幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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梅ヶ谷峠-梅野木峠

9月になったというのに暑い暑い。ハンパない暑さ。夕方から雨も降るらしいので距離短めにしておきました。

ルート 107km △1,331m
クリックすると RWGPS Map Control を埋め込み表示します。


五日市と青梅の間の丘陵地帯を越えている梅ヶ谷峠と梅野木峠、いつもどっちがどっちだっけ? となります。この峠だけというルート設定はしないくらいの峠ですが、そういう時は二つセットにすればよし。

暑さが続くといっても朝夕はだいぶ気温が下がってきました。しかし、町田街道ではなんだか調子がよくありません。今年の夏はエアコンを購入して、そうするとずっとつけっぱなし。エアコン地獄です。そのせいか外気に身体が馴染んでいないのでしょう。

相原でR16へ入って御殿峠は頑張らずにたらたらといつもより時速5kmほど低いスピードで越えました。
下ったところで、「あ、道が違う」。五日市へ向かうには町田街道をずっと進まなきゃ (>_<) 一度だけ200m進んで間違いに気づいたことがありましたが、八王子の手前まで来て気が付くなんて、ボケが始まったかな。

気を取り直して八王子から秋川街道を通って日の出町へ出ることにしました。途中までは自転車では初めてかも。車では走ったことありますが。
郊外から次第に緑が濃くなってくると気温が下がるのが分かりますね。車も減って気持ち良くなってきます。

何時ものコースと合流して直ぐ、上川町を右折して これも初めての道を通ります。確かトンネルの上に旧道があるはず。
幸い廃道にはなっておらず抜けられました。片側は柵が貼り巡り、もう片側はゴルフ場。なんとも味気ない小さな峠道でしたが、途中に祠があったのでよしとします。


日の出町のコンビニで休憩しのんびりと梅ヶ谷峠へ向かいます。途中にある茅葺民家は健在でした。この屋根は上部が反った形が見事です。


軽く峠をパスして下ると梅郷という地域。梅が有名なんでしょうか。
県道へ出ずに手前を左折して集落内の小道を行くことにしました。以前から目途をつけておいたところです。山の縁にはたいてい道が続いていますからね。

さて梅野木峠です。こちらは少し手ごわいですが、それでも標高は600m前後の小粒な峠です。


山の北側から上るので日影が多い。夏はアプローチの方角も大切です。
入って直ぐ山の神が祀ってあります。まだ時々手入れされているようでした。


途中、工事中でしたが頭を下げて通らせていただきました。林道は日曜に走ることにしていますが、うっかり今日は土曜でした。暑くて辛いよアピールと低姿勢がたいせつです。

もう少しで峠だ(だったはず)と思った急な上りの右カーブ。前輪が小石を弾いてバランスを失って転倒。前輪駆動の宿命です。
上体が低いので転んでもダメージは少ないんですが(スピードも出てませんし)、横に寝そべるまで倒れます。脚が横へ出ませんから。
変な姿勢でもがいて立ち直ると左太ももが攣りました。イテテテ。

峠は意外にも静かでした。誰も居ません。今までだと日の出山から下って来るハイカーや自転車のヒルクライマーでわいわいしている所なんですけどね。コロナ禍と低山の暑さで出控えでしょうか。

前方のカーブにベンチがあるのでそこで休憩しました。昼食はお握り一つ。あとは横になって至福のひと時。

しかしセミの声で眠れません。ツクツクボウシです。聞いていると次第に聞き分けられるようになってきます。上手い鳴き方のセミ、下手っぴなセミ、ちょっと他とは違う鳴き声のセミ。自分が雌のセミになった気分で聞いていました。僕の好みはもちろん「他とは違うんだぞ」タイプ。

ツクツクボウシの鳴き方はちゃんとメロディになっているのが楽しいですよね。
ぐじゅぐじゅぐじゅ、に始まり
オ~シン ツクツクツク オ~シン ツクツクツク
オイオ~シン オイオ~シン オイオ~シン
オイオ~シ~ぐじゅぐじゅぐじゅ でお終い

そんなツクツクボウシの大合唱に飽きてきたころ、ぱたっと一斉に鳴き止みました。
お、やっと静かになった、と思ったら、ミラーポールに立てかけた自転車が「バタンっ」と倒れました。何かが通り過ぎていったようです。

一時間ばかり休んいたうち、ハイカーが数人、スクーターが一台上ってきただけでした。静かな峠でよかった。
下りはそこそこ荒れていて、これじゃロードの細いタイヤじゃ楽しめないかもしれません。

林道を出ると つるつる温泉。ハイカーにとっては大歓迎な施設です。そして五日市駅を往復している専用バス「青春号」。なんで青春なのか分かりませんが。


日の出町へ下って、集落内にある昭和の雰囲気満点の理容所。


暑さのためかブラインドが閉じて中が見えませんが、中も昭和っぽいです。


五日市駅前のコンビニでコロッケを一つ食べて休憩。この先自販機が少なそうなので水分も補給。
最近は駅前を避ける道で檜原方面へ向かうので、駅前は久しぶりでした。ここから小沢峠へはちょい面倒な上り。
あ、ミラーにロード二名。直ぐに追い抜かれます。挨拶はくるかな? と視線を向けるとブラケットを握った左手をちょこんと上げて挨拶がきました。
ゼッケンプレート用のブラケットが付いていましたのでレーサーですね。少しペースアップしてみましたが暑さで直ぐに止めました。パワーウェイトレシオが劣りますから。というか年齢で20は若いでしょうし。

小沢峠の旧道もこちら側からは久しぶりです。逆コースというだけで新鮮な道に写るのがサイクリングのいいところですね。


新トンネルの道に出て直ぐ、右折して小さな峠を越えて美山町へ。美山通りで高尾へ出るアップダウンを避けて八王子へ戻ることにしました。
圏央道を潜った所で左へ入って集落内の小道へ。こんな感じのよさげな道もありました。


お地蔵さんもいるので古い道ですね。


通りへ突き当たった所で、前方に車止めと砂利道があったので、スマホで地図を確認するとうっすらと細い道がありました。橋があるようです。
犬の散歩をしている女性に尋ねると「行けますよ」とのこと。


良い感じじゃないですか。


水遊びや虫採りにはいい場所ですね。


いい風景だなぁ~


流石に乗って渡りません。やっつけ感満載の橋ですが、そこがまたいい味でもあります。庶民的というか。向こうに木の橋脚らしき跡もありますので、以前はちゃんとした橋があったんでしょうね。


そして子供達も遊びにやってきました。結構交通量が多い橋でした。


陣馬街道で八王子へ出て、暑そうな御殿峠は避けて相原へ抜けて帰途につきました。
やっぱり半袖で走ると日焼けで疲労がたまってくるのでしょうか。距離も標高も軽度なのに草臥れました。



07:36 出発
11:51 梅野木峠
16:58 帰宅