幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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尺里峠-湘南

先週は雨でサイクリングはできなかったので今週は走らねば。体力維持はサイクリングという幸福な時間を維持するためでもあります。


ルート 129.6km △1,475m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


出がけから車が多く感じられました。土曜なので日曜より混むのは承知していますが、何時もは渋滞していない個所でもノロノロが続いています。車の人のストレスを増幅させないように走っていきます。

R246の伊勢原付近でも渋滞で車の横を慎重にすり抜けていくと、後方にロード氏が近づいてきました。善波峠の上りに入ると後方にぴたりと付きプレッシャーを掛けてきます。意図せずペースは上がり時速17km前後はいつもより1kmくらい速いです。終盤の勾配が増すところであっさり抜かれました。見るとフリーは24Tくらいのクロスレシオ。口を閉じ息も上がらずに淡々と峠を越えていきました。こちらはもちろんゼーゼーです。

自宅付近からも富士山が見えますが、周辺の山の影になるので進むにつれて姿を変えていきます。峠のトンネルを抜けると形のいい富士山がドーンと現れました。尺里峠、高松手前の眺望ポイントからの眺めも期待できそうです。


渋沢を過ぎてコンビニ休憩していたらご近所ランドナー乗りの ぱぱろうサン からメールが入りました。
「ランブリンマンさん宅のガレージへ一緒に行きませんか?」
ここ最近、三度めか四度めか、新らしい自転車欲しい病が発症していて、三人であーだこーだ言い合いながら楽しんでいるんです。そんな折、ランブリンマンさんが豊富な自転車やパーツを実際に見せて新しい自転車の参考になれば、と誘ってくれたようです。残念ながら僕は既にサイクリング中なのでお断りせざるを得ませんでした。行きたかったなぁ。

コンビニ裏からR246の旧道へ入って静かな道を緩く下っていきます。途中、両側に山が迫って地形が狭くなる辺りはいつも気温が低いところで、今日は一段と寒く感じました。他と比べて3℃くらいは低いと思います。

松田へ下ると富士山の裾野に少し雲が出てきていました。明日は曇りがちだそうなので徐々にその気配が出てきているのでしょうか。


山北の手前、尺里(ひさり)では農家さんがみかんを提供してくれていました。
みかん好きなnoahponさん、ここまで足を運んでください!


僕は4つだけ頂くことにしました。


鉄骨トラス構造の安洞橋。


腐食が進んでいます。めくれた塗装をパキパキと剥がしたくなりますが、我慢。


そろそろ架け替えでしょうか。車は少し下流の橋を通れますので、ここを歩く人には簡素な橋で構わないような気がします。


さて、ここから尺里峠への上りです。逆から上ることも多いですが、向こうは杉林の暗がりが多いので、寒い冬は日当たりが良いこちら側がいいです。
上りの前に手袋は厚手から中厚手へ替えましたが、ウィンドブレーカーは脱がずにいました。日当たり良好なので途中ちょっと暑かった。

やはりというか、さっきの松田から1時間弱ですが、富士山は雲隠れしてしまいました。残念。


旧高松分校跡。こちらも劣化が進んでいるようですが、もう少し頑張って欲しい。


と、そこへロードのグループが下ってきました。なんとgiant_amebaさんです! 何度もお会いしているのでお友達も顔なじみです (^^)


久しぶりに Elephant Bikes の方もいました。彼とはソロでも奥武蔵で遭遇したことがありました。暫く見かけなかったのでお国へ帰ってしまったのかと思っていましたが健在でした。


giant_amebaさんの他は海外の方達です。片言の日本語と、片言の英語でのやりとりですが、対象が自転車なので単語でなんとか意思疎通できます (^^; 分からない時はgiant_amebaさんが通訳してくれますし。

しかし、偶然というか必然というか。サイクリング中にお会いしたのは4度目か5度目か。お互いほぼ毎週走っていることと、走りたい場所が似ているからでしょうね。


高松から峠まではもう少し上ります。分校跡を回り込むように続く道の先は少し砂利が浮いているダート。舗装路手前の勾配が増すところは押して歩きました。


尺里峠は小広くなっていて車を置くスペースもあります。ここから山へ登る人も多いので簡易トイレも。そして、これでもかというくらいの虫沢古道の道標が乱立しています。古道整備には頭が下がりますが、ちょっと節操の無さも気になることろ。なので写真はそうした様子が写らないこちらで撮るようになりました。


杉植林の中を下っていき、視界が開けて明るくなると表丹沢が前面に広がります。右から大山、二ノ塔、三ノ塔、塔ノ岳、写真には入りませんでしたが鍋割山も。


最上部の一軒を過ぎるといつもの茶畑。中央奥のゴルフ場の左肩がこの後に超える中山峠です。


左上に猛禽が飛んでいましたが、その更に上には、


パラグライダーが飛んでいました。結構な高度です。上昇気流を捕まえているのでしょう。


虫沢を下っていつものtoiletへIN。可愛いデザインだし、綺麗に掃除されているし、地域んの方に感謝です。


寄の大きな杉が見えてきました。写真を撮ろうとすると背後から車にププッと鳴らされて急いで避けます。通り過ぎたからよし、と思って構えるとまた車。それを何度か繰り返してようやく撮影できました。こんな田舎道にしては車が多いと思ったらお昼時なんですね。


