幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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綱子の尾根

冬枯れの木々と落ち葉の山道を楽しむには綱子の尾根をお勧めします。短いアプローチと長い乗車区間がありますので、気ままな日帰りパスハンティングに最適です。久しぶりにQUARKパスハンターで出動しました。


ルート 97km △1,363m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


前回走った時からタイヤを換えていないのでパセラの1.5インチです。幅38mmくらい。重さ420g。舗装路の走りが重く惰性の伸びがありません。時速28km巡行がいいとこです。
ReneHerse の naches-pass 1.8インチが欲しくなりました。幅42mmくらいなので今のフレームにも入ります。でも1本10,000円もするんですよね (-.-) グランボアやグラベルキングの倍です。

三ヶ木手前の坂は手前の信号に捕まったので、立ち漕ぎ無しでジワジワ上ってみました。すると時速10km弱まで落ちてしまい、リカンベントよりも遅い結果となってしまいました。
すっかり身体がリカンベントに最適化されてしまいました。前傾自転車では太腿前の筋肉に負荷が掛かっているのを感じますし、トルクが無い分を回転で補おうにも心肺機能が落ちてしまっています。

道志みちへ入ると直ぐに交通量が多いのに気づきました。先週は空いてて良かったんですけどね。何時もの日曜に戻りました。そんな中、後方からいい音の車が来る気配を感じました。ハコスカGT-Rです。しかも数台連なって来ました。数台後にはケンメリGT-Rも。鳥屋分岐のコーナーで休憩していたので撮らせてもらいました。


男らしいイカツイ顔をしていますね。


フェンダーミラーに違和感がありません。子供の頃にプラモデルを作ったのを思い出します。


さて、今日は道程が短いので寄り道しながら進みます。スカGと別れて直ぐに梶野から旧道へ入ります。


地形図で気になっていた道へ入ってみると、大きな旧家と立派な木がありました。二段になった石垣もがっしり造られています。道は地図通り行き止まりなので引き返します。


関所跡を入って、


石碑のある十字路に出ると、


古い床屋があります。洒落た回転灯はまだ電機ケーブルが繋がっていました。


旧道へ入ってくる車やオートバイはいないので自転車天国。


S字カーブにある古い木造の屋敷も健在です。


諏訪神社の背高杉。


埋没した馬頭観音の落ち葉を払って顔を出してあげました。


旧道を終えて道志みちと合流するとしばらく上りが続きます。車とオートバイがひっきりなしに抜かしていきます。
ピークを越えて下りに掛かると、これから向かう大川原天神峠が川の対岸に見えました。


青根の玉利屋商店で小休止。お汁粉は無かったのでコーンスープをいただきました。


道志川の対岸へ渡る前に、大川原集落を見渡せる橋から撮影。


斜面を行くる上る林道が見えますね。これを上ります。


今日はパスハンターなので地味なウィンドブレーカーにしました。rin-projectのものなんですが、前のジッパーが生地を噛み易いです。


集落の急坂には馬頭観音があり、昔はここから綱子へ通っていたことが伺えます。


向かいにはさっき写真を撮った橋が見えます。中央左よりの山は焼山でしょうか。


お地蔵さんの赤いおべべは綺麗にされていましたので、ちゃんと手入れされているようです。


林道へ入って少しすると右下へ延びる道があります。これは道志ダム付近の川又集落から来る道です。数年前に手入れされたようです。左手には斜面を登る道があり、山を越えて案寺沢へ抜けていたのでしょう。


林道は南面で日当たりがよく、また勾配は総じて緩いので気持ちよく上れます。


ほどなくして大川原天神峠に着きました。


するとほぼ同時に崖の上にハイカーが現れました。ここは巌道峠から続く長い尾根の末端で、以前下ってきましたが、この峠が近づくに従って踏み跡がぼやけてしまうんです。ハイカーのお二方も降りる所が分からないようだったので、以前道標があった(今はありません)辺りまで誘導してあげました。


道標の根本に「天神峠」のお手製の札がありました。板の上部に雨を避ける帽子が被せてあり感心しました。綺麗な字なので印刷した後に彫ったようです。でも、どこかに付けていたものが取れてしまったのか、地べたに置かれていたので、そのうちに無くなってしまいそうです。


イカーはこのまま尾根伝いに峰山へ登るそうなので、「気を付けて~」と言って送り出しました。僕は綱子まで下ってから ヌタノハラ へ上り返して再び尾根に合流します。ヌタノハラは尾根上の峠で窪地になっているところで、きっとイノシシのヌタ場になっていたことから命名されたのでしょうね。

そのヌタノハラへの上り口です。三度目くらいかな?


