終始しっとりなサイクリングでした。こうした日は辺りの音が響き難く静かに過ごせます。
土曜と日曜で天気予報を比べたら、土曜は夕方南から雨域が北上。日曜は日中山方面で局地的な雨。今回は山方面を走りたかったので土曜を選びました。
ルート 144.4km △2,081m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。
土曜で交通量が多めな町田街道、ディーラーの店先に止めたキャリヤカーの脇を中型バスがギリギリに追い越していきます。ずいぶん攻めてるな、と思った時、ガリガリ、パリン、キャリヤカーのサイドミラーを破損させました。バスは止まる様子もなくそのまま知らぬふりで行ってしまいました。サイドミラーが無くなったキャリヤカーは走れませんから、今日一日の仕事はおじゃんですね。
その後、安全運転で町田街道とR16を走り、新奥多摩街道で青梅まで。吹上トンネルは上中下のうち、中を抜けます。
今は旧道となり車止めがありますが、かつては結構な交通量がありました。高校生の頃にキャンプへ行く時に通りましたが、今の新トンネルを通る車よりもかなり多かったと記憶しています。秩父へ抜ける道に使われていたんでしょうね。
旧道を出た交差点を、今日は右折して成木から小沢峠へ向かうことにしました。
松ノ木トンネルへ向かう道は土曜はダンプカーが多いので嫌なんです。成木は明るく開けていて気持ちよく走れます。車も少ない。右手にある茅葺民家は健在でした。
馬がいる、と思ったらヤギもいました。メェェェェェ、と声を掛けるも、一心不乱に草を食べていました。
こちらの茅葺も健在。
一直線の嫌な上りの小沢峠を越えて、
名栗へ。
空は終始雲で覆われていますが、雨が降る感じはありません。自転車から降りると、それまでの風を切る音が無くなり、辺りの静けさを感じることができます。風切り音がなかったらサイクリングはもっと静かな乗り物になるんですけどね。
名栗界隈は新道を通らずに旧道を選んで進みます。山伏峠へ向かう、あるいは下って来たサイクリストも、何人かは旧道に入ってくる人がいます。そんな人は途中で写真を撮ったり、周りを眺めたり、僕と同じようなことをしています。
天目指峠へ向かう人は少なく、車もオートバイも僅かです。スピードが出る乗り物は山伏峠の方が楽しめますからね。
しっとりした植林の中の細い道を上って峠に到着。尾根道はハイカーに人気で、今日も数人が行き交いました。
湿った道は滑りやすいので、特に道の端はコケがありますから避けて走ります。
植林が切れて明るくなると道も乾き一安心。昼時になったので買ってきたお握りをシートに座ったまま食べていると、ロードの人達が何人も上って行きました。最近はディスクブレーキのロードが増えました。見かける半数以上です。
ひところのロードバイクブームは陰った感がありますが、ディスクブレーキのロードに買い替えた人もかなりいたということですね。ディスクになったことでタイヤの汚れを気にしなくて良くなり、オープンサイドのタイヤが増え、これを選ぶ人も増えました。真っ黒は好みではないので精神衛生上よし (^^;
食べ終えて少し下り、子ノ権現へ上り返します。こちらも植林のしっとりした道が続きますが、後半に明るくなると勾配が急になります。前回は反対側の激坂を上り切りましたが、こちらの坂も結構キツイです。
頂上直下の展望地点。見ての通り真っ白です。
ここまでの道のりと違って華やぐ頂上。古くからの信仰の地です。今はハイカーが一番多いでしょう。次いでサイクリストでしょうか。
息を切らしたロードの人から
「リカンベントで上ってきたんですね、凄いなぁ」
『意外と上れるんですよ』
こう言うと何ですが、ロードの人達はロードバイクが一番だと思ているようで、以前もいパスハンターで上っていたら「凄いですね、写真を撮らせてください」と言われたことがありました。
でも、ロードバイクよりパスハンターの方がギヤ比は低いですから楽ですし、MTBならもっとギヤ比が低いですから更に楽です。
下りの激坂はそのロードバイクでは怖い勾配で、歩いて下る人もいるくらい。リカンベントは余裕のよっちゃんです。
ざわざわした頂上から少し下ったいつもの場所で休憩します。
以前、ここの前には長屋があって昔は参拝者を泊めていたそうです。10年くらい前に老朽化で取り壊され、変わって写真にある家が建てられました。少し奥へ移ったのは道沿いは車やオートバイで煩いからでしょうね。昔は歩く人だけだったでしょうから。
家のご夫婦は気さくで優しく、ここで食事していたら奥さんからオシンコをいただいたことがありました。旦那さんとはこの辺りのことを聞かせてもらったことがあります。
ある時は下って来たロードバイクが前輪パンクで目の前で転倒したり、またある時は、下から鼻歌が聞こえてきて、ALPSパスハンターで上って来たご年配(H越さん)としばしお話ししたり。いろいろ思い出がある場所です。
再スタートして下り始めると、ブロロロロ~、オートバイが上ってきました。でもそのオートバイが異様です。特に一台は、いわゆるチョッパー。しかも万歳ライダーです。え、えぇー? これであの激坂を上っちゃうの??? (@_@)
そういえば、以前この細い道へフルサイズの観光バスが入ってきてビビったこともありました。ホント、いろいろあるところです。
さて、子ノ権現からの下りは長く細い道が続きます。
こんな道を走るのは自転車が一番ですが、今日は上ってくるサイクリストはいませんでした。
原市場の対岸の小径は川面が近いこともあっていつきても気持ちいいです。ガタゴトする振動もいい。
お馴染みの日影林通りの石碑。今日のご機嫌はどうかな?
お、おぉー。
どこからともなく湿り気が。神秘的 (@_@)
次いで厚沢通り。
こちらもいつも湿り気たっぷり。右手の山から流れ出る水で毎度ビショビショです。
長い農村サイクリングを終えて青梅へ戻りました。踏切前の交差点で外人サイクリストがサムズアップ。僕も左手を上げて答えます。その後踏切で止まっていたら話しかけてきました。
「イイデスネ コノ ジテンシャ、ドコノ デスカ?」
『これはアメリカのCruzbikeで、前輪駆動が特徴なんです』
「ナルホド、チェーンガ、コウネ、ウンウン」
「コシ ヤ テハ イタクナイデスカ?」
『どこも痛くないです、幸せです♪』
そう、とっても幸せな乗り物です。
青梅から多摩川を渡って吉野街道、満地トンネルを抜けて草花通り、いつもの道で帰途につきます。
R16の嫌らしい ひよどり山を上り終えたところで、前の車の助手席の女の子がミラー越しにこちらへ笑顔を送ってきます。そのうちスマホで写真を撮っているので笑顔でピースサイン♪ ニコニコ喜んでもらえました。あ~、僕がもっと若かったらなぁ。ここから何かが始まったかもしれないのに。
若者~、ロードバイクなんかに乗ってる場合じゃないぞ、リカンベントに乗れー。
町田街道でリヤブレーキに異変を感じました。ブレーキレバーが動かない! 力を入れるとカックンと動きました。
一度目は様子をみましたが、二度目。これはおかしい。歩道へ上がって確認すると、なんと小石が挟まっていました。
これは、要改良です。今後もここへ何かが入ることは十分考えられます。枝でも挟まったら力を入れても動かないでしょう。むむぅ、、、
07:22 出発
10:45 名栗
12:27 子ノ権現
11:34 天目指峠
17:33 帰宅