リカンベント用のディスクブレーキは TRP Spyre という機械式(非油圧式)のものです。このブレーキの最大の特徴は機械式では珍しい対向ピストン(両側のパッドが可動する)。
機構的な魅力もあって選択しましたが、その使い心地はあまり良いものとはいえませんでした。
TRP Spyre
長年使ってきたセンタープルブレーキとの比較になりますが、ブレーキの引きしろが大きいことから、タイヤがロックするような効きポイントが分からないのです。
このため、急停止したい時にずるずるーっと効かせて、ロックはまだかまだか? という感覚。結果制動距離が伸びてしまいます。
一つの解決方法としてもっと効くようにしたいと思いました。そうすれば今よりも少ない引きしろで効きポイントへ到達できるはずです。
ディスクローターを今の160mmから180mmへ変更するということも考えましたが、ネット情報では10%程度の効き目アップということでした。変化が感じられないという意見もちらほら。
キャリパーブレーキの場合にはシューを変えるという方法が一般的ですよね。なのでパッドを変えてみようと調べてみましたが、ディスクブレーキ用のパッドのサードパーティって多くないんです。
今のパッドは TRP Spyre 付属ではなくてシマノ製のレジンパッドを使っています。これは事前情報でこちらの方が良く効くということだったからです。
値段が安くて入手し易いんですが、いかんせん減りが早い。先日も書きましたが、前輪のパッドは2,000km走行で終了でした。
キャリパー用のシューの場合、減りが早い=効きが悪い、という経験があります。
少ないとはいえサードパーティ製もいくつかあります。その中で評判がよさそうだったのが Vesrah(ベスラ)という日本製のもの。オートバイでは実績が豊富なようです。
自転車の用途別に特化したパッドをリリースしていました。
Vesrah(べスラ)
http://www.vesrah.co.jp/products/bicycles/
http://www.vesrah.com/jpn/Bicycle.pdf
この中からクロスカントリー用というのをチョイスして注文しました(まだ到着していません)。
シマノ製が750円くらいなのに対してVesrahが2,600円くらい。かなりお高い製品です (^^;
ホームページを見ると、効きに自身をもっているようですし、長持ちするようでした。
用途別に製品化できるということは、効き方をコントロールして製造しているということに他なりません。
さて、吉と出るか、凶とでるか。到着が楽しみです。
凶が出てしまったら、ディスクブレーキ本体を変えるかもしれません。
候補は DIA-COMPE でも取り扱っている JuinTECH R1 という製品。これの特徴はワイヤーで引いて本体の油圧ピストンを動かすという機構。制動力は完全な油圧より劣るものの、機械式よりはよく効くらしいです。フィーリングも油圧っぽいとか。
JuinTECH R1
https://www.diacompe.co.jp/parts3#a02