中津川の河岸段丘の紅葉が見ごろだと思うので、そこへ夕方に向かうべくルートを調整しまし、走った感も得られる綱子尾根へ行くことにしました。
ルート 99.6km △1,450m
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パスハンターはウルトラコンフォートな乗り心地です。40mm超の軽量タイヤ、サスペンションシートピラー、サスペンションステム。重さよりも気持ちよさ優先です。ハンドルは先日の改良で手前へ上へ移動したことでポジションはリラックス。しかし、前傾自転車の宿命である 風には抗えません。リラックスすればするほどスピードは出せなくなります。町田街道では時速30kmがやっとで、リカンベントに比べると20%ダウンです。
城山を過ぎて三ヶ木の手前の坂は5速限定ですが、久しぶりのパスハンター(11月初めに乗りましたが、負荷が低かったのでノーカウントに等しい)なので、息は切れるし脚はキツイし、、、 コンビニ休憩の後はのんびりモードへ切り替えます。
旧称相模湖ピクニックランドの前を左折すると、建設中だった消防署が完成していました。ここ数年で各地の消防署が建て替わった印象です。ここもそのうちの一つ。署員のモチベーションが高まることでしょう。
視線を右手へ移すとモミジが紅葉していました。
連続するアップダウンはのんびり走れば苦になりません。寒くなってきましたのでオートバイやマイカーは少ないですしね。 藤野やまなみ温泉の裏手の旧道へ入り押して上ります。
窪地の畑の向こうに形のいい峰山が望めます。綱子尾根の後はあの裏側を下ります。
今日も朝から快晴ですが日影とのコントラストが強いです。
ピークには馬頭観音と六地蔵が並んでいます。
視界が開けたところは何処も気持ちいいですね。再び下ってから向こうに見える道へ上り返します。
ゴルフ場脇のピークを越えてワインディングを下り、綱子への道へ入ります。紅葉はもう終わりに近く、これからは落ち葉の季節が始まります。
舟久保は南斜面で日当たり良好な土地にあります。
この周辺は加藤氏が多く、先祖代々のお墓前からはこの眺めです。奥の峰は丹沢山か蛭ヶ岳か。
その手前にある尾根へ向かいます。
綱子への谷道は薄暗いですが、時折り日が差す場所もあり、葉が光りに反射してキラキラしています。
2019の台風被害の所を過ぎるとあと少し。
綱子の入口近くにある太いモミジも既に葉が落ちて見ごろは過ぎていました。
ここの右手には小さい神社があって、イチョウも植わっているんですが、数年前はここでギンナンを拾ってそこの水場で洗いながら種を出し、家で炒って食べました。手がギンナン臭くなったのは言うまでもありません。もう拾うことは無いでしょう。
綱子は最近若者が出入りするようになりました。駐車スペースで見かけたのはこんな車。というか家。House on the 軽Car. 運転席から入れたりして。
久しぶりに奥にある集会場。戸口には新聞が挟んであったところを見ると、日常的に使われているんですね。
集落を過ぎた辺りに古道の入口があります。
一帯は送電線の巡視路になっているので廃道にならずにすんでいます。佐久間はあの天竜川の佐久間ダムです。巡視路マップを公開してくれるといいのになぁ。
今回はクマ鈴を付けて歩きました。今年はクマ被害が多いですからね。これに自転車のチンベルを時々鳴らせば気付いてもらえるでしょう。
この道は綱子から尾根を越えた道志川左岸の長又を結んでいたものです。峠はヌタノハラと言われていて、その名からイノシシのぬた場があったことが伺えます。小広くなっていて水はけが悪そうなところです。
冒頭は斜面を何度か折り返しながら登っていきます。落ち葉の堆積で靴は汚れませんが歩き難い。
ジグザグが終わった辺りにお墓があります。これも確か加藤家。そこを過ぎると杉植林の中を歩くようになり、ヌタノハラに到着。ほんの15分ばかりのプチハンティングでした (^^;
その後尾根上を少し上って植林を出た明るい場所がお気に入りの昼食ポイントです。ただ腰を下ろすだけですが。
火事にならないように落ち葉を避けて火をつけました。今日はホワイトシチューとお握り。
あとは、
カレーパンです。セブンのカレーパンが少し細長くなったので、コッヘルへ無理やり押し込みました。
蒸して温めてから焦げ目を付けます。直ぐに食べると中のカレーで火傷するので少し冷ますといいです。
