幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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雛鶴峠-道坂峠

数日前に降った雪は自宅近辺で7~8cmの積りました。情報では東京都内や千葉、神奈川の海に近い地域で降雪多かったようです。低気圧が太平洋に位置していましたからね。ということは山方面は少なかったはずです。幸い雪は既に日影部分にしか残っていませんから、細い道を避ければサイクリングに支障はないと判断しました。

ルート 147.3km △2,237m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


正月休みが明けて直ぐの三連休(といっても僕は土月は仕事)なので、皆さん家でのんびりしているのでしょう。道路は元日と同じように閑散としていて自転車にとってありがたいです。

予報では気温が12℃くらいで寒さが和らぐとのことでしたが、まだ朝はいつもの寒さでした。冷えで手足がじんじんしてきます。信号に引っかかった時には手袋を外して素手で左右の手を握り合って温めます。足は成すすべ無し。薄いコルクの中敷きを入れて来ようと思っていましたが忘れました。

低温で空気密度が高いからか、単に寒いからなのか分かりませんが速度が上がりません。津久井湖沿いの上りでは地面にタイヤが貼り付いているんじゃないかと思うくらい伸びがありません。凍結防止の融雪剤の影響もあるのでしょうか。

三ヶ木を下り、道志大橋手前のコンビニでいつものように小休止します。お昼までお腹はもたないので、あんまんを食べたかったんですが、生憎をケースの中にありませんでした。お汁粉缶と三色ぱん(あんこ、くりーむ、チョコレート)を買って少し食べ、あとは行動食として携行します。

雛鶴峠へ向かうのに藤野から秋山川に沿って行こうかと思っていましたが、直前でやっぱり思いが変わって何時も通りに鼠坂からのアップダウンへ進みました。
その鼠坂に取り掛かると前方にハイカーの集団が歩いていました。こちらの速度が落ちるところなので話しかけられるのは嫌だなぁ… 若い山ガールならいいんですが。
幸いこちらにはあまり興味が無いようで抜き去った後に「変わった自転車…」という小声が聞こえた程度で済みました。


唐辛子三差路への下りはアイスバーンが気になる場所でしたが、融雪剤が効いているようで心配に及ばず普通に下れました。途中、サイクリストが上って来るのを確認し、手を挙げて挨拶しようと思っていると向こうから先に手が上がりました。嬉しいですね。


アップダウンを経て奥牧野で小休止します。三ヶ木でお汁粉を飲んだし、コーヒーは自宅で飲んできたし、で、ミルクティーにしました。


隣では日当たりのいい場所を陣取る猫が気持ちよさそうに居眠りをしています。


その猫の前の細い道を降りていくと景色が開けていました。案寺沢方面の山です。


その後も雪は殆ど無く、というか進むにつれて薄くなりました。この日は消防団の仕事初めのようで、行く先々で用具の点検や放水をしていました。頭が下がります。

ゴルフ場を過ぎた辺りの公衆トイレは冬になるとお決まりの場所となり用を足します。そして次第に脚の疲労を感じてくるようになります。だらだら上りは僕の脚には向いていないんです。

雛鶴峠手前のヘアピンカーブの手前が伐採されて日当たり良くなっていました。冬はありがたいですが、逆に夏は暑そう。


戸沢地区へ抜ける小さな峠は意外ときつく、今日一番の勾配かもしれません。じんわりじんわり上ります。スピードは出ませんが、だらだら上りとは違った筋肉を使うようで、すんなり越えられます。


そして下った先にある中華屋八起へ入店。前回は綺麗なお姉さんに「混んでいるので時間がかかります」と言われてしまい退散しましたが、今回は空いていました。でもお目当てのお姉さんはお留守。


