幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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柳沢峠(特別な場所)



◆プロローグ

5:02 出発です

早朝はいつでも気持ちいいですね。



コース

http://latlonglab.yahoo.co.jp/route/watch?id=98f0dc5b36717ccd8c8f893e65f1b9c



このコースは過去に一日で走った自信の最長です。

17歳、自転車にどっぷりつかっていた頃に挑戦したコースを、今回44歳で再び挑戦です。

どこまで身体は衰えているのか、それとも 上回っているのか、はたまた、精神力で上回るのか。



柳沢峠 - 標高1472m。

東京から青梅を通り、奥多摩甲府へと抜ける青梅街道の最高地点です。

峠は切り通しになっており、また ここへ至る道も川沿って上りつめる峠らしいところです。



◆装備

今回は長距離を意識していつもよりセーブして走ります。

30km/h前後、ケイデンス80くらい。

今の自分には心肺にも脚にも、どちらにも負担が少ないようです。

装備は悩んだ結果 CAMEL BAK にして、ハイドレーションに1.5リットルのスポーツドリンクを入れました。



青梅を過ぎて古里駅前のコンビニで食料を調達して、これからの道程に備えます。

奥多摩湖に9:00に到着。

先日松姫峠を越えた時は、奥多摩湖で既に脚がかなり疲れていましたが、今回はまだ脚に余裕があります。

9:20にいよいよ柳沢峠へ向けて出発。



◆いよいよ上り

少しのアップダウンの後、丹波の集落の自販機でお茶を補給して小休止。

この後は峠までノンストップです。



暑さが増してきました。

上りでスピードが落ちたせいもありますが、暑いです。

少しでも日陰があると温度差がはっきり分かります。



一之瀬への分岐があるヘアピンカーブから勾配がきつくなります。

緩い勾配の部分もあるのですが、総じて勾配がきつく、落合集落の先まで続きます。



勾配がやや緩くなって道が若干南寄りになると、遠くに峠らしき鞍部が見えるようになります。

このあたりまでくると標高は1000mを越えるので暑さはそれほど気にならなくなりました。

ただ、脚がいっぱいいっぱいです。

ローローロー、ひたすらローです。

それでも峠が見えて100mは2速にして少しだけラストスパート。



着きました (>_<)

11:36

もう上れません。歩くのも辛いです。



過去は奥多摩湖から2時間8分。

今回は2時間16分

8分の遅れでした。

でも、力は出し尽くしました。大満足です。どMです。





◆鬼門

このコースの怖さは、実はここからなんです。

そうです、帰りの距離が長いんです。笹子トンネルも越えなくてはなりません。

それに加えて今回は暑さという敵もいます。



下り初めて直ぐに気温がどんどん上がっていくのが分かります。

暑いです、暑過ぎです。さすが甲府盆地。恐るべし (T_T)

この暑さの中、笹子トンネルへの上りは予想以上に辛いものでした。



へとへとになって笹子トンネルに到着。

このトンネルは自転車にとって非常に危ないことで有名で、3kmと長いうえに路側帯がないのです。高速で走り抜けなくてはなりません。



◆オアシス

トンネル入口の右側にスペースがあったので、まずは休憩することに。

と、な、なんとそこにはオアシスが。あ〜、天に声が届いたのか。

小川と堰堤があり、その堰堤に下りれるようになっているんです!



さっそくシューズと靴下を脱いで、小川へ下りました。天国だ〜。

頭から天然のシャワーを浴び、腕 脚 背中、あ〜 気持ちいい〜。

もう走りたくない〜。帰るの嫌だ〜。



30分くらい休んだでしょうか。

気を取り直してシューズを履きました。



車が切れるのを待ってダッシュです。

LEDライトは前後に着けていますが怖いです。恐怖です。

追い越していく車は ゆうに70km/hは出ているでしょう。



◆エピローグ

大月では小雨が振り出したので、コンビニで雨宿り休憩。

上の原の辛い上りを越え、相模湖からのアップダウンを抜け、もう上りは無いぞーと、橋本へ出て、追い風のR16を最後の力を振り絞って疾走。



19:25 帰宅。



辛く長い、充実した一日が終わりました。

柳沢峠までのタイムも、全工程のタイムも、17歳の当時には及びませんでした。

けれど、当時と違ったのは、後半の体力の回復力でした。

峠の上りで今までにない疲労を感じたにも関わらず、後半は走っていて回復してきたのです。

まだまだ上り調子! か?





出発:05:02

柳沢峠:11:36

帰宅:19:25



走行距離:228.83km