幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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鶴峠-松姫峠

前回は松姫トンネルを抜けたので今回は旧道を越えました。


城山ダムの手前、川尻交差点で後ろにロードが付きました。信号スタートでしばらく様子見だったのか、そのロードが僕を抜かしに掛かります。
お、細身のフレーム、おお?、ALANのアルミ? Rディレイラーはカンパヌーボが付いています。フリーは13-21Tか。そしてWレバーを頻繁に操作しています。髪はもちろん白髪交じり。これは負けるわけにはいきません。追従します。

ダムの後の上りはいかほどか。前方にもう一人ロードがいましたが、遅い。ALAN白髪ロードがWレバーでもたついてる横を、内装ハブギヤをパチンッと一段落として抜き去りました。一気に差を広げると、先方は気持ちが無くなったのか差が広がっていきました。

しかし、その後も付かず離れずで付いてきます。僕は中野の旧道へ入りALAN白髪ロードはそのまま直進していきました。合流地点では氏が先行、三ヶ木の上りでは差を詰めることはできませんでした。ぬぬぅ、やるなぁ。
今日は松姫峠まで上るからゆるゆるペースで行かなきゃって思っていましたが、つい熱くなってしまいます。

三ヶ木を下ってコンビニへINN。するとツーリストが笑顔でこちらを見ています。
「こんにちは~、いつもブログ見ています」と。ブログファンの方でした (^^)

綺麗なランドナーはARAYA製。オーストリッチでしょうか帆布製の前後バッグが正統派ですね。橋本在住とのことで、今日は巌道峠を目指すそうです。


愛車を見せてください、というタイミングで僕は店内で買い物。戻ってくると、良く日に焼けたオジサンが何処からか現れて加わっていました。
リカンベントに興味深々で質問責めにあいます。そのうちハンドルに手を掛け、そしてシートに座ってしまいました。終いにはちょっと乗っていいですか、ときたので、それはちょっと遠慮してもらいました。初めての人に乗れるものではありませんから。
オネエサンなら喜んで手取足取りして乗せてあげるんですが (^^
会話が切れないタイプの人だったので適当な頃合いを見て店を後にしました。

上野原へ上って棡原へ向かう途中、何やら道が落とし物でいっぱいに。


栃の実です。美味しそうですが、このままではアクが強くて食べられないそうです。美味しくいただくには手間暇かかるそう。どうりで猿も手を出さないわけだ。


見上げると枝の先に鈴なりに実が付いていました。そして頻繁に落っこちてきます。頭にあたったら結構痛そう。


棡原の交差点。いつもひっそりで、時折り車やオートバイが通るくらいです。右へ行くと甲武トンネル、鶴峠へは橋を渡ります。


その橋を渡ったところにある電光掲示板に「R411落石で青梅へ抜けられません」と表示されていました。青梅ということは、手前の奥多摩へは出れるのかな? 奥多摩周遊銅色へは行けるのかな? 等、頭の中で地図を広げました。僕は松姫峠だから大丈夫です。

家を出た時はどんよりな雲に覆われていましたが、城山付近から雲が切れて、ここまでくると強い日差しになりました。


掲示板に通行止め案内はありましたが車やオートバイはいつもより多め。


初戸から腰掛林道へ入ろうとすると、ここにも通行止めの掲示板がありました。〇〇橋を工事している。途中にあるキャンプ場へは行ける。小さく「日曜は除く」の赤字を見つけて一安心。


静かな腰掛林道を通って田和の上りをスルーし、元の道と合流。
郷原への上りもスルーして松姫峠を考えて疲労を少なくしておきます。


次第に気温が上がってきて日当たりのいい飯尾から先の上りは汗だくです。


長作の東屋で何時も通り休憩しましたが、オートバイ乗り数名が陣取っていました。直ぐに行くだろうと高を括っていましたが、僕が先に出発することになり、落ち着かない休憩でした。


東屋から先が鶴峠の本格的上りですが、ここまでのダラダラ上りで脚に疲労が溜まっているので、距離は短いのに何時も厳しく感じます。
殺風景な切り通しの峠はハイカーもサイクリストもおらず、出迎えてくれたピカチューも大分年老いていました。



