幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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岩井沢の大イチョウと夕暮れの農村

土曜は毎年見に行っている奥武蔵の岩井沢にある大イチョウを見に行ってきました。
今年のコースは趣を変えて、帰途に正丸峠を越えることにしました。

しかし多忙さゆえ、今年の紅葉の状況が分かっておらず、一週間ばかり早かったようです。
やはり走り込んでいないと自然との感性も同調できませんね。

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=03d58cb8eb2a899a7b4241a13e1b760e


毎度の市街地ファストランをこなして岩熊街道で奥武蔵方面へ入ります。
幾つかのアップダウンを楽しんで倉掛峠へ向かう川沿いのダート。
ガードレールが無い自然な感じの道が好きです。


岩井沢へ向かう北川沿いに入ってしばらくすると、軒先に薪を積んだ小屋が眼にとまりました。
冬に向けて暖をとるための薪です。まだまだ農村部ではこうして薪を使う家があります。


そして岩井沢観音堂に到着。
むむぅ。30mはあろうかという丈夫は黄色く光っていましたが、中間部から下はまだ黄緑でした。
葉もわずかしか落ちておらず少しばかり早かったようです。来週末が見頃といったところでしょうか。


土手を背に地べたに座って昼食にしました。今日はもつ煮とソーセージ焼きです。
食後はぽかぽかな日差しを浴びながらのお昼ね。
1時間くらいウトウトと現実と夢とを行ったり来たり。


この後は林道で一山越えて正丸峠へ向かいます。
晩秋の陽は短く、既に影が長く伸びて肌寒くなってきました。
緩い勾配をたんたんと上っていると、フロントバッグ装備のロードが下ってきました。
お互いに「こんにちは〜」。ツーリスト同士、一瞬ですが心が通います。


向こうの稜線に陽が隠れる直前、正丸峠着。
かつて賑わいを見せていた峠は、下にトンネルが出来たことで往来が少なくなりました。
しかし、わざわざ峠に上ってくる人は少なからず旅情を求めているのでしょうね。


山伏峠をパスして名栗へ下ると足早に闇がせまってきます。
しかし、今日は土曜日。焦らずに夕暮れの農村を楽しむことにしました。

改めて思ったのですが、夕暮れの趣を楽しめるのは、こうした勝手知ったる地域の日帰りツーリングだからこそかな、と。
泊りがけのツーリングでは宿へ急ぐことになりますし、初めての土地でも同様に気持ちが急くでしょうから。


そんな農村の夕暮れ時は異空間な世界。
一つ、また一つと、峠を越える度に現実へと引き戻されます。

もう少し浸っていたいような、明るい街へ下りて安堵したいような。どっちつかずの気持ちの中、青梅に出ました。
ヘタった脚をだましだまし、そこから2時間のナイトランで帰宅しました。

その他の写真
https://picasaweb.google.com/102022339073463920028/20141115#

走行距離 160km

07:50 出発
13:03-14:40 岩井沢観音堂
15:37 正丸峠
16:30 名栗
20:05 帰宅