幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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奥多摩むかし道-鶴峠

いつもと同じ時間に起き、ルーティーンをこなし、サイクリングへ走り出す。早起きが苦手なので、いくら好きなサイクリングといえど、これより早く起きるのはストレスになり、続けられなくなります。なので早起きサイクリングは頑張っても年に数回。

梅雨前のこのタイミングは日が長く、朝は4時くらいから明るくなっていますが、それでも早起きは辛い。そんな中、日が長いことを利用してロングファストランへ出かけていく人達がいます。ぱぱろうサンとランブリンマンさんは先日糸魚川ファストランを走り抜けてきました。そして たぶん 今日は ぶとぼそ氏 も走っているようです。

それぞれに共通するのは一日に限定しているところ。暗い時間にスタートしているとはいえ、夜通し走ることはしません。ぎりぎり日が暮れるタイミングで走れる距離を楽しむというスタイルです。横に長く、300kmを越えるくらいのようです。

人の身体には性質があって、それは持って生まれたもの。遺伝子によって組み立てられています。彼らの身体はキツイけれど300km超を走れ、その疲労感と達成感に満足し、翌朝になると来年もまた走ろう、となるようです。

僕が一日で走った最長は230km弱、柳沢峠です。44歳の時、18歳の時の自分に挑戦したファストランでした。それ以来200kmを越えることはありません、たぶん。自分の身体のことは自分がよく分かっています。楽しめるのは160km前後まで。

土曜はその160kmをファストランではなく のんびりランしてきました。力を入れず、主要道を避けて走り、脚には終始余裕があって、最後は身体全体に心地よい疲労感。膝裏の痛みも出ませんでした。幸せな一日。

ルート 163.7km △2,366m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


八王子の怖いおじさんの自転車屋の戸口には小径ホイールが組まれていました。横目でチラ見。
谷野街道へ入って直ぐに左へ入るとこんな道になります。街道は車を通すために後からできたものなのでしょう。こちらは昔ながらの道といった感じです。


最後は谷戸になり林の中の急坂を上ると尾根にでます。


次いで草花通り。多摩川の河岸段丘の端を通っていく途中、車道を高架で跨ぐところのシケインが好きです。直角が4つ。以前は直線だったんですが、橋が古くなって建て替えた時にこうなりました。


笹の塀も健在です。密集度が半端ない。


そして旧満地トンネル。新は自転車は通れません。ここを通るたびにNewCycling誌に書かれていた長谷川自転車商会のおじさんの記事を思い出します。独特のイラスト入り。


お次は大仁田川沿いのタイムスリップした地域。お地蔵さんに挨拶して進みます。


水場もありますが、新しいリカンベントはボトルが二つあるので、まだ余裕です。


大きな屋敷への道。こんな道にさえ風情を感じます。


この幅の道がずっと続き、集落が点在しています。


ここを郵便配達するのは気持ちよさそうです。


福祉施設を過ぎると上りになり、車の出入りが少しありますが、避ける場所がたくさんあるので大丈夫です。相変わらずドライバーは自転車を見下していて、こちらが手前で停まっていても挨拶すらしません。


日差しにピカピカな愛車。やはり黒パーツの自転車よりこっちが好き。


上り切ったところから青梅へ向けて気持ち良くダウンヒルです。吉野街道に出る手前で左折して調布西通り。住宅街が山際まできているので里山感はありませんが、こんな道でも楽しく感じます。

吉野街道へ出て直ぐのコンビニで休憩し、出発するときにロードバイクのグループが通過していきました。直ぐに追いついて様子を伺います。ガチのトレーニングではないようでのんびり流している風なので、僕もしばらく後ろにつきました。
信号スタートの時に抜かさせていただき、でも、そうしたら直ぐに曲がって行ってしまいました。


青梅から先は吉野街道を我慢走行です。あまり好きな道ではありませんが、川の向こう側の青梅街道より日差しを避けられます。
終点の古里の手前、脇道に水車があるのを知っていますか?


