幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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二十曲峠(軌道跡?)

前の記事では少々言葉がキツくてその道の方達は気を悪くしたかもしれませんが、言いたかったのはツーリングにはレースには無いツーリングならではの機能が欲しい、ということです。今後ツーリング用の自転車を作る時には改めて気に留めて欲しいです。内装ハブギヤの自転車が走っていたら「あ、ツーリング車だ」って皆が思う日が来ることを願っています。

ところで、ツーリングという言葉は昔と今ではとらえ方が変わりました。昔はツーリング車で旅に出ることでした(拡大解釈として日帰りツーリングもあり)。今はロードバイクで非トレーニングなサイクリングをツーリングと呼んでいるようです。

ツーリングという言葉が最もよく使われるのはオートバイツーリングでしょう。キャンプの流行で荷物満載な本物のツーリングライダーも多いですが、日帰りツーリングライダーも多いです。昔のレーサーレプリカは殆ど見なくなり、皆さん自分がお気に入りのタイプのオートバイに乗っています。心穏やかに楽しんでいますね。

対して自転車界はロードバイク一辺倒。しかもトレーニング走行ばかりです。ひと頃のようにロードバイクすら見かけない時よりかはましですが、ここまで一様だとなんだかなぁ

街の自転車乗り達、ツーリングへ出かけよう!

そんなツーリングではトレーニングと区別した出で立ちをして欲しいです。ウェアは願わないとしても、ツーリングに必要な装備を備えることです。それをお気に入りのバッグに詰めれば見た目も変わって気分も上がります。トレーニングなガチロードに抜かれても涼しい顔でいられます (^^;

前置きが長くなりましたが、土曜は久しぶりに二十曲峠へ行きました。映え目当てのテラスが建てられたそうで敬遠していましたが、さて、どんな様子になっているやら。

ルート 180.2km △2,367m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


二十曲峠まではかなり距離があることと、先日早起きして気持ちよかったので。あと、最近は冷え込んで夜にオシッコで起きることが多くなったので、そのついで、ということもあります (^^;

5時44分のスタートです。玄関を開けると朝日が半分顔を出していました。土曜は仕事の人と休日に出かける人が混じって道は混雑しますが、この時間だとまだ空いています。北風が強めに吹いていて寒かったので裏地付きウィンドブレーカーを着ました。10月早々に着るなんてやっぱり秋が短そうですね。でもこうして一気に寒くなる方が紅葉が綺麗になります。今秋は期待です。

町田街道を離れる地点のコンビニで朝食にしました。「サンドイッチとコーヒーだけイートインにします」と告げると「最近は言わないでイートインを使う人が多いんですよ。でもコンビニだから使ってくれていいんですけど。」と店主らしい女性に言われました。皆さん、忘れてしまっているんでしょうね。

再スタートした川尻辺り、後ろから僕を抜かしたい気持ち満々な車が来ました。右折合流で停止してタイミングを待っていると、停車している僕の横を強引に抜いていきました。イラッ。

城山からは連休渋滞が早くも始まりました。そして僕の背後で抜かせずに煽ってくる車。あなた、それは犯罪ですよ。そして直ぐに渋滞にハマり路肩ギリギリに寄せて停車するよくあるパターン。恥ずかしい人間です。

自転車は道路の左端を走ります。車は遅い自転車を抜かします。自転車は停車している車を抜かします。停車している車を避ける場合は歩道走ります。全て正当なことです。自転車が車の渋滞に付き合う必要はありません。たまに付き合うこともありますが。

鼠坂で車とおさらば。汗ばんできたのでウィンドブレーカーを脱ぎました。


相模湖の南側の暗がりで何やら目に留まりました。キノコですよね。回したら飛んでいきそうです。


小ぶりなアップダウンを経て大ぶりなアップダウンの秋山みち。雛鶴峠へ続くこの道は日当たりが良好なので夏は敬遠していました(下りには使いましたが)。ようやく涼しくなり逆に日向が恋しいくらいです。

あ~、無いじゃん。ずっと置かれていた古いジムニーがとうとう無くなっていました。まぁ、いつかは無くなるものですけどね。


雛鶴峠に到着。峠のシンボルになりつつあるヤギ。今日は二頭で朝ご飯 兼 草むしり。


右の草むらで所用を済ませると、踏み跡の先に沢から水を引いている池がありました。ヤギのご主人はここの水を使っているのかもしれません。


雛鶴峠の先は景色が開けて気持ちいいです。ちょうど西上州から信州へ入った時のよう。


後方に熱源を確認。ミラーにぐんぐん迫る影。赤い彗星、ではありませんでした。トレーニングな方達。


10年前の雛鶴峠はちょろい感じでしたが、今はゆっくり時間に余裕があってもそれなりに疲れます。いつもの神社で一休み。


横にはMAGNIというオートバイ。イタリア製らしいです。ハーレーとは違うレイアウトのV型が迫力ありますね。薄っぺらなフェンダー萌え。


もう一山超える道が意外に急勾配です。頂上を超えた辺りの道の真ん中にクマの糞がありました。まだ踏まれていなかったのでパフパフ鳴らして警戒。


下った先の大通りにある中華屋さん八起はまだ準備中でした。入口から「まだ営業していませんか?」と声をかけると愛想無く「まだです」と、残念。まだ10時半ですから仕方ありません。

