幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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大野山中腹

農村好きのサイクリストの多くは茅葺屋根に特別なものを感じることと思います。行った先で見つけると思わず顔がほころびますよね。そして各地で見つけた茅葺の民家は次に行く時にも必ずチェック。

今回は以前見つけた大野山の中腹にある民家を覗いてみると、なんと葺き替え中でした。色んな様子の茅葺を見てきましたが葺き替え中というのは初めてです。日曜なので作業はしていませんでしたが、失礼してまじまじと見てしまいました。


こうして葺き替えが完了するとその屋根は黄金色に輝きます!
こちらは山梨の芦川地域にある茅葺民家(保存目的)ですが、見つけた時には鳥肌が立つほど美しかったです。できたてほやほや。


放置されて朽ち果ててゆく成すがままの茅葺民家も時々見かけます。保存の為でもいいから幾つかは後世に残していって欲しいものです。職人の継承の為にも。

ルート 138km △1,282m
クリックすると RWGPS Map Control を埋め込み表示します。


昔は鼻歌交じりに上っていた善波峠が、最近では目の上のたんこぶになってきました。
時速16km前後で進むも、最後は14kmくらいでゼーゼーハーハー。


秦野から渋沢にかけても微妙な上りで楽しい区間ではありません。
渋沢から松田へ下り始めるとことにあるコンビニはいつも立ち寄るポイントです。久しぶりに来てみると新しくなって敷地も広くなっていました。お店のスタッフも生き生きしています。
駐車場から裏道へ出ると古い道になります。


急坂を下った所にある男根道祖神


再びR246に出て山北に到着。ここの茅葺屋根は円熟期的 (^^;
以前、途中で一緒になった若者二人を連れて中へ入って話しを伺ったのを思い出します。


大野山の中腹には幾つかの小さな集落が点在していて、それらを繋ぐように細い道が続いています。中腹ですからまずはそこまで上らなければなりません。
山北から八丁方面へ右折して、その入口を目指します。


山道へ入ると長梅雨のために路面や崖が、しっとりを通り越して水が流れている所が多いです。


入口に到着。ここの少し手前にも上り口がありますが、そちらは激坂なので遠慮しました (^^;


とは言ってもこちらも激坂に相当する部類です。10%超の勾配が続きます。
ヤマユリが頭をもたげてコンニチハしていました。


ガードレールの無い道を時折前輪をズリズリ滑らせながら慎重に上り、明るくなると市間という集落。ここまでくれば山腹を横移動するので激しい坂は無くなります。


道は総じてジャングルのような感じ。日が遮られているので涼しいです。
タモリが喜びそうな崖です。玉石が交じっているということは大昔は川だったということでしょうか。


コーナーの右上にペットボトルが置いてあるのが目につきました。近づくとそこには馬頭観音。ちゃんと意味があったんですね。結構立体感のある造形でした。


続いて明るくなってきた場面には前後ろが判別できない車がありました。真横からみたらどっちへ進むから分かりませんね (^^;


そして冒頭の茅葺民家。最初に通りかかった時に、そこにいた綺麗な奥さんとしばしお話ししたのを思い出します。維持するのも葺き替えるのも大変な費用が掛かるとのことでした。前回通った時にはかなり草臥れてきていましたから、意を決して葺き替えることにしたんですね。補助は出るのでしょうか。


山北から大野山へ上るメインの道路へ出て、二つばかりカーブを曲がります。
「ニューラックモノレール」だそうです。この箱はお手製っぽいですね。かつては畑仕事で活躍したことでしょう。


つるんとした山は大野山の端にある663mポイントでしょうか。


海が見えましたがデジカメでは無理ですね。


再び横移動しますが少し上ります。谷峨からの登山道を横切る辺りが今回のピーク。500m弱なので大した高さではありません。

上る前はこの後に足柄峠へ行こうと思っていましたが、既にその気持ちは薄れて、なんか今日はこれでいいや、という気持ちになっていました。
昼時の暑くなった時間帯にR246を小山まで上るのも嫌ですし、足柄峠への道も日向が多かったような気がするし。

