幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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タイヤの空気圧の正解は?


僕はタイヤの空気圧は低めにしています。ゴツゴツした振動を感じて走るよりも、ソフトでマイルドな乗り心地が好きです。

低い空気圧は鋭角な障害物を乗り越える時にパンクすることがあります(リム打ちパンク)。これはタイヤが潰れてリムのエッジでチューブにダメージを与えるためです。また、コーナーを曲がる時にタイヤが変形し、リムから外れるのではないかという心配もあります。

このためロードバイクの細いタイヤでは超高圧が一般的になってきました。「超高圧の方が路面抵抗が少なくて速い」という根拠がない話しを信じてしまったことも一つの要因です。

リム打ちパンクを避ける一番の方法は 抜重 です。タイヤが障害物に当たる時に体重を抜く動作をすることです。抜重の詳しい説明は調べてください。
抜重をマスターすればリム打ちパンクの心配をせずに低圧でマイルドな乗り心地を楽しむことができます。

ではどのくらいの空気圧が適正で速く転がるのでしょうか。
一つの答えを Rene Herse Cycles が示してくれました。


Tire Pressure Calculator
Tire Pressure Calculator – Rene Herse Cycles

タイヤ圧計算機(Google翻訳
https://www-renehersecycles-com.translate.goog/tire-pressure-calculator/?_x_tr_sl=und&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja


タイヤ圧計算機の背後にある科学
https://www-renehersecycles-com.translate.goog/the-science-behind-the-tire-pressure-calculator/?_x_tr_sl=en&_x_tr_tl=ja&_x_tr_hl=ja&_x_tr_pto=nui


タイヤの幅と、自転車の重さ + 体重 を入力すると、柔らかめの空気圧と硬めの空気圧が表示されます。
サイドウォールの柔らかい高性能なタイヤなら、柔らかめの値でも固めの値でも同じ速さで転がります。

興味深いのは、柔らかめと硬めの中間の空気圧では、サスペンション損失とヒステリシス損失が相乗されて転がりが悪くなるそうです。きっちりと重量を測って計算機にかけ、空気圧が中間値にならないようにする必要があります。


現状の空気圧と比較してみると、

パスハンター タイヤ幅 40mm 重量 72kg
柔 2.1 bar / 硬 2.6 bar 計算値
前 2.2 bar / 後 3.0 bar 現状
タイヤを Rene Herse Cycles の44mmにしたばかりで調整中ですが、後輪はもう少し圧を下げていいようです

リカンベント タイヤ幅 33mm 重量 75kg
柔 2.9 bar / 硬 3.5 bar 計算値
後 2.8 bar / 前 4.0 bar 現状
リカンベントでは前後重量比がパスハンターよりも前輪過多なので、現状の空気圧のままでいいと思います。抜重ができませんから前輪は空気圧を高めにしておく必要もありますから。
でも少しだけ低くして試してみようかな。歩道へ上がる時にリム打ちパンクしない程度に。

自分では柔らかめと思っていた空気圧でしたが、実はもっと柔らかくしてもいいみたいです。

尚、一般的に前傾自転車では前輪は後輪よりも空気圧を低めにしますが、これについてはこんな意見もあります。

Myths Debunked: Front and Rear tires should run at (roughly) the same pressure
https://www.renehersecycles.com/myth-11-rear-tires-should-run-at-higher-pressure/

神話が暴かれる:フロントタイヤとリアタイヤは(ほぼ)同じ圧力で走行する必要があります
Myths Debunked: Front and Rear tires should run at (roughly) the same pressure – Rene Herse Cycles