斜向かいのデイリーヤマザキにしました。ダブルハンバーガーとカレーパンとコーヒー。それと…

ちいかまん ゲットーッ! (^^)v ハチワレ推し。これはオヤツにいただこう。


一山超えて、ではなく、一山潜って都留の町へ。


トンネル前の橋が綺麗になって古い橋は無くなっていましたが。ツーリストの法則に従って旧トンネルへ。
都留の通りはあまり好きになれないので地図を見て山際の細道にしました。やけにアパートが多いなぁ、という道でしたが、抜けたところに大学がありました。納得。

そこからは狭いR139を我慢しながら走り、鹿留へ。入口近くの神社の石垣がいよいよ崩れそうになっていました。震災前は綺麗だったんですけどね。


さて、長い鹿留川の谷を詰めていきますが、ここへ来て土曜なので林道工事が心配になりました。すっかり忘れていました。ダメだなぁ。工事していませんように。

御正体神社。ここから林道を辿って登山道の入口まで観音様が置いてあります。ここが一番観音。毎回、抜け落とさずに全部見ていくぞ、と。


しばらく進むと工事はしていませんでしたが、工事中の個所があり、歩行者用の迂回路が設けられていました。素直に従います。30mくらい。


林道へ戻って次に見つけた観音様。六番のはず、、、え、八番 (-.-) 早くも観音巡りは終了。景色に集中しましょう。


鹿留川はこんなです。大き目の岩がごろごろしているので、水流が激しいことがあるのでしょう。流域が広いことを伺わせます。


シンボリックな木造橋まできました。まだまだ序盤です。


気になる人へ情報提供。


林道へ入って鹿留川の支流奥を跨ぐ所を折り返し地点と考えると、ここまでで1/3です。


勾配は次第に増してきますが、まだ余裕。


このカーブミラーは健在です。というか何故くっついていられるの?


ここに建物の跡が見られます。以前から平たい所だから何かあったのかも、と思っていましたが、階段がありますので建物があったのでしょう。


あ、水場の跡ですね。ゴムパイプが垂れています。ということは生活していたのかもしれません。


屋根は瓦だったようです。


水場の様子よりも石瓶は新しいから、林道が整備される前にあったということかもしれません。


少し先に、あ、そういえば神社があるんでした。山之神社。神社関係の人が使っていた建物だったのでしょうか。


帰宅してから今昔マップで確認しましたが、建物らしき四角マークはもう少し下流の旧二十曲峠道の入口付近でした。と、地図上で目に留まったのは林用手押軌道の文字。この流域に軌道があったんですね。その軌道の最後の地点と建物跡の場所が一致するようです。そして林道はそこから急勾配に変わります。ここまで軌道が来ていたんですね。
ネットで軌道を調べたら好きな人が調査していて、レールの残骸を見つけたそうです。この次は軌道のことを思いながら上ることにしましょう。

急坂をギシギリ音を発しながら上っていると、自転車発見。ここはいつ来ても人が少なく、半径数キロ以内には自分しかいないだとうって思ったりしています。なので人の気配があると少し安心。きっと渓流釣りか何かでしょう。


ギシギシ音が静かになると水場です。右に移ってるところが折り返し地点。


折り返し地点からは斜面を巻く道となり、勾配は緩くなります。


総じて眺望はありませんが、所々で遠くの山並みを見れます。中央は大菩薩でしょうか。とすると右の弛みが大峠でその隣が雁ヶ腹摺山ですね。


巻き道になると広葉樹が多くなるので落ち葉がたくさんです。これは去年の落ち葉ということになりますね。落石が混じっているので慎重に避けていきます。


二十曲峠に到着。毎回ここへは午後になるので富士山は期待していません。テラスはとても綺麗で富士山が見えないので人も少な。


峠の看板がちゃちくなってしまいました。水はもう枯れてしまったようですね。ここ数年出ていません。


雲が無ければ確かに映えスポットでしょう。今日は独り占めできたので、まぁ、よし。


くつろぎながら下で買った「ちいかまん」をいただきました。


下りは寒かったのでウィンドブレーカーを着ました。途中ロードの集団が上ってきていて、道幅いっぱいだったのでパフパフならしてスローダウン。女性が「リカンベントーッ」って叫んでいました。


忍野のお花畑を素通りして山中湖。今回は湖畔のサイクリングロードを走りました。


意外と快適で楽しめました。隣の車道は狭くていつも車に気を遣っていましたから。


山伏峠の上りはロードが前方に見えつつ追いつけないまま到着。以前は手前のドブに落ちそうでヒヤヒヤしていましたが改修されていて良かったです。


豪快な下り。道志みちは下るものです!


長い、長い。青根で少し上り返しますが、三ヶ木まで実に38kmあります。僕のリカンベントはツーリング仕様なのでギヤ比をローに合わせ、トップはくるくる回して時速40kmの設定です。もっと高いギヤ比が欲しくなる道です。でもスピードの出し過ぎ抑制にはいいかも (^^;

早起きしたおかげて上りも下りも余裕ができて途中でのんびりもできました。早起きは三文の徳ですね。帰宅後は風呂と食事をしてから息子に太腿裏を踏んでもらいました。

05:44 出発
10:02 雛鶴峠
11:37 鹿留入口(神社)
13:07 林道折り返し地点
13:47 二十曲峠
15:13 山伏峠
18:50 帰宅