寄は、今は「やどりき」と呼ぶようですが、僕が最初に訪れた時は「やどろぎ」と聞きました。20代の頃にこの奥地でTrialの大会に参加した時です。真冬の寒い時で川沿いのセクションは凍りつき、僕なんかは歯が立ちませんでしたが、国際A級の憧れ選手らは綺麗にクリーンしていたのを覚えています。

話しが逸れましたが、「やどろぎ」という呼び方は今でも残っていて、川沿いに奥へ進んだ所に「やどろぎ荘」とうキャンプ場があります。以前通った時に看板を見つけ、あぁ、やっぱり「やどろぎ」と呼ぶ人もいるんだって思ったのでした。

そんな寄の集落内で4人ほどのロードとすれ違いました。視線を送ってきたので右手を挙げて挨拶すると、先方も笑顔で手を挙げて返してくれました。挨拶するとかしないとか、人の性格にもよりますが、シチュエーションにもよるものですね。

集落を離れて沢沿いを上っていくと右手に超えてきた尺里峠が見えました。あまり下りが長いとは感じませんでしたが、ここからこうして眺めると高い所にあると感じます。実際には大した標高ではありませんが。


ここは地主さんが提供してくれている憩いの場所です。ベンチと屋根があって、温かい季節にはご近所の人達が集っているのでしょう。
赤い梅もあれば、白い梅もあり、


こちらには黄色い蝋梅でしょうか。走り去る時に微かに甘い匂いがしました。


その後ほどなくして茶畑が表れてゴルフ場脇の中山峠を越えます。乗馬施設を横目に神社前まで下ると平塚方面の海が遠望できました。この後はもう少し右手の丘陵地帯を抜けてそこまで行きます。


上を見るとここでもパラグライダーが飛んでいました。今日は気温が低いので寒いでしょうね。腰から足先にかけてすっぽりと包まれています。半シュラフといった感じでしょうか。


三廻部の集落を走り抜け、渋沢へ下ってR246沿いの台湾料理「鴻翔」へ入店。今回で三度目、二回は豚ばらチャーハンを食べたので、今日は担々麺にしました。

麺もスープもとても美味しかったです。全部飲み干したいところですが、身体のことを思うとそれもできず、我慢。辛さは僕にはちょうどよかったです。左の黒いレンゲの脇には唐辛子が添えられていたので、少しかじって中身を食べたらピリッとこれまた美味しい。次に来た時は何を食べようかな、台湾料理店はどこもメニューがたくさんあるので迷ってしまうんですよね。そして価格がお手頃です。

小田急の踏切を渡って急坂を上りますが、何時もの道は車が多いので地図を見て住宅の中の道を選んだら激坂でした。でも車が来ないのでまっいっか。
その先で車道と合流して一旦下って上り返す場面、下りの凹んだ所に信号があって赤に変わったので、下らずに途中で停車しました。もちろん、勢いをつけて上り返したいからです (^^; よく使う手です。

渋沢中学校の裏手を回り込んでいき、道祖神が置かれた辻を折れると犬舎横の細道です。今日の犬達は大勢で吠えていました。餌やりの人でも入ってきたのでしょうか。

犬の鳴き声が聞こえなくなったくらいの地点で振り返ると、二ノ塔、三ノ塔が見えます。最初に来た時はここに木の電柱があってアクセントになっていたんですが、数年して撤去されてカーブミラーだけになってしまいました。


細道を抜けて広い農道へ出ると豪快なダウンヒルが楽しめます。でも短いです。東名高速道路の中井パーキングエリアの裏手へ続く道です。高速の手前で左折してトンネルで潜ると岩倉集落。とても静かな里山風景でお気に入りの場所です。


前方から歩いてきた余所行きの格好をした二人組オネエサンと挨拶を交わしながら惰性で下っていきます。


下るにつれて開けてきますが、川沿いのサイクリングロード風の道へ入って二宮へ。


なぜか下流へ行くほどに舗装は途切れ農道に。


密度が濃い芝が気持ちよさそうですが、轍の間を走ると凸凹で走り難いです。でもしばらくすると大丈夫かも、と思ってまた轍の間へ入るんですが、やっぱり凸凹。そんなのを繰り返して二宮へ出ました。


二宮からはお決まりの快走モードですが、前半の善波峠で脚を使ったせいかスピードに乗れません。いつもよりゆっくりめに流していきます。R134へ入って前方にロードを発見して追いついて、一人は抜かしたんですが、一人にはちぎれてしまいました。先週走れなかったせいもあるのかな。藤沢、白旗、環状4号で北上して帰途につきました。

07:29 出発
09:23 善波トンネル
10:37 尺里
11:26 旧高松分校跡
13:19 渋沢(昼食)
11:57 尺里峠
14:25 岩倉
18:01 帰宅