幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

記事の検索  | 最近のコメント  | この記事のコメント 
記事の一覧  | カテゴリー  | 月別アーカイブ  | 過去記事一覧 |  

犬目宿-鈴懸峠-雛鶴峠

車載秋ツーリングを終えると身近な自走圏内の紅葉シーズンになります。山では標高1,000弱くらい、それより低い所では気温が低い沢筋で紅葉が見られるようになります。
自走サイクリングのコースは勝手知ったる道なので新鮮味はありませんが、それでも何かしら出来事がありますので毎回走って良かったなぁ、となります。

ルート 140.7km △2,045m
クリックすると RWGPS Map Control を埋め込み表示します。


寒くなりサイクリストが少なくなった町田街道を快走して津久井方面へ入るとアップダウンが現れ始めます。三ヶ木手前の上りは最近は頑張りませんが時速10kmはキープします。
前方、坂の中間あたりにパニアバッグ装備のツーリストが見えました。頂上の少し手前で追いついて「こんにちは~」と挨拶して抜かしました。クロスバイクの後ろにはパニアバッグとキャリア上にシュラフ、背中に60リットル級のザックを背負っていました。
抜かしはしましたが、その後くらいついてきて下りを一緒に走り、僕はコンビニへ入りクロスバイク青年はそのまま下って行きました。この季節の夜キャンプは寒いだろうなぁ。

新道志大橋の後の上りが意外とキツイです。勾配はさっきの坂よりも緩いはずなのに速度は同じくらいまで落ちます。この状態で大型車が後ろになると更にキツイんですよね。登坂車線がありませんのでクソ遅い自転車の後ろをジリジリを我慢するしかありませんから(以前そのパターンがありました)。

藤野を過ぎて中央本線を右をカーブしながら跨ぐ地点に近づくと、遠目に先ほどのクロスバイク青年が写真を撮っているのが見えました。彼もこちらに気付いたのでしょう、カメラを向けています。
追いついた所で停車して、
「今日はどこまで行くんですか?」
『このまま松本まで行きます。珍しい自転車ですね、何て言うんですか?』
リカンベントっていうんですよ。」
『へ~、今度調べて見ます。』
「夏は後ろに荷物積んでキャンプもしますよ。」
こんな会話を楽しんで先へ進みました。

松本まではかなり距離があるけど明るいうちに着けるのかなぁ。そうすると笹子峠はトンネルだろうな。と、その後も彼のことを想像しながら走りました。

R20を右へ反れて旧甲州街道へ入ります。


神社の辺りが明るくなっていました。木を切ったのでしょうか。


以前、こうして写真を撮っていたら家の女性が出てきて気まずかったことがあります。なぜって、この立て掛けている所は家の縁石ですから (^^; でも、笑顔でご挨拶したら先方も笑顔で受けてくれましたけどね。


幾つか宿場がありますが、この野田尻宿が一番好きです。広々した道に車が殆ど来ないから。


秋と言えば柿。たわわになったままの木は柿バクダンで下が汚くなってしまいますからね。庭先では流石に綺麗にしてあります。


そして、干し柿にします。


ここは一番の展望地。走ってきた方面を望みます。眼下には中央高速の談合坂サービスエリアで車や人が小さく動いています。


ここもお決まりのショット。今日は出がけにウールのニッカーホースを履いていたんですが、暑くて途中で脱ぎました。下にアンダータイツを履いているのと、靴下は別に持ってきたのでOK。


カーブミラーの直ぐ後に「うどん」の のぼりを見つけました。最近できたようです。
ログハウス犬目


お昼ご飯は猿橋でチャーハンにしようと思っていたので通過しました。でもチャーハンを食べるお店が閉まっているかも… うどんはあっさりし過ぎかなぁ、どうしようかなぁ、と100mくらい進んで立ち止まり。お客はいないようだったし、静かに食べるのもいいかな。Uターンして うどんを食べることにしました。

入るとご夫婦が笑顔で応対してくれました。コロナ禍でお客さんが減っているでしょうしね。
靴を脱いで上がると外に目が釘付けになり、迷わず外の席へ座りました。目の前は斜面になっていて遠くまで視界が広がっています。右下には畑、雑木林はいい具合に秋の彩りです。スバラシイ!
メニューは少ないですが期待はしていなかったのでOKです。かき揚げうどんを注文しました。550円は安い!


待っているとご主人が「これ、こないだ採れたんだけどよかったら」といってサツマイモをいただきました。熱々ホクホク、美味し~♪


そして注文した うどんがこれ。麺はいい感じに少し細いです。これを…


この景色で食します! サイコー♪ しかも独り占め!


