リカンベントのハンドル選びは難しいです。シートに座ってハンドルを握ったら、その姿勢が一日中続きます。メーカーが完成車に付けているものが自分に合わない場合、既存のハンドルから探してしっくりくるものに出会えることは稀です。僕の場合、奇跡的にポジションがばっちりのハンドルとステムに出会えました(幅は広げましたけど)。何が難しいかというと膝を避ける必要があるからです。腕を軽く曲がる程度に伸ばすと、ちょうど膝や太腿付近になりますから。
ポジションは今のハンドルで申し分ありませんが、もう少し低くできたら視界が広がります。CHERUBIMリカンベントがなかなか完成しないので、欲が出てきてしまいました。折しもケルビムではチタン製作をスタートしましたので、チタンでハンドルを作れるかもしれません。鉄は重いし、アルミは焼き入れ処理する必要がありますから、ハンドルメーカーしか作れないでしょう。
今は膝の上ぎりぎりにハンドルがありますが、膝の手前にハンドルの水平部分を持ってきます。イメージではこんな感じです。これで今よりだいぶ低くなり、視界も開けます。
グリップシフト(レボシフト)とブレーキレバーを付けるとグリップ部分の直線は170mm必要なので、これを確保するためにツーピースです。クランプ部からグリップ部への曲線は難しいかな。硬いと曲がらないし、柔らかいと強度が心配です。
チタンが曲げられなかったら、既存のドロップハンドルを切って繋ぎ合わせば出来そう。どちらにしても嫌がられるだろうなぁ。
ステムはこれを前後逆向きに付けるとイイ感じになります。
Cruzbikeではドロップハンドルを使うことで膝を上手く避けています。
Source: Northwest Recumbent Cycles Inc.
Slywayの人達はこのポジションがいいそうです(ケーブルもっと短くしようよ)。
Source: Slyway
Performerではお尻の下からブルホーンのように生えたハンドルもあります。最高の視界でしょうね。
Source: HP Velotechnik GmbH & Co. KG
先日ケルビムへ寄った時にチタンハンドルを作れるか聞いてみたところ「できるけど難しいですね」ということでした。既存のアルミのドロップハンドル上部と、フラットバーのグリップ部を合体するのが現実的みたいです。