食後はまったりと時間を過ごし、腰を上げると脚の筋肉が固まっています。ゆっくり伸ばしてから出発。
道は尾根上の細かい凸凹を避けながら南側に付けられているので日当たりがよくぽかぽか。
こんな細尾根もあります。以前は補強されていなかったので更に細かったです。巡視路を使うに当たって補強せざるを得なかったんでしょうね。真新しかった木材もだいぶ馴染みました。
左手にさっきいた舟久保集落が見えます。
楽しい道が続きますが、傾いた木を跨ぐと、クマのものを思われる糞がありました。オレサマのテリトリーだぞ、と。
乗って走ってもいいし、押して歩いても気持ちいい。この道を一番使っているのは巡視の人達ではなく地本の菅井の人だと思います。お散歩するオバサンやオジサンに出会ったことがありますから。
道が広くなると綱子天神峠に到着です。ハンターの軽自動車が二台停まっていました。中で休んでいたハンターに聞くと、もう今日は終わりで猟犬を繋いだそうで安心しました。
以前は別の場所にあった石碑。横に記された道標は意味を失っています。右に見えるのは、
峠の標。先人へのリスペクトを感じるものですね。右下には無くなった峠の標が掛かってた針金が残っていました。
主尾根を外れて峰山へ続く尾根へ入ります。
送電鉄塔がある場所は開けているので見晴しがいいです。さっき歩いてきた尾根が見えます。
猟犬を連れた猟師、猟銃を持った猟師とすれ違い、再び暗い植林へ入り下っていくと峰山への急登が現れます。左手には綱子への案内がありますが、これは以前から通行止めとペン書きされています。右手の巻道を進みます。
落ち葉が堆積した下り。以前はもっと落ち葉いっぱいでしたが、今回はやや期待外れ。
ガレた道を押して下りながら明るくなると簡易舗装になります。
道脇には馬頭観音があります。
そして小舟集落へ降り立ちました。
菅井まで上り返していた途中、さっきのハンター軽自動車が下ってきて目が合いました。
伏馬田を下り、道志みちへ上り返して、先日はバイパス路だったので今回は旧道にしました。青野原の神社にある二本のイチョウが見ごろだったので缶コーヒーで休憩。
床屋十字路のモミジはタイミングはいいはずですが、葉先がチリチリなのが今年の特徴ですね。
まだ営業中です。
冬の日暮れは早く、次第に山の稜線近くになった日差しに急かされます。中津川の河岸段丘の紅葉が日影になってしまったら残念ですから。
でもニローネで軽食するくらいなら大丈夫でしょう。らしく、オムライスを食べました。
日が傾くと色が付いていきます。埋没式石碑はどこまで埋まるのか。
愛川へ下りるか、志田峠へ上るか考えました。愛川へ下っても水道みちを上ることになりますので、志田峠を選びました。新しくなった峠標に加え、ベンチも復活しました。どちらも以前からあったものを墨黒くしたもののようです。
仁王様も湯日に染まってきました。
河岸段丘を下って、下の道を進んで行きます。日が山の影になってしまいました、、、が、下流へ行くほどに山が低くり、再び日がさしてきました。と 期待するも、、、
あれ? なんなん? 紅葉していません。少し散ってはいるようですが、遅すぎ? 早過ぎ? 時期は綺麗だった時とほぼ同じで紅葉の屏風を期待したんですが。
夕陽色に染まってはいますが、枯葉に陽がさしているだけのような感じです。残念。なんだか年々紅葉の綺麗さが落ちてきているように感じます。これも地球温暖化、もとい、地球沸騰化の影響なんでしょうか。
小さなパスハンティングと山道走行でしたが、やっぱりこういうサイクリングが僕の原点だなと感じました。市街地を快走して抜け出し、山間部の集落をアップダウンして繋いで行き、山奥の集落から古道を登り、再び山奥の集落へ降り立ち、余韻に浸りながら帰途につく。日本的なサイクリングだと思うんです。都心の人は輪行で市街地をスルーするのも一つの手段です。それもまた日本的。それぞれに特化した自転車が日本にはあります。海外からの新しい流れを追うばかりでなく、足元にはこんなに濃いサイクリングの文化がありますから、新しいものをこれへ落とし込んで楽しむのが良いと思います。
07:19 出発
10:35 舟久保
11:03 綱子
11:35 ヌタノハラ
13:06 綱子天神峠
13:30 小舟
13:58 青野原
14:58 ニローネ
17:07 帰宅