ゆづを入れると またいい風味なんですよね。かき揚げサクサク、麺の太さは僕にはベストでした。一般的な太さの麺やもっちりし過ぎた うどんは今一つ好きではなかったんです。これを食べて僕の うどんの好みは「これだっ」て思いました。
何時までもここにいたいと思わせるロケーション。これで550円ではこのサービスに申し訳ないと感じてしまうほど。アイスコーヒーを後から注文してもう少し時間をいただきました。

追記:ログハウス犬目の営業は土日の11時~14時です。

大満足して犬目宿を流しました。あ、胃が大きい人は大盛り(あるかどうか分かりませんが)にした方がいいと思います。僕にはちょうど良かったです。


ピークからはダイナミックな坂になって下って行きます。


トトロと巨神兵、もとい、ロボット兵も見ていきましょう。ホントは毛むくじゃらではないんですが、そこは突っ込まないように。


少年達は魚と奮闘していますが、未だ釣れていません。


埋没馬頭観音も健在。そのうちに頭の上の馬だけになってしまいそう (^^;


微笑ましいペアも寄り添っています。


「くっつきたいよー」


R20に出て猿橋です。久しぶりに眺めると紅葉していました。


さてと、お腹も膨れて、下りも楽しんだし、次です。


鈴懸峠はこちら側からだとキツイ上り。


今日は意外と車やオートバイが抜かして行きました。一人は「すみませ~ん」と言いながら。ちょっとした気遣いが嬉しいですよね。

暗くてキツイ上りが終ると明るく開けた切り通しの鈴懸峠。左の法面を登ると馬頭観音がありますので、見たい方はどうぞ。滑りますので30mほど助走をつけてください。


下りの途中でいい色に染まったモミジがありました。ちょうど日差しが出てきてラッキー。


ここもお決まりの場所。なんとかリカンベントを立て掛けられました。


下りの途中またしても「バチンッ」またかぁ~。こりゃ全とっかえだな。下り切った石船神社でスポークを交換しました。ニップルを回して隣のスポークと張り具合を合わせたら、そこそこ振れがなくなりました。3分で終了。

腰を下ろして買っておいたパンケーキで小休止。栗クリームはちょっと甘過ぎました。少しすると近所の子供達が自転車でやってきて「こんにちは~」イチョウの落ち葉で遊び始めました。この少年達はたぶん以前にも挨拶しました。次はきっと「また来てる~」って言われるかも。


のんびり上って雛鶴峠。まわりが紅葉で色づくと何気ないスナップも良い感じですね。


秋山川沿いの長い下りはいつでも気持ちいい。交通量の多い道志みちを嫌ってこちらへ流れてくるオートバイも見られるようになりましたが、それでも ちらほら程度です。

奥牧野から右の小径へ入って綱子へ向かいます。前川橋は紅葉が綺麗になっていました。


まだ緑の葉も混じっていますが、これくらいの方が色彩が鮮やかに見えます。


岩を切り崩したヶ所はタイミングよく夕日の木漏れ日が光っていました。


ここ簡易舗装なんですが落ち葉で埋め尽くされています。


舟久保からの道と合流して進んでいくと山中の一軒家の所で水溜まり。これはちょっと長いので強行突破は止めました。

リカンベントを立てて(後輪だけにして)右端の縁石の上をそ~っと歩いていきました。真ん中あたりで下の家へ降りる階段があって、ホントに一本橋の様相。
なんとか渡り切ったと思ったら、シート後ろのケースに入れていたウインドブレーカーがぽとりと右下へ落ちてしまいました。階段を降りて取りに行けば大丈夫、と階段を降りるとつるんつるん滑ります。
あーっ、っと、すってんころりん。痛たたた (>_<) 石の階段には水気たっぷりの薄い泥があったんです。こりゃ滑るわけだ。両手のグローブとお尻が泥だらけになってしまいました。これじゃ、この後コンビニに入れないなぁ。

暗い道を抜けて綱子に着いて水場でボトルに水を入れ、トンネルまでの少しの坂を上りました。

トンネルの手前でお尻が少しは乾いただろうと様子を見ると、薄茶色に汚れています。思ったほど酷い汚れではなかったのでボトルの水をハンカチに着け、お尻を擦って汚れを落としました。これでなんとかコンビニへ入れるかな。グローブは指付きを持ってきていたのでこれに交換。

伏馬田を抜けて下って行き、道志みちへ上り返して一息つきます。ロードが数台疾走していきました。
車もオートバイも多めでこちらの走るスピードと同調する程度。抜かされないと気にしなくて済むので助かります。
ロードに追いつき、後ろのソロ二人を追い抜いて、先行二人と三つ巴で下って行きました。三ヶ木で裏道で先行するも、裏道から合流する所で再び先行されて結局川尻まで追尾して走りました。

町田街道に入り、家までトイレは我慢できそうにないので、お尻を気にしつつコンビニでトイレを借りました。なんとか見られずに済みました (^^;

日が落ちて空も暗くなり、先週の西上州の暗さを思い出して、改めて街は明るいなと感じながら帰途につきました。

06:27 出発
10:14 鶴川宿
10:53 野田尻宿
11:30 うどん屋
12:26 犬目宿
12:56 猿橋
14:00 鈴懸峠
14:57 雛鶴峠
16:13 綱子
18:40 帰宅