幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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西原古道 集落巡り

久しぶりにパスハンターで山道を歩こうと走り出しました。
しばらく訪れていない綱子峠へ行こうと思っていましたが思い直しました。案寺沢から綱子峠へ登る途中の片斜面が薄く滑り易いこと。奥牧野から綱子へ至る道で2019年の台風被害あったことで、その滑り易い所が更に酷い状態になっていると思ったからです。今度巌道峠へ行く時にでも空身で偵察することにします。

さて、墓村から御林峠を経て和見へ至る道か、西原古道か、走りながら考えることにしました。どちらも上野原までは行きますから、それまでに決めればいいです。
結果、西原古道にしました。

ルート 123.9km △1,832m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


秋になって何度かパスハンターで走りましたが、高速巡行はしていませんでした。以前は100rpmで時速30kmで町田街道を走っていましたが、身体が慣れるまではキツかったです。

リカンベントと比べて頭一つ高い視線が新鮮に感じられますが、横を追い越す車の近さが怖いです。ドライバーにとって見慣れた自転車と得体のしれない自転車とでは、轢いてはいけないという気持ちが自然と車間に現れるようです。

小山の直線がようやく拡幅完了しました。車一台分ほどもある自転車専用レーンは大歓迎です。ペイントが厚くガタガタしますがそれは我慢しましょう。この幅があれば自転車同士の追い抜きでも車を気にしなくてすみますね。

ただ、拡幅によって車のスピードは上がって騒音が増し、中央分離帯で道路を横断することもできなくなり、代わりに信号が増えました。近隣住民にとってはプラス要素どころかマイナス要素の方が多いことでしょう。住民に頭を下げる気持ちをもって通行させてもらいます。

山辺りでは元気だった脚も、相模湖を過ぎて上野原に至ると徐々に太腿に疲れを感じるようになります。前傾自転車特有とでもいいましょうか。脚を下へ蹴り下ろす動作は、筋力への負担と血液のうっ血を生むのかもしれません。スムーズな高回転ならこうはならないのかもしれませんが、心肺機能の弱い人には難しいものです。

 


沢渡から山へ入って行きます。


今日は押さずに一番上までジリジリと踏んで上りました。リカでは滑ってしまいますが、パスハンなら上れます。時速3kmくらいで (^^;

沢渡から十文字峠を経て小棡への道は「ウォークラリー」として地域の子供達が歩いています。そのため定期的に整備されますので廃道になることはないでしょう。看板も新しくなっていました。

傍らにはクマ避けのドラム缶があります。最初に来た10年くらい前には叩く棒もあって形を留めていましたが、今はこのありさま (^^;


好きでこの山道を歩く人と違って子供は飽きます。それを紛らわすためでしょうか、問題がいくつも貼られています。国語や算数の問題じゃないだけマシかな? (^^;


入口から10分ほどで十文字峠です。西原古道は山の中腹をなぞるので大して上らないんです。


峠にも缶があります。叩いて鳴らすというより蹴飛ばしているんだと思います。来年あたりには缶も新しくなっているかもしれませんね。


道は等高線に沿って付けられていますが、沢筋では少し下り、そして上ります。基本的に押し歩き。


このくらいの所は走れます。


いつもは紅葉の時期に来ますが、今回は落ち葉目的です。


落ち葉たんまり (^^)


小棡の入口には石碑がたくさんあります。右端のものは斬鉄剣で切られてしまいました。毎回乗せますがズリ落ちてしまうんでしょうね。


乗っ超えた所の民家の庭を声掛けして通らせてもらいます。


ここからの紅葉の眺めは素晴らしく、最初に来た時にはしばらく前へ進めませんでした。今日は冬らしい景色です。


山村集落はこうした高度感のある風景がいいです。


ここも一番上の民家から道が続いています。斜面を伝って小尾根へ。


あれ? 道の様子が以前と違います。どうやら重機でならしたようです。
古道なのでそのままにしておいて欲しいんですが、集落に近いとこういうことがあるんですよね。残念です。


