幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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里山農村巡り

日曜は郊外の山際にある里山や農村地帯を繋いで走りました。普段山方面へ行く時には横を通り抜けていく付近の細道を分け入ると、小粒ながらも遠方へ行ったかのような佇まいを感じる風景に出会えました。幼い頃から見てきたような落ち着く景色の中をのんびり走れて大満足な一日になりました。
 

ルート 129.7km △1,461m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


八王子ICの手前から左折して谷野街道へ入ると創価大学の坂がありますが、こうした街道(車の道)は狭いので上りで車に煽られて嫌な気持ちになります。ここを回避したく地形図を見たら細道がありましたので、そちらへ行ってみます。

その前にミニばかり集まった車屋さんに妙な車が置いてありました。ちゃんとナンバーが付いています。後輪も操舵するのでしょうか。走っている所を見てみたいですね (^^)
同じ発想の自転車版もあります https://youtu.be/5unMlXg6WL4


街道の名前の元となった谷野町の谷戸を詰めて小さな峠を越えるようです。


車通りを少し入っただけで静かな谷戸が広がっていました。道が折れる旅に地図を見ながら進んでいくと、やがて峠らしい雰囲気となり、最後の20mはダートとなり、尾根へ出ました。


郊外の里山では尾根伝いに道が付けられていることが多いです。ここも例外ではありません。山方面と違って植林が少ないので、こうして冬は明るい雰囲気になるのもいいところです。


小石に注意しながら舗装路を下って広い通りを横切ってからは走ったことのある道です。東秋留付近をワープして草花通りを進みます。今回はこんな〇〇通りが多いです。どれも昔からある山際の細い道で、自転車で走るにはお勧め。どこから始まってどこで終わるのかわかりませんが、道は次第に川上へと続きます。


広い砂地の園庭がある幼稚園。こんな所なら転んでも怪我は少ないでしょうから、園児たちはのびのびと育つでしょうね。


草花通りの先は満地トンネルになります。新満地トンネルは自転車通行不可で旧トンネルが自転車と歩行者用に整備されています。古道は何かの施設で遮られているので、少し東側に見つけた道で尾根へ上ってみました。


こちらにも何かの施設がありますが道は続いています。警察の施設のようでした。


軽トラが抜かして行ったので通れるのでしょう。国土地理院の地形図の情報も古くなっているので、実線で表されている道でも人が歩ける程度の幅しか無いところも多くなってきていますからね。


急坂のダートになったので押し。軽トラは戻ってきてしまいました。


最後は峠っぽい雰囲気。


道標がありました。満地峠はもう少し先のようです…


お、古満地峠の札が掛かっていました。ふむふむ。満地峠は二つあるということですね。


少し尾根上を進んで下る道が分岐するところで写真を撮っていると、一回りほど年配のハイカーが現れました。
「え~と、これは何て言うんでしたっけ、あ、リカンベント?」
『はい、リカンベントです。楽しいんですよ』
から始まり、その方は昔ランドナーに乗っていたとか、ダートだった頃に柳沢峠を越えたとか、野麦峠だとか、こんな所で自転車話しに花が咲きました (^^)
しばらくするとMTBの人も現れて三人になりました。趣味は微妙に異なりますが、早朝からこういう場所を楽しむ人は似たもの同士ということです。


お喋りが一段落したところでお別れして下りますが、こちらは地形図で実線にも関わらず山道でした。旧満地峠の方へ行くべきだったか…


下って車道に出たところを直ぐに左折します。


実はこの道を走ってみたくて今回のコースを組み立てました。大荷田川に沿って進む道はGoogleマップで見たら冬枯れの明るい雰囲気だったので興味が沸いたんです。


入口付近の集落を過ぎると左右をなだらかな山に囲まれた中を進む気持ちのいい所でした。


鉄でがっしりした電柱がちょっと目障りです。あまり見かけないタイプですね。


人の営みが感じられるようになってくると、


集落に出ました。長淵というそうです。道が入ってきている所を見ると、ここが中心地のようです。


道は長く緩い勾配が続きましたが、ここから少し坂になって県道の二ッ塚峠付近へぶつかります。


横のなだらかな山は冬枯れて枝先が光っていました。人工物が無いのもいいですね。


中心地から少し離れた所に大きなリハビリセンターがあったのが残念でしたが、全体として好印象なところでした。実際の距離よりも長く感じたのもそれを裏付けています。

県道で青梅へ下るのは止めて、中心地まで戻って山を乗っ超えることにしました。
地形図にはリハビリセンター付近から実線で山を越えていますが、それらしい道は見当たらなかったので山道なのでしょう。
もう一つある道の方にしました。万場坂通りというそいうです。


峠は切り通しの味気ないものでした。こちらは車を通すために作ったんでしょう。


下ったところでお昼時となりスマホでお店を探しました。ラーメン屋は多摩川の向こうにしか無かったので、食堂で検索したら近くに台湾料理店がありました。春福軒。


炒飯だけでこんなに種類がありますが、


当り障りなく五目炒飯にしました。普通に美味しかったです。量多め。満足。


さて、再び農村をのんびり進みます。調布西通り


途中、吉野街道を跨いで更に進み、多摩川を渡ります。


下を覗くとカヌーがいました。これはロデオ用の艇です。

因みにこのように片側しか漕げないパドルを使うものをカヌーと呼びます。両側で漕げるものがカヤック。そしてカヌーは正座して(または膝を立てて)乗ります。


川を渡ってからは青梅線を潜ります。海禅寺通りだそうです。


何度か線路を跨ぎつつ進み、細道はここで一旦終了。軍畑から成木へ向かいます。


奥多摩方面からの帰りなのか、車とオートバイが多い上りを我慢走行。松ノ木トンネルを抜けて成木街道に出ました。こちらは意外にも交通量が少なく、下り基調なので気持ちよく走れました。
途中に茅葺民家が二軒ありますが、かろうじて残っていました。


成木小学校の横から再び細道へ入ります。この周辺も都会が近いとは思えない風景です。
写真にある弛んだ辺りに向こう側へ抜ける道があるはず。


ありました。殆ど上らずに切り通しで抜けられます。


安楽寺通り


こんな、何気ない古民家の軒先のも癒されます。


見覚えのある神社に行き当たりました。これが安楽寺なんですね。
コンケーブした屋根の縁が個性的です。


さて、長かった里山農村の細道はここでほぼ終了です。近くのコンビニでオヤツ休憩して帰途につきますが、狭山湖経由で帰ります。
一つ山越えがありますので、これを避けようと小径の前にたつと桜山展望台とありました。以前taboomさんに連れて行ってもらった所です。でも少し進んでみましたが山道っぽかったので止め。


茶畑の中の直線も見覚えがあるなぁと思ったら、やっぱりそうでした。
「日本一の道標」


直線的に南下して「さいたま緑の森博物館」横を上って狭山湖周りのダートへ。


ダム上には好天を楽しむ人で賑わっていました。少し後の夕日を楽しむのかもしれません。
こちらは新しく導入したエア サイドスタンド。ではありません。倒れる瞬間です (^^;


狭山湖多摩湖の後もひたすら南下し、関戸橋を渡っても南下南下で帰りました。

名の知れた場所へ行くのもいいですが、こうした郊外にある農村地帯にはとても走り易い道が多いです。「〇〇街道」ではなく「〇〇通り」が狙い目。皆さんの住む地域にもあると思いますので、探してみてはいかがでしょうか。


07:26 出発
10:14 古満地峠
12:00 昼食
15:11 日本一の道標
18:19 帰宅