車の運転免許を取得する際に多くの人は習ったと思います。
「二輪車は曲がる手前で、その方向とは逆に膨らみます」って。
これがカウンターステアです。
二輪車で曲がる時にはその方向へバランスを崩す必要があり、倒れないバランスを保ちながら曲がっていきます。この曲がる手前のきっかけづくりが必要であり、これがカウンターステアです。普段意識することはありませんが、多かれ少なかれカウンターステアを行っています。
通常車はハンドル操作だけで曲がることができますが、ラリー等で意識的にドリフトさせる時にはコーナーの手前できっかけを作ります。長い直線から180カーブしているような場面で見られます。
車の場合はカウンターステアはドリフト中の逆ハンドルのことを指し、二輪車のカウンターステアに相当するものをフェイントと言っています。
コーナー手前で既にドリフト状態 = 即ち事前にフェイントをかけている。
Source: TOYOTA
リカンベントで下り坂はとても楽しいですが、上体をシートの背もたれに付けているので、コーナーリング中に狙ったラインをトレースし難いという特徴があります。前傾自転車では無意識のうちに上体を微妙に左右させて安定したコーナリングができます。
コーナーの大きさとスピードを見誤ると大きく膨らんで危険なことがあります。そこで最近はカウンターステアを意識して行うようにしたところ、とてもスムーズなコーナリングができるようになりました。
カウンターステアを行い、コーナ―の手前で安定した態勢にしておくことで、安全にコーナーをクリアできます。出口で大きく膨らんでしまうことも少なくなりました。
ただし、後ろに車やオートバイがいる時には控えめなカウンターステアにした方がいいでしょうね。