朝、徐々に日差しが差し込んできた家の前の雑木林。その葉がぴくりとも動きません。ここ数日そんな安定した天気が続いています。
色が薄くなった木々の葉は、黄緑から黄色へ、そして橙色へと変化して地面へ落ちて行きます。じっと見ていると僅かに動くところがあり、その先には目覚めが早い小鳥がいたりします。寒さに凍える虫をついばんでいるのでしょうか。
昼になると黄色い葉が眩しくなります。そして少し空気の流れができ葉が揺れます。寒暖差や気圧の変化で起こるというより、人の活動で乱されているように思います。
そんな空気の乱れが大きくなって風が吹くと、小さな谷戸に面した側の枝や葉は動きますが、林の内側は静かなまま。あと2~3週間すると葉が落ちて風が通るようになるでしょう。その頃には冷たい北風かな。
地に足を付けた生活もいいですが、こんな樹上目線の家も乙なものです。