幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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初三浦半島、初バトル

2024年、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いします。

去年は後半になって公私共にネガティブな事が多く起こりました。その時だけで済むこともあれば、継続的なこともあります。前向きな気持ちを保ちたいですが、自分だけでは済まないこともあります。可能な努力はしますが、そうでないものは流れに身を任せることにします。

そして年が明けたらなんということか、能登の震災に続いて羽田での航空機事故。今だ余談を許さない状況で、当事者の方々のご冥福をお祈りするとともに、二次災害が起こらないよう祈っています。

年末に風を引いてしまい久しぶりに二日間布団でごろごろしていましたが、大晦日には復活したので元旦は近所の神社へ初詣と、親戚との新年会へ参加しました。向こう方の親戚は集まるのが好きなので毎年お昼から夕方まで拘束されます。
翌二日は訳あってこちら方の新年会は無いのでサイクリングへ出掛けようと準備していたんですが、天気予報が芳しく無かったので箱根駅伝を見ていました。青山学院大学の強さが復活劇を展開し原監督してやったり。こういう展開って好きです。

という訳で3日に初サイクリングへ出掛けました。三が日まで休む会社が多いので空いた道を快適に走れます。天気予報は下り坂でしたが、また一日家でごろごろしているのが嫌だったので、南下して逗子で折り返して横浜へショートカットルートです。

ルート 131km △1,142m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


早朝の環状4号は広い道に加えて交通量が少なくて快適です。広いのに片側1車線ずつというのもいい。しかも路側帯が自転車専用になっています。
と思ったら、最近まで工事していたゆめが丘駅付近で2車線になり、自転車専用道が自転車ナビマークに変わりました。そして外側の車線を普通に走ると自転車ナビマーク上を走ることになるくらいに狭いという、無理やり感が剥き出しの道路設計。
相変わらず行政のやることは頭にくることが多いです。

鍋屋で環状4号を離脱して境川サイクリングロードへ入ります。写真を撮ろうとデジカメの電源をONにしようとしましたがウンともスンともせずバッテリー切れ。気温が下がる冬時は元気が無くなったバッテリーの持続時間も短くなりますね。


藤沢から先も道が空いているので裏道へは入りませんでした。江ノ電が路面電車となる区間も閑散としていて車は僅か。


風は殆ど無く海も穏やかです。これで青空が広がっていれば良かったのになぁ。
途中後方からパォ~っと音がして江ノ電が加速してきたので、抜かれないように僕もスピードアップ。


極楽寺駅方面へ向かう途中の踏切で江ノ電がやってきました。これはさっき並走していた電車とは逆方向です。


極楽寺駅では毎度トイレ休憩します。さっき海岸で抜かされそうだった江ノ電が入ってきたので、そそくさと出発。


そしてここで待ち受けてトンネルへ吸い込まれていく様を撮影。そういえば多くのカメラマンが目につきました。彼らも人が少ないところを狙っているのでしょうね。


極楽寺から先は海岸から内側へは交通規制しているので、海岸線を走って材木座海岸で小休止。犬の散歩をしている人がちらほらいる程度です。こうして空いている観光地を巡るのは気分がいいです。眺めもいいですしね。


コーヒーや紅茶は利尿作用が激しいのでコーンポタージュにしました。上手く最後の一粒まで口に入って満足。


逗子でショートカットの予定でしたが、空が結構明るく時折り青空も出てきたので三浦半島左回りルートに変更しました。風邪が治ったばかりでしたが脚もそこそこ動いています。

BMWのサイドカー。傾けることが二輪の醍醐味なんですが、それを放棄してもパートナーを横に乗せられるメリットはありそうですね。


三崎口の上りの速度は流石に病み上がりではダメダメでした。のんびり上っていつもの展望地、神明神社前でお昼ご飯にしました。今日はコンロ無し。下のコンビニで買ってきたお握りとコロッケです。


