幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

記事の検索  | 最近のコメント  | この記事のコメント 
記事の一覧  | カテゴリー  | 月別アーカイブ  | 過去記事一覧 |  

リカンベント フレームのたわみ2

ブレーキを掛けると前三角がノーズダイブする現象は、リカンベントフレームの改修では消えませんでした。僕もケルビム側の考えも、改修によって前三角の強度は上がったので、次に弱い部分はメインチューブの湾曲部にある、と考えました。

以前はメインチューブとヘッドチューブの接合部が弱いと考えて、ここに三角ガセットを付けることで強度を上げましたので、前三角はたわまないと仮定すると、
1.ブレーキを掛けた時に前ハブを中心に前三角が前方へ回転しようとします。
2.これに伴ってフレーム全体が回転しようとする力(後輪が持ち上がる力)が発生します。
3.僕が乗っていることで後輪は地面に残り、前三角が前方へ動いて引っ張られる分だけメインチューブの湾曲部が引っ張られて伸びます。


湾曲部の半径が大きくなる(広がる)方向へ動くというわけです。そこでこの上部へ背びれと細いチューブを取り付けることにしました。
改修はこれが最後です。ノーズダイブは今よりは少なくなるでしょうから、それで良しとします。

Cruzbike のリカンベントを見ると、メインチューブは太く楕円断面になっています。絶対にたわまないようにしているのでしょう。そしてブレーキ制動によってノーズダイブもしない。しかし弊害として乗り心地は硬く路面からの振動を背中で受けることになるはずです。


僕はコンフォートを好みますので、メインチューブをたわませることで振動を吸収させる設計をしました。しかし湾曲部は直線部よりもたわみますので、ノーズダイブの原因になってしまいました。コンフォートとノーズダイブはトレードオフだったんです。