幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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秋の車載トリップ 小谷村 塩の道

2日目です。塩の道と書きましたが正確には塩の道付近です。近くの集落内に道が付いている所はそこを走りました。この日はトレラン「小谷 塩の道トレイル」が開催されており、トレランのルートが付近を通っていたので、終始ランナーや大会関係者との交流がありました。初めはランナーが多い中を自転車で走ることを心配しましたが、実際にはランナーはかなりバラけていたので何時ものようにのんびりサイクリングすることができました。
小谷塩の道トレイル

 

ルート 36.3km △1,264m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


道の駅から7km離れたコンビニへ移動して朝食をとり、付近の河原横のスペースをデポ地にしました。
愛車フォレスターは後部座席を倒すとフルフラットになり、寝そべって少し足らない分は前席を倒して枕にすることで快適に眠れます。自転車の積載は、後部座席のヘッドレストへアタッチメントを取り付け、これに前輪を外した自転車のフロントフォークを固定します。


スタートして直ぐに姫川を渡りますが、ここもトレランルートなので狭い橋の前後には関係者とお巡りさんが交通整理をしていました。


トレランルートは塩の道を忠実にトレースしているようで、車道を離れて山道へ入ったり、また出てきて車道を走ったり、を繰り返しています。


なので、こうして落ち着いて走れる時間の方が多かったです。


神社の巨大な御神木が目にとまったので行ってみると、大きな穴が開いていて潜って抜けることができました。かなり太い幹回りです。空洞になっている所は焼いてありました。腐食防止でしょうか。


見事な枝ぶりと黄色に染まった葉が朝日に透けていました。ランナーが通った後にパシャリ。


小屋だけの写真集があるくらい小屋マニアがいるようです。これもそんなツウ好みの小屋でしょう。小屋のみならず周りとの調和も大切なようです。


さっき見かけて古道へ入って行ったランナーが、再び出てきてこんにちは。大会は42kmと79kmにクラス分けされていますが、ここはまだ両グループが走る所です。栂池がスタートなので既に十数キロ走ってきています。


地元の人達がランナーへ声援を送る中、僕らも構ってもらえます。ランナーは走るのに必死ですが、僕らは気ままなサイクリングなのでお喋りの相手をしてくれるからです (^^; オネエサンに付きまとわれ漬物をもらっちゃいました。


この日は午後から雲が多くなる予想なので、遠目の北アルプスも白く霞んでいました。


再びトレランと離れて集落内の道を上っていきます。


一山超えると、僕らは九十九折、ランナーはショートカットするように古道が交差します。


ここを下った後は向こうに見えるあの集落を上っていきます。


落ち葉のコーナーは滑らないように慎重に。


下った集落では再びトレラン関係者が交通整理をしていて、その度にあーだこーだ話しかけられます。

さっき見えた集落内を上り始めると、本来の塩の道とは違うようで静かになりました。


古民家はどれもトタンで覆われていて茅葺は殆どありません。こうした青か朱色のトタンです。


二人で走るとこうしてお互いの写真を撮れるのでいいですよね。


しばらく膝の具合が悪かったぶとぼそ氏ですが、ようやく復調して上りでは先行していきます。


ぶとぼそ氏は体重は少々ありますが、フルマラソンを走った経歴もあり、今でもランニングを欠かさしません。心肺機能は優れているんです。


僕は週一サイクリングだけで、しかも最近はリカンベントで楽しているので体力はそれほどでもないんです。



小谷村はガードレールが少ない感じです。へだたりが無いっていいですね。


亀の歩み ならぬ、でんでんの歩み。水分が足跡のように点々になっているのが面白いですね。この後 道端の草むらへ逃がしてあげました。豪雪の冬を越えられますように。


集落が途切れると道が荒れてきて、


ダートになりました。ぶとぼそ氏は押して歩きます。


僕は頑張ってまだ乗って上ります。


すると、押していた ぶとぼそ氏が小走りに上って行きました。押し走りには敵いません。トレランを見て走りたくなったのでしょうか。


ピークはあっさりとこんな感じ。


そして少し下ると埋橋(うずはし)という集落。ポツンと一軒家です。


ここからは塩の道。トレランと被りますが丁度ランナーが途切れていました。


滑り易い下りカーブ。


お、


おお、


何かを期待しましたが、うまくクリアしました (^^;


