幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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リカンベントを選ぶ人

リカンベントも自転車の車種のうちの一つです。
ロードレーサーMTBランドナークロスバイク、ミニベロ、等々。
でも、それらの仲間に入れてもらえないのは何故なんでしょう…

新しく自転車を買おうとか、作ろうとか、買った、というのを見聞きする度に、リカンベントという選択肢は無かったのかな? と、残念でなりません。

初めてのサイクリング車にリカンベントを勧めはしませんが、何台目かの自転車で、特にツーリングを目的にしているなら「リカンベントがいいよ」と教えてあげたいです

しかし趣味の世界、他人の言うことを素直に聞き入れる人は少ないです。それぞれが強い信念をもっていることが多いですからね。
言葉ではなく、身をもって、無言のアピールが意外といい結果に繋がったりします。地道な努力。

最近ではサイクリング中のすれ違いで、こちらへ笑顔を送ってくれるサイクリストが増えてきました。もしかしたら何度か僕を見かけてくれているのかもしれません。
「先日はあそこで見かけたけど、今日はこんな山の中を走ってるんだ…」
リカンベントって峠も上れるんだなぁ…」

刷り込み現象によって、初めてスポーツ自転車に興味をもった時に影響を受けた車種に惹かれるのは良く分かります。僕の場合はロードレーサーでした。父親が買ってくれたムック本にあった薄橙色のロードレーサーが印象に残っています。なので僕のスタートはロードレーサーでした。

その後はNewCycling誌の影響でパスハンターの道へ入って行きましたが、自転車は古典的なタイプではなく自分でデザインしました。ただし服やハンチング帽は刷り込み現象が今でも影響しています (^^;

ロードレーサーからNC誌を経てパスハンターへ向かったのは、刷り込み現象の打開と言っていいかもしれません。この変化のきっかけはNC誌というメディアの介在にあります。
他人から何かを言われたのではなく、写真や文章によってNC誌に洗脳されていったとも言えます。

刷り込み現象を一度打開されたからか、パスハンターからリカンベントへの変化は唐突でした。ブログで見かけた CruzBike T50 に惹かれたんです。
以前からリカンベントの存在は知っていましたが、ごちゃついた構造が敬遠していた理由でした。T50は見た目がとてもスッキリしいたので受け入れられたんです。

ロードレーサーを好きな人でも他の車種を所有して乗っている人は多いですし、ランドナー好きでもそうですよね。そういう人はなぜリカンベントには興味が沸かないのでしょう。
ロードレーサーのように速く走れて、ランドナーのようにツーリングの楽しさも味わえるのに。

生涯にわたって刷り込み現象に支配されるか、なんとか打開して新しい世界を体験するか。
どちらが正解というものではありませんが、人生は一度きりです。

リカンベント乗りのことを海外ではベントライダーと呼ぶようです。最初からリカンベント好きという人は殆どいないでしょうから、もしかするとベントライダーは皆さん刷り込み現象を打開できた人達なのかもしれません。