車載で入笠山へ行こうと4時に起き、念のため天気予報を見たら午後から局所的な雨域が発生するとのこと、残念、二度寝しました。
いつもの時間に起きて、さて何処へ行こうか… 壁に貼ってある地図を眺め、カードは出尽くした感。奥武蔵方面はご無沙汰だけどアプローチが暑そうだなぁ。でも9月に入ったし、ひと頃の猛暑は落ち着いてきたから行ってみるか。
ルート 距離142.7km △獲得標高2,043m
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東京都をつっきって横田基地の先の瑞穂町まで凡そ3時間。長いアプローチは何時もより気温の上昇が早いです。埼玉を甘くみていた、と思ったらここは東京都でした (^^;
少し迷走してから岩蔵街道のコンビニで休憩です。3時間だと上野原と同じくらいですが、気温の差は歴然。やはり緑が多い山間と平野部では違いますね。その後は丘陵地帯へ入ってだいぶ涼しくなりました。
日影林通りの石碑。また蜘蛛の巣や枯れ葉が溜まっていたので綺麗にしました。
今回は適当な長い枝があったので隅々まで掃除しました。大事なところは清潔にしておかないとね。いや、まてよ、少し生活感があるのを好む人もいるのかな?
農村地帯へ入ってゆっくりになると、チッチッチッチッチ、あちこちから虫の音が聞こえます。この音はカネタタキ。
今年は当たり年なんでしょうか、都内の職場近くで聞こえ始めたのを皮切りに、自宅近辺でもたくさんいます。
カネタタキを知ったのは数年前の海キャンプから帰ってから、部屋の中で聞こえてきたんです。リカンベントにくっついてきたようでした。聞き慣れない音に初めは虫であることさえ分かりませんでした。
自宅周辺にはいない虫だったので海の近くに生息するものだと思っていたんです。それが今年はあちこちから聞こえてきます。
子ノ権現までは小さな丘や峠を越えて幾つもの集落を通っていきます。
谷間には清流が流れ、これは人でいえば血管のような役割です。冷たい水で周囲の気温を下げています。
奥武蔵は杉林が多くて春や秋には魅力は薄いですが、夏場にはこうして日陰を作ってくれるので大助かりですね。
房ヶ谷戸の公衆トイレは毎回使わせてもらっています。暑さからあまり尿意はありませんでしたが、前に立ったら出ました。ボトルの水も入れ替えます。
急坂の倉掛峠を越えると子ノ権現への道となります。土曜なので田中製材所の機械が稼働していることを期待しましたが。
通電の音はするものの、お休み中でした。
車もいない、オートバイもいない、自転車もいない。リカンベントは気持ちいい。
激坂のカーブは無理せず押しました。一度上れたのでもういいです。身体に良くありませんから。
向かいの峰は奥武蔵グリーンライン。集落は高山不動尊でしょうか。向こう側へ行くにはアプローチが更に長くなりますから、涼しくなってからです。
下って、上り返して天目指峠。
名栗の川では家族連れが水遊びで楽しんでいました。ここは「キャンプはできません」というところ。駐車場だけ提供しているに過ぎませんが、自然な川があるだけで子供は大喜びです。
旧道を選ぶと殆どバイパス道を通らないで済みます。走っているのは僕と、バスだけ。
このあと、渡った所にある駄菓子屋のある建物の日陰へ腰かけて少しウトウトしました。天目指峠あたりからどうにも眠くて、、、これも熱中症のサインらしいですね。
すーっと意識が遠のきましたが直ぐに目覚め、気分スッキリ。小沢峠も元気に超えられました。
車両が制限された吹上峠の旧道。昔の道は本当に坂が緩く作られていましたね。
右側の綺麗に杉が手入れされた斜面に目をやると、ゆっくりと動くニホンカモシカがいました。いつもの可愛い表情でこちらを見ています。
青梅坂を超えると農村地帯は終了。徐々に景色が日常的になっていきます。先日の大ダワへ行けなかった帰りは新青梅街道で帰ったので、今回は川を渡って吉野街道にしました。
満地トンネルの先の草花通りではいつもの商店で休憩して水分補給。飲み終わった時にちょうどお店のお姉さんが出てきたので缶を処分してもらいました。ここはリサイクルボックスを置いてありませんが、申し出れば愛想良く受け取ってくれます。
次第に車が多くなってきて、道は広くないので気を遣います。抜かせるチャンスを伺っている車の気持ちは伝わってきますよね。そして抜かす時にそのストレスをぶつけてくる。なんと器の小さな人の多いことか。
そんな中、イカツイ車がゆっくり静かに抜かしていきました。そして助手席からキレイな金髪娘が身を乗り出して手を振ってきました。僕も左手を挙げてパフパフホーンで応えました。嬉しいなぁ。昔から何故かヤンキーには人気があるんです。中学の時はスケバンに言い寄られて困りました。
話しは変わりますが、中学の同級生が亡くなりました。自宅の隣りに住む地主。お金持ちですが結婚相手に恵まれず、ずっと独り身。一度紹介しましたが「若い娘がいいなぁ」なんて自分の歳を考えずにふざけたことを言っていたものです。身近な人が亡くなるのは寂しい。
07:36 出発
13:07 子ノ権現
13:42 天目指峠
15:07 小沢峠
19:00 帰宅