トレランルート上にはこうして黄色テープが掛けられていたり、分岐にはコーンが置かれていて、しかもフラッシャーランプがあって目立つようにしてありました。79kmクラスは夜中も走りますからね。


もう若い頃のような無茶はしません。危険を感じると素直に押します。


しばらくすると車の轍が薄っすら残る道になりました。


次の北原という集落。


古道なので石碑も豊富です。


再び愛想よくお喋りしてから進みます。印象を良くしないとね。ダダーっと危なっかしく走りを楽しむのではなく、地域の趣きを楽しんでいるんですよ~って。


ここまでが前半で、踏切と川を渡って後半へ入ります。


後半も所々トレランと同じ道なんですが、スタートから時間が経っているせいか応援する地元の人は少ないです。


もちろん、僕らもランナーがくると声援を送ります。


後半のルートは幾つかの集落を林道で繋いでいきます。激しくアップダウン。


落葉が残っているので車が殆ど走っていない証拠ですね。


高くなるにつれて視界が開けてきます。


先行した ぶとぼそ氏が戻ってきて、


「向こうは雰囲気が良くないから、ここらで昼食にしよう」となりました。


今日はキムチチゲ、


IN 塩おむすび。


車は一台見かけただけでしたが、また来るといけないので道の端へ縦に並んで食べました。足元が少し下っているんです。


再スタート。


予報通り次第に雲が多くなって日が陰ってしまいました。


ランナーと前後していると、先方が僕につられて付いてきてしまいました。「あ、トレランはそっちみたいですよ~」


ぶとぼそ氏も僕に何かを期待して撮ります。


おっとっと、


大丈夫でした (^^;


集落へ下り、


集落を後にし、


急坂を上ると、今回お初の茅葺古民家がありました。


いい味出てるなぁ。


これはクマが食べる実かな? 時々チ~ンってベルを鳴らしながら進みます。

ハンドルとステムを交換した時に使っていたベルを外したらブラケットのプラスチック部分が廃れて付かなくなってしまいました。なので息子が使わなくなって外していたベルを付けてきたんですが、これが少し低めの良い音色なんです。特別なものではないんですが、そんな中にもいいものってあるんですね。

上り終えて上部の林道と合流しました。


少し緩く上ってピーク。自転車をドブへ立て掛けてオ○ッコしようとしたら、バタバタバタバタ~。「わぁ、ビックリしたなぁ、もー」逃げ行くキジに思わず大きな声が出てしまいました。


ピークから先は絶景林道でした。真っ白な空が悔やまれます。


紅葉もバッチリだし、青空ならいい景色なのになぁ。


残念な景色を横目に下って行きます。


集落内の九十九折を下ると国道に出て終了。あ~、楽しかった。

ここからは国道をデポ地へ向かうだけです。と思いきや、ぶとぼそ氏が後ろから近づいてきて「駅へ寄っていこ」と。南小谷駅に何やら珍しい列車が停車しているのが見えたらしいです。
駅構内を物欲しそうにしている ぶとぼそ氏に見かねてか、駅員さんが「もう直ぐ発車しますから、良かったら中へどうぞ」と言って入れてくれました。


僕には良さがまったく分かりませんが、ぶとぼそ氏はかなり興奮して喜んでいました。


大満足して快走する ぶとぼそ氏。


無事にデポ地へ帰着。列車の良さは分かりませんが、もちろん僕も今回のサイクリングに大満足です。


08:15 デポ地 出発
10:25 埋橋(ポツンと一軒家)
11:10 来馬温泉
14:16 林道ピーク
15:27 デポ地 帰着

そして道の駅へ移動して夜のお楽しみです。この日も空いている温泉に浸かり、施設内の食堂で飲み喰い。ビールの値段が高かったので、デポ地の近くのコンビニで買っておきました。食事と大ジョッキのビールを飲んで、その後は外のベンチで二次会にしました。
道の駅の裏手にトレランの補給ポイントがあり、頻繁にランナーがやってきて休憩しては再スタートしていきます。僕らが二次会している背後直ぐの所を走っているので、もちろん声援を送りました。疲労困憊でこちらをチラっと見るだけの人から、元気よく挨拶を返してくれる人、様々ですが、皆さんレースを楽しんでいました。ぶとぼそ氏はムラムラしてきたらしく、10年若かったら走ってたかも、と。きっと帰宅してからは近所の市民の森辺りを走ることでしょう (^^;