帳塚原で昼食にします。僅かに風がありますが、天気は下り坂なので寒くありません。


箸を忘れました。リカのシート下バッグに入れっぱなし (-.-)
先日新調したナイフ(柄はチタンで軽量)で作りました。


今日は豚汁に鮭おにぎりを投入。これだけでも鮭の風味が結構します。美味しかった。


次いでカレーパンです。
自作の嵩上げ。ペラペラなアルミですが、こんなんでも用を足します。


コッヘルに敷いて水を少々。


これもペラペラなアルミ。


カレーパンを入れて蒸します。


中身が温まったら、網に乗せて焦げ目をつけると、うま~♪


さて、がっかりな道はどこまで続くのか (-.-)

オートバイの音が次第に近づいてきたので制止しようと下を見て立っていると、ヘルメットを被っていないオフロードバイクが上ってきました。
『上へ行くんですか?』と聞かれたので「はい」と答えると。Uターンして下って行きました。
道があれば入ってきますよね。でも他への気遣いは持ち合わせていたようです。地元の人でしょうし。

あぁ~


幸い古道の破壊はここまででした。ブル道は丸山方面に向かっています。

地形図にはこの先に建物が二軒描かれているので、その辺りまで続いているのでしょうか。それとも、数年前にあった丸山付近の火事が何か関係しているのか。

心も穏やかに戻り、杉の枝が多く落ちた道を進むとほどなく笠松峠。


九十九折の下りは更に杉の枝が多くなり、時々タイヤに絡まります。
数年前の台風被害の所。当時はなぎ倒された木々で道が寸断されて引き返しました。木が倒れて日差しが入ると、こうして緑が増えてきます。


明るくなって民家が見えてきました。


この付近ではクマの糞をよく見かけたんですが、今回は時期が少し遅いせいかありませんでした。


杉の暗い山道を登る人は極僅かでしょうけど、登山口の記しはしっかりしています。


お茶目な食器が被せてあるのを見ると心が和みます。


藤尾集落内は多少アップダウンがありますが、でもやはり横伝いです。
一つ乗っ超えると景色が広がります。それを楽しむような馬頭観音も。


少し下って、また上り、振り返るとさっきの鞍部が見えます。


遠くの鞍部が越えてきた笠松峠。


愛車です。26HEは自転車だけで見るとそうでもありませんが、乗った様子ではかなり小さく見えます。26HEはオン/オフ共に種類が豊富なのと、こうした山中では取り回しと足つき性が良いので採用しました。


西原古道はここで一旦下の道へ降ります。もしかすると次の集落へ道があったのかもしれませんが、今はその情報はありません。時間的にも気持ち的にもここで区切りがいいので帰途につきます。

棡原まで戻って井戸へ上り返します。始めが結構キツい上りなんですよね。
前回はトンネルを潜りましたので今日は左を更に上って小伏へ行きました。
上りつめて峠にならずに集落があるのは、それが生活道だからです。


小伏集落。


後半でアップダウンは脚にきますが、車もオートバイも殆ど来ないので楽しめる道です。
井戸のビーグル犬は今日はいませんでした。昼間だけなのでしょうか。


日が傾いてきました。薄っすらと富士山も見えます。


バス停脇のトイレを借りたあと、お握りを食べて休憩。
次第に橙が濃くなってきましたが、綺麗な夕焼けにはなりそうにないので、待たずに下ることにしました。


ここからの下りは豪快なんですが、リカンベントに慣れてしまったので前傾自転車はちょっと怖いです。センタープルブレーキなので効きはいいんですけどね。
T字路を左折して和田峠みちへ合流し、川沿いの道で藤野へ出ました。

行きに感じた脚の疲労は山道へ入ると収まりますが、帰りの町田街道までくると再び感じ始めました。小山付近以外は路肩が狭いのと、暮れで渋滞が無い分、車に気を遣ってスピードを上げざるを得ません。
暗い夜道はスピード感が増しますが、ぐいぐいとイイ感じだなと思っても、メーターを見ると時速32kmとか。平地はやっぱりリカが気持ちいいいなぁ。

車との追いかけっこは町田駅が近くなったところでお終いにします。そこから家まではクールダウンしないと翌日に疲労が残ってしまいますから。


06:52 出発
10:58 沢渡
11:20 十文字峠
11:49 小棡
12:13 帳塚原
13:41 笠松
15:41 井戸
18:48 帰宅