欲張りは止めてそこでお握りを食べながら木陰に座ってのんびりしました。そよそよと適度な風が心地いい。
お昼ご飯を食べに家へ戻るのでしょうか。山仕事風の軽自動車が時折り走り抜けていきます。シャーだかゴーだか、硬いホイールで走る音が聞こえてくると、ロードの青年も走り抜けていきました。「こんにちは~」

太陽が動いて(地球が回って)座っていた所が日向になってしまったので、しぶしぶ腰を上げました。

少し下ると湯触という集落。谷峨の街が眼下に見えます。右手の黒い二つは未確認飛行物体。本物にはなかなかお目にかかれません。


東名の工事が着々と進んでいます。この辺りは下をトンネルが通るんですが、工事車両が入るために道が拡張されたり、ガードが出来たり騒々しいです。もちろん日曜なので働く人はいませんが。

ヤギっぽい道祖神は健在でしたが、手を掛ける人がいないのかコケに覆われつつあります。


最後は九十九折を下って県道へ落下。地形図では二つあるこの急カーブが完全に無いことになっています。手抜き作業ですね (^^;


足柄峠は止めたので旧道で山北へ戻ります。大きな音でダム放流を周囲へ伝えていました。楓橋から覗くと既に水量が多くなりつつありました。あそこをカヤックで下ってみたい、もとい、下っているのを見たい。最近よくインスタで見てますが、臨場感抜群で自分で下っているような気分になります。


車が殆ど来ないR246の旧道を適度に快走。


安戸隧道は風情がなくなったし、右手にあった古い民家も更地になってしまったし、でもトンネルの上のお地蔵さんは変わりありません。
あそこまで上ったことがあります。眺めがいいのはもちろんですが、上に水路があるんです。さっきのゴーゴーと流れていた水門から取水してこの先で落として発電しています。


電話ボックスは健在。頭の赤色灯はどうすると光るのでしょうか。


流石にR246を戻るのはつまらないので、国府津へ出て湘南を走って帰ることにしました。
松田のコンビニで軽く食事休憩。ここは外に長椅子があるので座って食べられるのでよく立ち寄ります。

さて、気持ちを入れ替えて徐々にファストランモードへ。のんびり走行でダレた身体は直ぐには切り替わらないんです。国府津へ出てR1へ入った頃にようやくモードが切り替わります。

午前中のR246もそうでしたがR1もサイクリストが少ないです。せっかくモードが切り替わったのにバトル相手もおらず空振り。noahponさんもおらず。
大磯からR134へ入ってようやくサイクリストが現れ始めました。ぐんぐん行きます。パワー全開でTTロードをパスします。いくら身体を前傾させてもリカンベントより風の抵抗を抑えることはできません(たぶん)。
信号ストップで追いつかれてお話しします。ハンチングにポロシャツの相手に抜かれるのはちょっと抵抗ありますよね (^^; でも脚じゃなく自転車の性能ですから。

その後、藤沢方面へ左折した辺りまで付いたり離れたりを繰り返しました。こうした刺激は大切です。お互いにね。

白旗から河岸段丘下の道へ入っていつもの酒屋で休憩。すっきりトマトジュースです。


境川を横切った後、時間に余裕があったので環状4号ではなく和泉川を遡ることにしました。先日途中まで下ってきたので、その残りの部分を逆から。
川沿いをしっかりトレースすることはできませんでしたが、お初の道をポタリングできました。

途中から前回の道を辿って最後は瀬谷市民の森脇を通って、


最後は ぶとぼそ氏 の言う北海道を走って帰宅しました。


07:00 出発
09:52 山北
11:30 ピーク
13:04 山北
17:29 帰宅