子ノ権現。
奥武蔵で一番の激坂と言われる所です。
道志の激坂と言えば巌道峠。そこでは二度の出会いがありました。
ツーリストは激坂の峠に集うのでしょうか。今日もまた新しい出会いがありました。
http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=7609f862d499e86c78b70b592e2c49ae
市街地の快走を終え山王峠へ向かうころには山間の気持ちのいい道です。
快走を終えてのんびりとしたツーリングモードに入ります。
道路から家までが砂利道。いいなぁ、こういうの。
原市場へ下って倉掛峠を越えると子ノ権現へ続く長い川沿いの道。
この道は峠を越えているとはいえ道が細いため車は殆ど入ってきません。ツーリングにはもってこいの道なのです。
雪景色を期待していたんですが、どうやら先日の大雪は海沿いに集中していたようです。
日陰に少し残っている程度でちょっと残念。
点在集落や秋に紅葉が綺麗だった天神社へ立ち寄ったり。
出発が早めだったので今日は時間に余裕があります。
豆口峠への分岐を過ぎると激坂の序章。
ここにも数件の集落があり、営みを眺めるのも乙なもの。
序章が終わるあたりにある民家の前は広く開けていて日当たりがよく、去年休憩したお手製のベンチがまだありました。
時間は早かったのですがここで昼食にします。
いいでしょう。この空間。
オニギリを蒸して温めた後、今日は粗引きウィンナーとカレーパン。自作の蒸し器はうまく機能しています。
車が入ってこない代わりにサイクリストが来ます。
食事が終わろうとした頃にロードが数名喘ぎながら上って行きます。
笑顔で見送っていると先方から「こんにちは」の挨拶がありました。こういうシチュエーションだとお互い声をかけたくなるんですよね。
ぽかぽかと暖かく、さて昼寝昼寝。二つのベンチを繋げて寝床をつくります (^^;
ふと、澄ました耳に口笛が聞こえてきました。下の方から…
赤いフレームにフラットバー。ニッカーに軽登山靴。
僕は嬉しくなって顔がほころびます (^^)
急坂に下を向いて力を込めているためこちらに気が付きません。
数メートルの所まできてようやく顔をあげ、僕の笑顔に先方が「おぅ、こんにちは」。
「休んでいきませんか?」と僕。
一瞬のためらいののち、自転車を降りてくれました。
同じ匂いを感じてくれたのでしょうか。僕はそれだけで満足。
ALPS。
最近よく出会う自転車です。
もう還暦に近いでしょうか。それにしては元気です。
H越氏と仰るこのお方。ACF(Alps Cycle Frends)にも入っておられるということで、巌道峠でお会いしたA川氏やS井氏、帰宅して分かったのですがmay氏とも交流があるとのこと。
これは偶然? それとも必然か。
(追記:後日親交のあるS名川氏に伺ったところ、H越氏のことをご存知でした。最近赤い糸が繋がり始めているのか…)
ベンチに腰掛けて僕の知らない古いお話しをたくさん聞かせてくれました。
なんとなく先を急いでいる様子が伺えたので、「この後はどちらへ?」と聞くと。
「上で待ち合わせているんです」と。
それではと、急いで身支度をして一緒に上りました。
驚くことに峠直下の20%はあろうかという激坂をじわりじわりと上って行きます。
僕とほぼ同じくらいのギヤ比でビンディング無し。御見それしました。 m(__)m
子ノ権現へ着くと待ち合わせていた友人達がお出迎え。
そして僕はここでも笑顔がこぼれてしまいました。
よくブログで拝見しているパスハンターが置いてあったからです。
http://ictv.easymyweb.jp/member/backcountry/default.asp
話しの中で先週扇山へ登ったとのことで、事前にその情報をネットで得ていた僕は、「あ、山サイ研の方ですね。ブログ拝見しています」と。
逆にもう一人のお方が僕に、「ブログ拝見していますよ」と (^^)
同好との出会いって嬉しいですね。
峠道で出会うと距離が身近になるので尚更嬉しい。
これから皆で昼食にするということで、既に食べていた僕はここでお別れすることにしました。
このあとは、天目指峠を越えて名栗でゆっくりして帰途につきました。
その他の写真はこちら
https://picasaweb.google.com/102022339073463920028/20130127#
走行距離: 135km
06:50 出発
09:55 山王峠
11:53 子ノ権現
12:56 天目指峠
14:31 吹上峠
17:25 帰宅