ブロロロロ~、京急バスが下って行きました。


お、下の広い所で待っていてすれ違いしていました。


そして上ってきます。京急バスの配色は結構好きです。


毘沙門天のV字。今回はここをV字ターンする車はいませんでした。


江奈湾へ下り、そうだ友達の別荘を覗いてみよう! と向かうと、日当たりのいい部屋のソファーで駅伝観戦している友達がいました (^^; 夜勤明けでここへ直行してきたそうで眠そうな顔でした。奥さんはもう直ぐ到着とのことでしたので、縁側で15分くらいお喋りして引き上げました。

久里浜からショートカットすることも頭をよぎりましたが、浦賀や観音崎を回っても1時間もプラスにならないので何時ものルートです。

ガードレールで隔てられていない鴨居漁港。通りすがりのマイカーも2台くらい停まっていました。愛犬でも下ろして散歩するのでしょうか。


走水の急勾配を耐えて、馬堀の異国情緒ある直線を走り、後はR16を快走して帰途につきます。

三浦半島は右回りの方が海を身近に感じられるので人気ですが、左回りはサイクリストが少ないながらもバトルになることが結構あります。

金沢八景を過ぎた辺り、信号スタートで京急バスに煽られつつ発進した若いクロスバイクを追い抜きます。そしてしばらくしてバックミラーを覗くとその少年がピタリとくっついていました。「お、やるな。」

その後もくらいついてきて信号待ちでは粗い息遣いと「あちー」とか言っているのが聞こえます。なので少々ペースを落とし気味にテールツーノーズで疾走していきます。

すると、なんと、意表をついて信号スタートでダッシュして抜かしていきました (@_@)
流石に少年の後ろに付くわけにはいかないので、スピードアップしてぶち抜き。ミラーに小さく消えて行きました。

キツイながらも最後は全力を出し切って終える。きっと中学校では陸上部に所属しているのでしょう。清々しいバトルでした。
そして少年の心にはリカンベントに対する思いが芽生えたことでしょう。あの変な自転車はいったいなんなんだろう。今頃ネットで調べて買いたい衝動にかられているはず。高校生になったらバイトして買うぞ、と。


そんなこんなで気持ちよく流していると、ミラーに新たな機影。二人の様子を後方から伺っていた感じです。途中で抜かしたフラットバーフィクスド。
信号待ちで前へ出て行ったので様子を見ながら後ろへ付きます。これから能見台の上りが始まるのに前へ出るとは…

フィクスドバイクを侮ってはいけません。固定ギヤは踏んだ分だけ利息が返ってくるからです。今風に言うとパー券のフィードバック。いや、最近ではフィードバックどころかそのまま懐へ入れていたとか。開いた口が塞がらないとはこのことか。

まぁ、それはおいといて、固定ギヤは踏んだ勢いの余力でペダルを押し返されるんです。だから急坂でも上れるんです。だからシングルギヤをフリーで乗っている人は利息を拒否していることになり、銀行の利息0.001%みたいなもの。

これもおいといて、固定ギヤは回転数と脚力と道の勾配がマッチすると予想以上に速くなります。なのでフラットバーフィクスド氏を不用意に抜かすとしっぺ返しをくらってしまいます。

能見台まではゆるゆるの上りなんですが意外と長いので後半にダレてくるんです。後半のやや勾配が増すあたりまでいいペースで上っていたフィクスド氏も、ダレが見てとれたので抜かさせていただきました。シングルスピードに敬意を表して。

その後の富岡の上りがあるのでマイペースで走り、ミラーに見える距離で付かず離れずで進行し、磯子へ下ってからは視界からいなくなってしまいました。

DONDON商店街を上って保土ヶ谷へ下り、相鉄線沿い、帷子川沿い、と辿って帰宅しました。楽しい一日でした。

07:48 出発
09:36 材木座海岸
11:29 神明神社前
13:32 鴨居漁港
16:48 帰宅