下りも短いですが勾配は急でスピードが出ます。所々にある橋の継ぎ目は要注意です。結構ショックがありますから、その後にカーブがあったりすると危ないんです。風で涙も出てきますし。

松姫峠入口までの上り返しも厳しい。脚が次第に言うことを聞かなくなってきます。


日向を避けて入口近くの木陰で休もうと思ったところへ、後ろから橙ジャージのロードが追い抜いていき、一言二言話しているうちに休憩のタイミングを逃してしまいました。


疲れが溜まった脚をだましだまし上って行きます。橙ジャージ氏はあっという間に見えなくなってしまいました。
少しして再びロードに抜かれました。隣に並んだ時に『こんにちは~』と声を掛けるも完全無視。病んでますね。そして直ぐ後ろから相方の女性。こちらは笑顔で「こんにちは~」と笑顔で抜いていきました。病んでる男性を介護する女性ということか。

松姫峠は勾配は緩いんですが、見所がまったくないので、たんたんと上るのみ。見なきゃいいのに入口で時計を見てしまうので、どうしてもタイムを気にしてしまいます。
脚は急速に元気が無くなってきてダレダレです。
今までの良かったタイムは、確か入口から峠まで50分だったと思うのですが、それには及ばず。56分で到着でした。でも帰って調べたらリカンベントでのタイムは53分でした。今日の疲労感を考えるとまぁまぁか。

峠ではバスがゲートを背に休憩中でした。夏場はこちら側だけハイカー向けに運航しているんです。


さて、下りに掛かります。


過去に何度か途中で補修している様子がありましたが、今回はそういった形跡はなく、落ち葉と小石が散乱していました。土砂の流出はありません。

カーブミラーの向こうにいるかもしれない獣に対してパフパフ鳴らしながら下ります。


ダムが近くなった所のトンネル脇から林道が伸びています。地図が掲示されていたので見ると石丸峠の稜線まで伸びるようです。また、対岸の大峠の途中から伸びる林道とも繋がるようでした。

調べたら稜線を越えた向こうからも林道が伸びていて、同じ「林道土室日川線」。将来的には日川と繋がるんですね。しかしGoogle衛星写真では工事が進んでいるようには見えませんでした。

真っ暗なカーブトンネルを抜けて、松姫トンネルの手前へ合流します。


奈良倉山と松姫峠への道標は風に翻弄されたのかネジ1本でぶら~っとしていました。こじって留めて写真を撮りましたが、この後再びぶら~。ここから松姫峠へ上るハイカーっているのでしょうか…


さて大好物の下りです!
ここから猿橋まで、そして上野原の手前までも基本的には下り。なが~い!

新しく出来るリカンベントは今のよりも しなる ことが分かりましたので、そのことを考えながら感触を確かめます。時速50kmで車体を傾けてコーナーを曲がるとどうなるか、橋の継ぎ目のショックは耐えられるのか、コーナ―手前の急ブレーキではどんな鼓動か、等々。

猿橋が近くなると平地も現れ、パスハンターで来ていた時は脚の疲労感Maxで帰りの道程が嫌になったものですが、リカンベントではそれがありません。今回の脚は同じように疲労していますが、脚以外の手やお尻や肩は快適だからです。

鳥沢のコンビニでアイスモナカを食べ、脚をストレッチしたり揉み解します。ここにオネエサンの全身マッサージのお店があったら入りたいところですが、もちろんありません。自分でモミモミです。でも少し脚の元気が蘇って上野原まで快調に下りました。

上野原、相模湖、城山と、上りを勘定しながら町田街道へ戻ってくると、もう上りはありません。再びコンビニへ入り、メンチカツと脚のストレッチをして、町田街道を帰途につきました。

久しぶりにリカンベントで疲れた一日になりました。長距離の時は前半に熱くなるのは止めないといけませんね。

07:19 出発
08:53 三ヶ木 コンビニ
10:35 棡原
11:55 長作 東屋
12:39 鶴峠
12:56 松姫峠入口
13:52 松姫峠
19:03 帰宅