旧道なのでしょう、お地蔵さんもあります。


沢から引き込んだ水で回していますが、何かに使っているわけではありません。


青梅街道も我慢走行。毎回この辺りから脚にじんわり疲労感が出てくるところですが、今回はまだ余裕があります。土曜なので街中は車が多いですが、郊外になると逆に日曜よりも車やオートバイが少ないので走りやすいです。

インバウンドで賑わっている感じの奥多摩駅前を通過し、むかし道へ。


何かを訴えているヒキガエルがいました。横にはヘビ。


見ると左足を引きずっていて、背中にはキズもありました。弱った所をヘビに襲われていたのでしょうか。大きく膨らんだお腹はヘビに飲み込まれないように抵抗していたのかも。


ヘビはヤマカガシのようでしたがマムシと見間違うくらい黒っぽかったです。調べたら黒化型というのがいるそうです。白いヘビもいるそうなので、その逆パターン?
それと検索して出てくるのはヤマカガシが多いです。この大きなヒキガエルも丸のみします。そして、ヒキガエルの毒を自分の毒にするとか。恐るべしヤマカガシ。


奥多摩むかし道は、そのまんま、昔からある集落を繋ぐ道です。ダム建設で一時活発になった周辺も、それ以前の丹波との行き来にも使われていたのでしょう。


薪主体の生活を今も続けている家もあります。


対岸の山仕事はつり橋で。


揺れるので自転車を捕まえながら撮りました。


終点近くにベンチがありますので、ここで昼食にしました。と言っても今回は火器は持ってきていませんので、お握りと調理パンで軽く済ませます。


最後は立派な橋を渡って急坂を上って車道へ出ます。いつも感じていたキツさが無かったので、やはり新しいリカンベントは軽くなったんだと思いました。


ダムサイドの駐車場スペースではトイレだけ借りて直ぐに走り出しました。地形に沿ってカーブが多い湖畔は飽きてきますし、センターラインにポールが立っているので車が追いついてくると気を遣います。

奥多摩有料道路とのT字路では、向こうから出てきて左折するオートバイが、こちらに気付かずに出てきたので急停車。ペコリとか手を上げるでもなく、なぜか不満気。不満なのはこっちだよ。

そんなワサワサした気配はそこで終了。こちらの道は交通量がぐっと減ります。


鶴峠へ分かれる道の手前にある倉庫の自販機でりんごジュースで休憩。前を通過していったロード氏は直進していきましたので、松姫峠か、トンネルか。

一旦川面まで下ってからの上り返しが今日一番の急坂です。時速4kmちょいのペース。ここも何時もかんじるキツさはなくあっさり上り切れました。

最後の集落を抜けるといよいよ鶴峠の上りになります。


直線的な上りが嫌な峠道ですが、その後はカーブを交えながら峠に到着。前半ののんびりペースのおかげで余裕がありました。さぁ、長いダウンヒルです。


飯尾集落。


最近お気に入りの地点。護岸が無い自然のままの川がいいです。


田和へは上り返さずに腰掛林道を通るのは何時もの通り。多少荒れた路面があるので細いタイヤは気を遣うでしょうけど、僕の32Bのタイヤなら問題ありません。オールオンロード。


いつもの撮影ポイントはB面。こちらの顔はディスクローターです。そろそろ前後ローテーションの時期かな?


最近はなつかしのおもちゃ屋になった商店。いや、売っているのではなく置いてあるだけかも。


棡原からは上り返さずに真っすぐ上野原へ向かいました。脚には余裕がありましたが、帰宅時間が19時を過ぎそうなので。
コンビニでサンドイッチとアイスティーを補給してまったりし、そこからは家まで3時間くらいです。

日帰りサイクリングでは前半のアプローチが2時間から3時間。帰りも同じくらい。それを考えると行った先での楽しい時間は全体の半分です。でも郊外に住んでいるからであって、都心に住んでいる人はこうはいきません。そのため日本では輪行というスタイルが根付いたのでしょう。

書いている途中でぶとぼそ氏からLINEが入りました。やはり今日はファストランで走っているそうです。まだ足の痛みが消えていなくてフラットペダルでどこまで走れるのか。しかも毎度のミニベロです。先日は小径でも遅くないという記事を書きましたが、それは速く走れる設計をすることが前提です。そうではない小径はやはり速くは走れません。それをしりつつミニベロでファストランするのが彼の拘りです。

07:33 出発
10:08 旧満地トンネル
10:15 青梅
13:20 小河内ダム
14:45 鶴峠
16:10 上野原
19:01 帰宅