクリストと挨拶を交わしましたが、競輪選手が下ってきた時はびっくりしました。この勾配をあのギヤ比で上れるんですね。少し緩いヤビツ峠くらいだと思っていました。

ふくらはぎがぴくぴくしてきた頃に足柄峠に到着。12時を過ぎてお腹がヘッタぞーと、さっさと下りました。

下りは細い県道を選びますが、今回は水が流れている所が多くホイール周りへ泥はねしてしまいました。

里まで下ってきました。ここは棚田になっていますので、今度は稲穂の季節にきてみよう。


足柄駅。足柄は僕の日帰りサイクリングの西限なことと、普段来ることがないので遠くへ来た気分になります。静かなところもいいです。


でもお腹が空いたのでうろうろせずに先へ進みました。途中いい風景の所があって踏切が鳴り出したので急いで自転車を立てかけたんですが、間に合いませんでした。


こちらの景色で撮りたかった。次回に期待です。

小山の定食屋、三軒家さんで昼食です。


ここは三度目で、初回はカツ丼、去年はカキフライ定食、そして今回は、


お、みごとな器。


かき揚げ丼にしました! 最近てんぷらづいてます (^^)


三軒屋、お勧めです。


満腹なお腹を空に向けてリカンベントで進みます。小山のメインストリートはかつてはR246でしたが、今はバイパスができたので交通量はなくひっそり。駅前だけ少しお店が開いている程度でした。


小山から先のR246は嫌な区間です。道は広く豪快に下れるんですが、それ以上に車もスピードを出します。道路中央にはゼブラゾーンがあるんですが、ポールが立っているので自転車を抜かせないんです。そんな所へ後方から大型タンクが、、、 お勧めはできないことですが、ポールの内側を走って車列をやり過ごしました。

嫌な区間の後は再びのんびりモード。大野山の山腹へ上がります。
ん? 繋がった? あと少し?


あの橋脚の高さまで一気に上る道をじりじり亀の歩みで上っていきます。最近のロード界はショートクランクの波がきていますが、このような15%を越えるような勾配で、僕のような脚力とギヤ比では回転数が30rpmとかそんなもんです。1秒に半回転。結果、僕はクランクの長さと膝の角度を加味して167.5mmにしています。160mmを試したことがありますが、ここへ落ち着きました。

ヤギっぽい道祖神を横目にじりじり。


だいぶ上がってきました。この後道路の直ぐ下をくぐって更に急勾配は続きます。


そんな道でも集落の存在は一息つく良いポイント。


下の方に谷峨の街が見えます。ここを見ると、昔 冬に輪行でここから犬越路へ上ったことを思い出します。途中で表面がクラストした雪が溶けだし、こりゃダメだと引き返しました。30cmくらい積もっていましたが、今ではそんなに雪は降らなくなりましたね。


ピークに到着。見晴しよくなっていますが、景色はそれほどでもありません。


ピークからは少し横ばいして大野山への登山道と交差します。馬頭観音が傾いた日差しに染まっていました。


大野山への道がある開けた集落に出ます。遠く相模湾、小田原の街と国府津が見えました。


大野山はすぐそこに見えますが、標高差300mくらいあるので上りません。余裕があったらあの先の林道を下って八丁へ抜けたかったんですけどね。


山腹横ばいを続けます。
大野さん宅の茅葺家屋は健在です。最初に見つけた時には綺麗なご婦人とお話ししたことがありました。葺き替えには補助金がないと無理だと言っていましたが、次いで来た時には葺き替え作業の只中でした。落ち着いた色になりこれから数十年は維持管理という感じでしょうか。この日は庭仕事をするご主人がいたので断ってから写真を撮りました。


横ばいの道。この先に集落がいくつもあって、それを繋いでいる道です。


横から差し込む日差しで色が変わってきました。

削って作った道の肌には丸石が顔を出しています。この地盤が川底だった証拠ですね。太平洋から伊豆が日本列島にぶつかって箱根の山々ができ、この大野山もできたということでしょうか。


今昔マップを見ると、昔はもう少し上に道が続いていて、市間と人遠の集落を繋いでいます。今は市間から下って人遠より手前の川へ下っています。


皆瀬川沿いの深い谷間を下ると、先ほどの高速道路がここでも工事しています。こちらは既に繋がっていましたが、他の工事のためか迂回路が設けられていました。完了するまでは平日の工事でざわつきが続くでしょう。


先日はタイムスリップしてカールをゲットしましたが、ここ山北ではタイムスリップせずにゲットできます。停車して買おうと思ったんですが、シートの背面ケースにはウィンドブレーカーがあってカールが入るスペースはありませんでした。残念。


山北を後にしてR246に出ると既に日は箱根の山の向こうへ沈んでいました。
背後から三輪車が走ってきて右折すると、踏切が鳴って今日4回目の御殿場線が走っていきました。本数が少ない路線ですが、今日は結構見れました。

一人で乗るならこの三輪車の幅がいいですね。これなら自転車も余裕で追い越せますので、お互いにストレスはありませんから。


松田から旧道で渋沢へ上がりR246に出ると、そのタイミングで男女ロードが目の前に出ました。渋滞横を結構なハイペースですり抜けて行きます。しばらくついて行きましたが、危ないので距離を置き、その後は見えなくなりました。前方の男性だけ背後にライトを点滅させていましたが、赤ではありませんでした。女性の方は無し。もしかしたら暗くなる前に帰宅しようと急いでいたのかもしれません。

ライトを携行せずに日が暮れてしまった時はどのようにすればよいいかなぁ… 一つだけあったとしたら前だけ点けるのがいいのか、後ろだけ点けるのがいいのか。僕の前の予備灯を貸してあげることはできましたが、フレームへ取り付けるゴムバンドは自作のもので外せません。貸してあげたらコンビニでビニールテープを買ってぐるぐる巻きすればいいか。いや、近くの自転車屋を見つけて買うのがいいですね。
そんなこんなを考えながら暗くなった道と、疲れて力が出なくなった脚で帰途につきました。

07:33 出発
09:50 松田
11:27 地蔵堂
12:12 足柄峠
12:47 小山
15:18 山北橋
18:44 帰宅