さて、続いて道坂峠です。ここは川沿いの直線的な上りが長く続きます。


こうしたセンターラインがある広い道はあまり好きではありませんが、車やオートバイがいなければ気持ちよく上れます。毎日曜がこのくらい空いているといいんですけどね。


ヘアピンカーブを一つ、二つ、三つ目を回るとようやく川から離れて斜面を巻く道になり、勾配が緩くなります。視界が開け以前はよく鷹が飛んでいるのを見かけましたが、今回はトンビすら飛んでいませんでした。青空には旅客機が高く飛び、その後ろに飛行機雲が続いています。気が付くと薄っすらと高層雲が出始めていました。後半は曇るという予報は当たったようです。

静かな道をもくもくと上っている時によく思うのは、昔から一人遊びが好きだったなぁ、と。人によっては友達や誰かがいないと遊べないようですが、そういうタイプもいるし、そうでないタイプもいます。昔は前者が大手を振るっていましたが、昨今は後者が注目されていると感じます。前者は流行りが去るといなくなりますが、後者は流行りに乗ってその後も長く続くことが多いです。グランピングは前者、ソロキャンプは後者かな。サイクリングが好きな人は後者でしょう。

道坂峠から右へ延びる林道は今だ開通していないようで、薄っすら積もった雪には大型車の通った轍もありました。ゲート脇にあるバイオトイレへ入ると結構暖かくて(もちろん匂いも無し)避難小屋にもなると思いました。


トンネルを抜けた側の祠です。以前はたくさんの絵馬が掛けられていましたが、綺麗に無くなっていました。もう子供達は願い事をする歳では無くなったのかもしれません。ちょっと淋しい。

ここの下りはオートバイでコーナーを楽しむ人が多いんですが、この季節はもちろんいません。雪が無かったとしても融雪剤で滑りやすくなっていますからね。僕もおとなしく下りました (^^;

朝は寒くて手足が悴みましたが、その後は予報通り気温が上がって手袋をモコモコから一段薄い中厚手にして大丈夫でした。両方持ってきています。

道志みちに出ても車は何時もと比べると少なく快適ですが、路面はドライとは言えないので攻められません。コーナーの手前ではいつも以上に速度を落として慎重に下ります。

大渡の水場でボトルにくんで一口飲みましたが埃っぽい味でした。水量が多かったので不純物も多かったからでしょう。今後は過度に期待しないようにしなきゃ。


両国橋で道志川を渡って上り返して直ぐ、右へ入って上の道へ出ました。

ここは犬越路へ行く時に通る道です。崩落で通行止めが続いているので久しぶり。しかも逆方向(犬越路から下ってくる方向)は更に久しぶりです。新鮮な気持ちで走ります。


ここは以前パスハンターで写真を撮っていて田んぼの中へ水没させてた所です (^^; あの時はホント参ったなぁ。

この道を進むと青根の上り返しの上部へぶつかります。交通が多い時期には脚に余裕があるならこちらの道が良さそうです。

青野原のコンビニに立ち寄ります。二人いたロードのうちの一人と目が合い、話しかけてきました。リカンベントに興味があったようです。サイクリングロードではたまに見かけるけど、山方面では初めてとのことでした。リカンベントでも他の自転車でも、山が好きな人は山方面を走るし、海が好きな人はそちらを走るということでしょうね。

街が近くなるにつれて脚が復調して快走しました。後半に調子に乗って力を入れると翌日に残るんですけどね。気持ちいいとスピード出してしまいます (^^;

日がだいぶ長くなりましたね。17時くらいでも薄明るいです。ケルビムに寄って担当の廣〇さんと少しお喋りしました。先日メール添付で送ってくれた写真より少し進み、接合部にロウが盛ってありました。次は前三角です。

最近はフロントフォークのエンドを新たにデザインしているそうで、3Dプリンターの試作がいくつか置いてありました。他の業界では様々な素材を3Dプリンターで作っているようですが、今の所ケルビムでは試作用に使っているそうです。これでデザインを検討してからロストワックスで作るとのことでした。

07:24 出発
10:17 奥牧野
11:26 雛鶴峠
13:58 道坂峠

 
18:05 帰宅