送電巡視路になっているので道は整備されているはず。

佐久間東幹線とあります。調べたら天竜川の佐久間から来ているようです。以前ぶとぼそ氏とツーリングした所です。

落ち葉が積もった九十九折をカサカサ音を立てながら上ります。

 


左手にお墓がありました。加藤家。生け花はまだ新しいものでした。ここまでの道が綺麗なのがうなづけました。


お墓からは少々荒れて杉の枝が散乱しています。でも道は明瞭なので心配いりません。
明るくなると峠(ヌタノハラ)です。上り口から15分くらいのプチ パスハンティング。


左から上ってきました。右50m先には採石場の上部が迫っていて古道は寸断されています。その50mほどが窪地になっていて、ここがヌタ場だったのでしょう。


細かいピークは巻いていますが、ほぼ尾根上を道が通っています。


植林を抜けると日差しがポカポカ。さっき会ったハイカーのお二方もここで昼食にしていました。僕も毎度ここが昼食ポイントなので隣に腰を下ろしました。


今日はコンビニでミネストローネを買ってみました。そこへお握りを投入。味は悪くないんですが少々物足りなかったです。


こんなのも買ってみました。


焼いてみます。焦げると網にくっついてしまうので、温まったところで食べちゃいました。こちらは食感がよく美味しかったです。


先ほどからオートバイの音が聞こえていて、やがて近づいてきました。なんとここまでオートバイで入って来ちゃいました。2台。小径ホイールのオフロードバイク。まぁ、少し先まで車一台分の道になっているんですけどね。
正直なところ、オートバイがここまで入ってくるのはどうかなと思ってしまいます。でも思い直して考えてみます。なぜ嫌に思うのか。オートバイも自転車も大して差はありません。エンジンが付いているか、付いていないか。音がするか、しないか。
ではe-Bikeだったら? 最近はMTBの電動アシストもありますし、電動オートバイもあります。音がしなければいいのか?
道にオートバイの轍がありました。MTBも少し細いけれど轍をよく見ます。道の荒廃につながる? でも人が歩くことの方が量が多い分だけ荒廃につながります。
車両という面では自転車だって軽車両です。これを言われると自転車とて登山道を走ることはダメですが、グレーゾーンだと思っています(自転車側の言い分)。だからこうしてマイナーな山域を選んでいます。ここへ来たオートバイの人も「こんにちは~」とは言っていましたが恐縮している様子が伺えました。
僕は判断することはできません。地元の人が判断するでしょうね。嫌だと感じたら立て札が設けられるでしょう。その時に自転車とは書かれていないことを祈るだけです。

小1時間休んで再スタート。
ここ、以前は板の補強が無くていい雰囲気だったんですが、数年前に巡視路の人達が整備したようでした。


ナイフエッジの、これぞ尾根っていう感じが好きだったんですけどね。


落ち葉の上を走るのは気持ちいいです。


乗車率はかなり高いです。この付近は車がなんとか入れる幅になっています。


地元の女性がお散歩に来ていて「こんにちは~」と挨拶を交わして、降り立つと綱子天神峠。右へ行くと菅井。今日は左へ進んで峰山の手前から小舟集落へ下ります。


ここにも大川原天神峠と同じお手製の札がありました。ミスったのか峠の文字だけ左へ寄ってます。


下って直ぐ左へ綱子への道を分け、送電線の鉄塔があり見通しが利きます。左へ振り替えると巡って来た尾根が見えました。


上り返しは再び押し上げです。ぽかぽか陽気で心地いい。


植林になって暗くなると再び左へ綱子への道を分け、木の根が多くなり前輪を滑らさないように気を遣いながら下って行きます。

峰山の手前まできました。三度綱子への道がありますが、こちらは通行止め。道標は古くないんですけどね。


見難いですが中央を上ると峰山。右が小舟集落へ下る道です。


そして今日一番の落ち葉の道。お気に入りの下りです (^^)


小さな沢筋を2つ3つ越えると斜面を巻くようになり唐突に舗装路に出ます。


これまでは気づきませんでしたが馬頭観音がありました。小舟から綱子へ通っていた道なんですね。


小舟集落へ降り立ちました。眺めもいいしここで腰を降ろして甘いパンを食べながらこの後の道程を考えました。


で、結局菅井へ上り返して伏馬田経由で道志みちへ出ることにしました。こっちの道が一番楽なので (^^;


帰途は宮ヶ瀬ダム経由で愛川に下り、水道みちに沿って帰りました。


後半はやはり首が凝ってしまいましたが、山道を走る、というか山の中で過ごすのは気持ちいいです。舗装路はリカンベントと比べてしまいますが、近場のパスハンティングは今後も継続しようと思います。


07:36 出発
11:38 大川原天神峠
12:06 ヌタノハラ
13:39 綱子天神峠
14:07 小舟
17:25 帰宅