「これって、のんびり走るもの? 速く走るもの?」
『速く走るものです!』
これは先日行った奥多摩の駐車場でのオートバイライダーとの会話です。
本当のところは『どちらも対応できるもの』なんですが、イメージを払拭したくて『速く走るもの』と答えてしまいました。
リカンベントは日本では馴染みが少なく初めて見る人も多いです。そして僕のリカンベントはシートリクライニングがあまり寝そべっていないので、第一印象はのんびり走るものと思うのでしょう。
確かに山間部へ入るとのんびり景色を眺めているので速度はゆっくりです。でも下りは前傾自転車よりも安全なので必然的に速度も上がります。もちろん平地の市街地では風の抵抗が少ないことと、シートによってペダリングの力が逃げないので速く走れます。
タイヤの太さでも自転車の印象は変わりますね。太いタイヤの All-road Bike も日本では見かけることは稀ですから、細いタイヤ=速い という印象がつきまとっています。僕のリカンベントは32Bなので微妙なのでしょう。
一方、オートバイでは大きくて速いものはタイヤも太いです。車重を支えることもありますが、コーナーを高速で安定して安全に走るためでもあります。ブレーキングでも太いタイヤが有利ですね。
リカンベントでも太いタイヤを履かせてみたい気持ちもあります。製作中のCHERUBIMリカンベントは32Bですが、将来もしかしたら42Bで作ることがあるかも。太いタイヤにフェンダーをすれすれに付けると格好いいだろうなぁ。でも軽量なタイヤにしたとしても多少は重くなってしまうので、やっぱり32Bがベターな選択なんです。