以前、Slywayprojectの記事でリカンベントの上り坂でのパフォーマンスが、一般的なロードバイク(前傾自転車)よりも優れているという検証結果を紹介しました。
リカの噂1:坂が上れない(遅い) →No - 幅員5.5m未満をゆく
EFFICIENZA AERODINAMICA DELLE BICICLETTE RECLINATE – TEST COMPARATIVI IN SALITA
https://translate.google.com/translate?sl=it&tl=ja&u=https://besport.org/sportmedicina/efficienza-aerodinamica-delle-biciclette-reclinate-test-comparativi-in-salita.htm
しかし、それでも実際にリカンベントでは絶対的な力不足を感じています。それは勾配が急になるほど確実なものになります。先週行った子ノ権現の坂(20%超)はリカンベントでは上れませんが、QUARKパスハンターでは上れます(立ち漕ぎしていません)。
追記: リカで子ノ権現に初勝利!
ギヤ比はほぼ同じ(ホイール径を含めたクランク1回転で進む距離はほぼ同じ)です。どちらも同じALFINE内装ハブギヤを使っています。細かく言うとリカンベントのクランクの方が2.5mm長く有利です。
大きな違いはリカンベントの方が約4kg重いことですが、それだけではないと感じるんです。
「リカンベントは立ち漕ぎが出来ないから上り坂が遅い」と言いう人が多いですが、リカンベント乗りの人達はそんな理由ではない、根本的な何か、を感じています。
リカンベントは、力いっぱい漕いでも力が伝達されないのでしょうか?
そんな疑問からインターネットの荒波をさまよっていると、興味深いページにたどり着きました。
Recumbent-efficiency – Dave McCraw
Dave McCraw 氏の提言に非常に多くの人が意見を寄せていて、長大なページにリカンベント愛好家達の熱意が感じられます。
パワータップによる計測はハブで行うため、ペダルやクランクからハブまでの間で伝達ロスがあるのでは? とか、
ならば、ペダルやクランクで計測できるシステムと、パワータップを併用することで数値が得られる。とか、
前輪駆動リカンベントで計測したらどうか。とか、
Cruzbikeの Jim Parker 氏も書き込んでいて、次の意見は今まで僕の考えになかったことで、一つの光になるかもしれません。
Jim Parker Cruzbike.com
理解しにくいのは、V20と標準のバイクに存在するが、RWDベンドには存在しないハンドルバーを介して、上半身と下半身が直接接続されるという利点です。これはほとんどの人が理解するために経験する必要があることですが、思考実験として、標準の左自転車ペダルを9:00の位置(まっすぐ前にクランク)で押し下げる一定の力を想像してください。ここで、ライダーの足とペダルの間にある小さな平らなデジタルスケールを想像してみてください。ライダーが左ハンドルバーを引き上げ、フレームを少し右に傾けると、ペダルの力が瞬間的に上がり(デジタル表示が増加します)、脚からの力は増加しません。 Cruzbikeでは、システムが約90度回転していても、同じ(または非常に類似した)相互作用が発生します。左ハンドルバーを引くとBB /クランクが少し左にずれ、標準の自転車を傾けるのと同じように左腰までの距離が短くなり、脚からの力を増やさずにペダルにかかる力が大きくなります。これは、Cruzbikeで速く登る秘訣の一部です。初心者は努力が調整されていないためこれを利用することはできませんが、バイクに十分な時間があれば、この利点は自然に発達します。一度適応すると、Cruzbikeのライダーは他のサイクリストと同じようにまっすぐに乗り、標準のバイクのライダーと同じように上半身にかみ合うかどうかを選択できます。
されとて、僕は既にCruzbikeの前輪駆動に乗っているわけで、にもかかわらず力不足を感じています。
ドライブトレインにロスがあるのか、
力を出せないポジションなのか、
今だリカンベントは発展途上ということでしょう。それもまた楽しいうちの一つと言えますが。