先日のサイクリングでパンク修理に手間取ったことから、携行していたポンプを見直しました。パンク後でも安心してサイクリングを楽しむには完全な原状回復が必要だと改めて感じたんです。特にリカンベントでは抜重が出来ませんから、空気が低い状態で荒れた路面を走ると再びパンクするリスクが高まります。
今回の機能要件は５つです。
１．容量が少な過ぎないこと（長さ150mmくらいのものはダメ）
２．地面へ押し付けてポンピングできること（ホース式等）
３．グリップがＴ型であること
４．エアゲージが付いていること
５．リカンベントのシート下バッグに入ること（長さ300mmまで）
そして辿り着いたポンプがこちら。
Panaracer 可変式のアルミ製ミニフロアポンプ BMP-N21AGF2
https://panaracer.com/products/pump/other/bmp-n21agf2/
Source: Panaracer
長さ： 285mm（収納時）
重量： 175g（実測, ボトル台座用ブラケット無し）
この手のタイプにも色々な製品がありましたが、これが見た目スマートで軽量でした。何より国産なので安心感があります。ネット上の評価も良し。
でもこれをフレームに付ける気にはなりませんけどね。バッグの中へ入れて携行するから選んだ製品です。
携行ポンプは大小様々ありますが、使い勝手はタイヤサイズに影響されると思います。細いタイヤは容量が少なくて高圧、太いタイヤは容量が多くて低圧です。単純にポンプを比較して良し悪しすることはナンセンスかもしれません。あくまでも僕が使っているタイヤを基準にして書いています。
僕のリカンベントのタイヤは650x32B（実測幅33mm）。
これまで使っていたポンプは crankbrothers Klic HV。
この組み合わせは空気容量を入れるのも大変で、空気圧上げるのも大変でした。買った当初はいいと思ったんですけどね。比較したポンプがホース無しだったからかもしれません。
改めてパスハンターで携行しているBBBオーバルインテグレートにYowサンからいただいたユニバーサルポンプアダプター（ホース）を付けてポンピングしたところ、crankbrothers Klic HV よりも楽に空気圧を上げることができました。ホースを付けると地面へ押し当ててポンピングできます。
サイズはこんな感じです。断面が柿の種型なのが特徴です。
話しを可変式のアルミ製ミニフロアポンプ BMP-N21AGF2 へ戻します。
このポンプには前述の要件に加えて３つの機能があります。
１．ポンピング圧を可変できます（テレスコピックで長さが2倍に）
２．ポンプがズレないように足で押えるフットプレートが付いています
３．コンパクトになるようにエアゲージ＆プレート部分が回転します
テレスコピックは写真のように径が異なる二つのシリンダーを伸縮させる機構です。
以前にも別のテレスコピックなポンプを使ったことがありますが、ポンピング中にコツンコツンという感触があります。好き嫌いがありそうですが僕は気になりません。空気容量は確かに増えるので低圧時にはたくさん入るのが感じられました。
フットプレートの必要性は低かったんですが、実際に使ってみるといい感じですね。手で押える力が少なくてすみます。
回転ギミックは、微妙 (^^; ロックが弱いのかポンピングしている時に少し回転して本体が斜めになってしまうことがありました。でも加圧することに支障はありません。
リカンベントの空気圧は前タイヤに3.8bar入れいるので、一旦空気を抜いてからこの圧まで入れてみました。
だいたい3気圧くらいになると力が必要になってきたので、諦めてテレスコピックを縮めました（縮めた状態でロックできます）。
短いストロークになると明らかに軽い力で済み、空気がスコスコ入っていきます。あまりにもスコスコなのでちゃんと入っているのか不安になるところですが、そこはエアゲージを目視できるので心配ありません。ちなみに目盛りの単位は bar と kPa なので脳内換算しなくて済みます。
最後にホースをバルブから抜きます。ホース口はネジ込み式で取り外す時に回していくとプシュッと僅かに空気が抜けますが、これはポンプ内に圧縮された空気のようです。
4barまで入れてみて途中でポンピングを休んだのは、テレスコピックを切り替えた時と、それ以降で計2度だけでした。ポンピング回数は数えていませんが時間にして5分も掛かっていません。期待以上の性能を発揮してくれて満足です。これで先日のような失態はないでしょう！
