昔はアウタートンネルって言っていたような気がします。英語は調べたら Cable housing guide と言うみたいですね。ここではケーブルガイドと呼ぶことにします。
トップチューブに直付けされているケーブルガイド。この写真を見て直ぐに分かる人はかなりの自転車ツウだと思います。
これは僕が最初にケルビムへフレームをオーダーした時のものです。この小さなパーツにも故今野仁氏の思いが詰まっています。なんと三つもあります。
一つはもちろんケーブルを留めるため。二つ目は写真からも分かる通り、ケーブルとトップチューブに隙間ができないこと。そして三つ目はケーブルとトップチューブが上から見て一直線になること。更にもう一つ加えるなら凝った穴開きの装飾でしょう。
もちろん製作中のリカンベントにこの素晴らしいケーブルガイドを付けます。先日ケルビムへ伺った時に今野氏へ「昔のオリジナルのケーブルガイドはありますか?」と聞くと、「ありますよ。」と嬉しそうに答えてくれました。
さて、このケーブルガイドを付ける位置です。悩んだすえにこのようになりました。
メインチューブ左下へ二ヶ所、左リヤフォーク下へ一ヶ所、両フロントフォーク前へ一ヶ所ずつ。
メインチューブ下の数が少なく感じると思いますが、バッグやボトルケージが付きますので自由度が無いんです。ケーブルに無理な曲がりを強要してしまいそうなので、必要最低限の位置にしました。
ブームのヘッドチューブ寄りの両側へアーチを付けてケーブルを通します。このアーチはケーブルよりも大きめにして中で自由に動くようにします。
この他の図面も見直しましたのでケルビムへ説明に行くことにします。