僕の仕事は完成物にするまでの1~10まで全てを行いますが、頭を使う作業もあれば、中には超単調な工程もあります。顧客のWebシステムへの登録がそういった作業になりますが、特に今回の仕事では全ての部品(数千点)が対象になるんです。
ソフトウェアとかアプリケーションのユーザーインターフェース(UI)を設計する場合に大切なことは、様々な性格のユーザを想定し、入力の選択肢を複数用意することです。
かつてマウスを使ったUIで度肝を抜いたMacintoshですが、マウスで操作することが次第に面倒だと気付いた人も多かったです。
次いで二番煎じのWindowsは、マウスに加えてキーボードでも操作できる(ショートカットキー等)ようにしたことが大きな魅力でした。Machintosh用にもその後Quickeysというユーティリティソフトを有志の方が作っていましたね。
今でもありました。Quickeys。
Startly - QuicKeys 4 for Mac OS X
話しを戻すと、そのWebシステムは全てマウス操作なんです(手抜きだ~)。数千部品を全てマウスで登録するなんて想像するだけで頭がクラクラします。眠くなります。丸四日は掛かるでしょう。
なのでずいぶん前にキーボードで操作できるように、必要な箇所へショートカットキーを割り当てました。これには User Side JavaScript という技術を使いました。
しかし、今回、これも面倒になってしまったんです。
部品を一つ登録するには…
Ctrl+Shift+C(エクセル)
Alt+Tab(ブラウザへ切り替え)
Ctrl+V
Alt+S
Ctrl+Shift+Space
個数をキー入力
Alt+V
Alt+Tab
キーボードの使い過ぎで左Altキーが削れています。
調子に乗ってくるとリズム感が出てきてピアノを弾いているような(弾けませんが)感じになってきます。
でも、これを数千回… 左手が腱鞘炎になりそうです。
丸二日やって嫌になって、以前トライして諦めた自動化に挑戦しました。
エクセルのプログラムならVBで出来ます、WebシステムならJavascriptで、でも今回はこの二つを連携しなければなりません。
調べたら Microsoft Power Automate という自動化するアプリケーションがあることが分かり、さっそくインストールして使ってみました。
しかし、あまりにも動作が遅いので、これなら手でやった方が明らかに速いので止めました。
次いで見つけたのは UWSC というフリーウェア。かなり古くからあるようで情報がわんさか出てきました。生成したコードをカスタマイズして使うこともできます。というかそれが基本のようです。
そして、奮闘すること丸一日。エクセルからブラウザへ切り替えてからが動作しなかったんですが、一旦画面の隅をマウスでクリックさせるコードを入れたら動き出しました。ようやく出来上がりました。
目の前で勝手に動くのを見ていると笑みがこぼれ幸せな気分になります。今までの気が狂ったようなキーボード打ちがウソのよう。
ただ、時々変な動きをするので目は離せません。PCやアプリケーションは時々レスポンスが悪くなったり、息継ぎすることがありますからね。そうした時にも自動処理のコードは前へ前へと進んでしまうんです。仕方ありません。