幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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御林峠 パスハンティング

新緑の季節にはやっぱり和見集落へ出かけねばなりません。
若葉の淡い緑に包まれた桃源郷のような場所。

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=2fd4e5ef5fc3ba745deae4ae8628d2c0

暖かくなるとサイクリストをそこかしこで見かけるようになりますね。
一月ほど前は片手で数えられるくらいだったのに。
それと最近は若いサイクリストも多くなってきました。町田街道では女の子二人組みも走っていましたし。良い傾向だと思います。

快調にファストランを楽しんでいると前方にロードの集団を発見!
津久井でじりじりと間をつめ、三ヶ木手前の上りで追いつきました。
ここはいつも体調を計るのに立ち漕ぎで上り切っている場所。先方はシーズン始めで脚ができていないのか一気にペースダウン。
先頭の人だけは速く背後まで迫りましたが追いつけませんでした。他は声をかけながらパスさせて頂きました。
おかげで脹脛がぴくぴくしてきましたが、走りながら修復します (^^;

暖かくなると身体がよく動きますね。上野原まで快調に走ってコンビニ休憩。
出発する頃に先ほどのロードの人達が数名到着しました。どうやらペースの速い人と遅い人が混在しているようで大変そう。この時間だと鶴峠へ向かうのでしょうか。

ここからはのんびりとツーリングモードです。
棡原から少し戻って用竹から墓村へ急登です。


途中の古い民家の軒先で作業をしているオジサンと目が合ったのでございさつ。10分程お話しです。
「どこへ行くんだぁ?」
『和見へ抜けるんです。時々来ています。』
「ならそこんとこから行けるよ」
2月の大雪のことを聞くと、この辺りでは120cmも積もったそうです。
皆さん大雪のことになると饒舌になりますね (^^;

和見へ抜ける古道の入り口で小休止。
この前に建つお地蔵さんは前のめりに傾いているのですが、倒れそうで倒れません。踏ん張っています。
ここでも地元のオジサンがいたのでお話し。
畑を荒らす猿や鹿や猪のことや、この道のことなど。
昔は道が良かったからオートバイでもなんとか抜けられたそうです。今ではとても無理ですが。


中間地点にある馬頭観音は今日も道を見守っていました。
道の真ん中にあるように見えるのは、以前踏み後が薄かった頃に背後を通っていたことがあったからです。
最近はちゃんと前に踏み後があるので良し。


去年あたりからトレランのコースとなって少し整備されたようです。斜面の崩れかけていた場所は綺麗に修復されていました。
が、しか〜し。
小尾根でトレランコースがUターンするところで、直進する古道が枝で塞がれていました。
これはやってはいけないことです。
道が二股になって先で合流するような場所ならOKですが、まったく別方面へ行く道を塞いでしまっては間違った方向へ誘導してしまいます。
トレランをする人だけがこの道を通るのではありませんからね。

御林峠は小広くなっており廃道となった林道がここまできています。
権現山から尾根伝いに芦垣へ下る登山道と、和見へ抜ける古道との十字路となっており、石の道標にはちゃんと東西南北それぞれの行き先が記してあります。
現代の道標はたとえアルミで作られていたとしても数年経つと役目を果たさなくなってしまいます。
昔は金属を加工する技術はありませんでしたが、石という普遍に近い物へ彫刻することで、こうして今でも役にたつ道標となっています。


昼食の後しばらく横になりましたが、アリんこが多く落ち着いて昼寝はできませんでした。残念。

荒れ果てた林道を下り和見集落へ入ります。
入口から望む風景は僕にとっての桃源郷。ここを始めて訪れた時の感動は今も変わりません。得にこの季節の淡い緑に包まれた雰囲気が格別なのです。


ここからは更に古道を通って桑久保へ抜けます。と思いきや、なんと古道が跡形もなく林道に変わっていました。なんともやるせない気持ちですが、地元の林業のための道ですから仕方ありません。
古道が残っている時に歩いておいて良かったです。


尾根を斜めに横切るところが和見峠。
峠の名前の付け方は向かう先の集落名であることが多いですから、桑久保の人達が付けた峠の名前ということでしょうね。
峠から桑久保までは林道に寸断されながらも古道が残っています。以前は桑久保から上ったので様子は分かるのですが、荒れているので下りに使うのは止めました。


桑久保は明るい雰囲気の農村です。かつて田んぼがあったと思われる敷地が中央にあり、それを囲むように家々が点在しています。
子供が多かった頃は向こうとこっちとで大きな声で呼び合っていたかもしれません。そんな風景を思い起こさせる所でした。


鶴川宿を過ぎて再びR20に出て、向かい風が強まる中を帰途につきました。

その他の写真
https://picasaweb.google.com/102022339073463920028/20140427

走行距離:118km

07:13 出発
11:52 御林峠
13:22 和見
14:15 桑久保
17:50 帰宅