幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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綱子峠パスハンティング

シーズン一番の暑さの中、避暑ツーリングをしてきました。

緑の中はそれだけで気温が低いものですが、郊外に出て山の中へ入れば更に低くなります。
冷たい水の流れる沢伝いの木陰には冷気が満ちています。

1時間で郊外を抜け、もう1時間で山へ近づき、次の1時間で涼しい山へ入ります。
ガンガンに熱くなる前に木陰の多い山へ取り付けば、後は避暑を満喫できます。

http://yahoo.jp/vIlLnd


町田街道は猛暑予報のせいかサイクリストは少なめ、しかしロード乗りのトレーニングに人気な道志みちに入るとぼちぼち現れます。
青野原のバイパス道は日陰がないので迷わず旧道を選びます。
月夜野を過ぎて巌道峠の入口までは我慢ガマン。


激坂で知られる巌道峠ですが、今回は勾配の緩いもう一方の林道から上りました。
ふと足元の鮮やかな色に視線が吸い寄せられました。オオムラキです!


木陰を選んで上るとさほど熱さも疲労も感じずに峠につきました。


峠は風の通り道。地べたに座り壁に寄りかかって30分ばかりうとうとしました。


車が通りかかって目が覚め、下り始めます。
途中、お昼ねポイントとしてお気に入りの案寺沢分校跡に立ち寄ります。
床下を通る風が縁側の板の隙間から背中に心地いい。
小一時間の至福♪


安寺沢沿いはツーリングにはとてもよい雰囲気です。
小さな沢と集落と、石造りの橋や石碑も多い。


集落外れの郷蔵から綱子峠の古道へ入ります。


ここは入り口の沢の渡渉がやっかいです。
自転車を杖代わりに石を伝ってなんとか対岸へ。
(写真は振り返ったところ)


峠道には新し目のアルミの道標が幾つかあり、ビニールテープの目印もありますので迷う心配はありません。


小さな沢を詰め、斜面を九十九折で登ると峠です。


綱子集落までの下りは乗車可能な良好な道なので、15時まで、ここでもお昼ねタイム。
木の根元に腰掛けて、背中を預けて山と同化します。
流れる風はここでも気持ちよく、日常の一切を忘れさせてくれました。
ヒグラシの合唱で目が覚め、後ろ髪を引かれつつ下山しました。

綱子へ降りて、無くなった水を補給し、お握りと菓子パンでお腹を満たします。
夕刻の集落もまた味があります。


少しの上り返しで菅井に出ますが、今回は集落頂上までは上らずにトンネルを抜けて伏馬田から道志みちへ戻りました。
帰途は暑い時間が通り過ぎ、夏の夕方のぬるい風に変わっていました。

津久井の中野地区で夏祭りの山車が出ていました。
この地域も「大山道」。
丹沢山塊の信仰として有名な大山へ、大山詣でへ行く道です。
僕の住む家の前を通るR246(大山街道)も大山道の一つ。
そして大山道沿いに伝わる祭囃子には共通性があるのです。
僕が幼少の頃に習った笛の曲は、地域によってアレンジされているものの、本質的には同じ。
聞いていると心が和みます。


その他の写真
https://picasaweb.google.com/102022339073463920028/20150726#

走行距離 110km

07:18 出発
10:40 林道入口
11:26 巌道峠
12:29 安寺沢分校跡
13:33 綱子峠入口
14:21 綱子峠
15:31 綱子
16:44 中野
18:35 帰宅