幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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巌道峠-綱子尾根

今回はリカンベントは休ませてパスハンターで走ってきました。
実測41mm幅の COMPASS Nches Pass(COMPASSはReneHERSEの旧称)は心地よい響きと共に、排水性舗装の荒めな路面を快適に転がっていきます。巡行時速30kmは以前のパセラ1.25inchと変わりありません。速度はそのままに柔らかな乗り心地がプラスされて幸福度アップ。ただし、立ち漕ぎで力を掛けた時のレスポンスが劣ることと、踏み下ろした時にタイヤが潰れる感じは否めません。きびきびした感触を好む人は細いタイヤがいいでしょう。

ルート 111.8km △1,766m
クリックするとRWGPSでZoomできるようになります。


天気予報では日曜に向かって下り坂なので、この土曜も空はクッキリとした晴れではなく薄く雲掛かっています。その代わり先週のような風はなく気温も高め、直ぐにグローブが汗ばみました。


峰山を望むこの窪地、水が流れていないのが不思議です。地下へ吸い込まれて別の場所から湧いているのでしょうか。


裏道(旧道)は坂がキツイですが、こうして車道よりもいい眺めのご褒美があります。


奥牧野で小休止。以前の店舗は無くなりましたが新しく自販機ができましたから、休憩ポイントとしては以前のまま。激安ではなくなりましたが、安めの値段設定になっています。


お店の裏手からこんな ほのぼのとした眺めの中で缶コーヒーをいただきました。


秋山川を離れて巌道峠へ向かいます。入口の富岡集落の田んぼを見下ろすところ、梅の枝が切られていました。まいかいその密集した枝に立てかけて写真を撮っていましたが、今後はこうしてガードレール越しです。仕方なし。


安寺沢川に沿って緩く上って行きます。見分けにくい道祖神馬頭観音が日差しの加減で文字がはっきりしていました。右上と中下に二つあります。


安寺沢の郷倉。脇の梅が立派ですね。このように天高く聳える梅は珍しいかもしれません。


ハート池も健在です!


撮影スポットを過ぎてからは淡々と上るのみ。沢伝いの直線急坂は毎回脚にこたえます。Uターンしてからは勾配が落ち着くのは毎度のパターン。リカンベントよりもパスハンターの方が楽そうに思いますが、そんなことはありません。どちらも同じようにキツイです。


丁度お昼時に巌道峠に着きました。今回は右上の鉄塔まで押し上げます。リカンベントでは重くて無理ですからね。それに風も殆どありませんし。


下を向いて上っていたら、「ガサガサ」っと音がしてビックリしました。ハンターでした。間近で見る銃は木の部分が年期を重ねている風でした。衝撃を吸収する意味で木が使われているのかもしれませんね。


富士山は少しだけ雲がありましたが概ねいい感じ。ただ空が白けてきましたので写りはイマイチです。


この景色をおかずに昼食にしました。


下りは久保への激坂と、野原への緩坂がありますが、今回は野原へ下りました。しばらく工事をしていたようですが解禁されていました。

春が近づき道志みちはオートバイが溢れてきました。寒さが和らげばこの道は絶好なワインディングロードですからね。
青根の上り返しの手前で左へ逸れて大川原。集落の中の坂は迷わず押して上ります。


どこも梅が見ごろですね。春の気配。


目の前には焼山でしょうか。大山から続く表尾根で塔ノ岳、丹沢、蛭ヶ岳の主稜尾根を経て焼山から青野原へ下山。昔から歩かれているロングトレイルの麓です。


赤いおべべが掛けられているお地蔵さんたち。車道は右ですが、この坂を上るのが昔ながらの道なんでしょうね。


林道を少し行った所で右下へ道が伸びています。だいぶ前はこんなにはっきりした道ではありませんでしたが、数年前に手を入れたようで気になっていました。自転車を置いて探索することにしました。


地図の緑帯がこの古道です。左下から右上への赤帯が今回走るルートです。


Source: 地理院地図


しかし、50mほど進んで回り込むと道がぼやけてきました。


そして道の跡は無くなってしまいました。う~ん、残念。入口があれだけはっきりしていたから、もっと先まで続いていると思ったんですけどね。


戻る道すがら周囲をよく観察したら、ご褒美発見。馬頭観音です。


そしてこの馬頭観音の正面の崖には、なんとなくジグザグの道のように見えます。


道ですね。杭を打って木を支えてあります。この急斜面を登ってきた所に馬頭観音。頷けます。

しかし、トラバースの道(地形図の破線)は、それはそれで存在したのでしょう。すると、この崖を登る道と二つのルートが長又まで続いていたのかもしれませんね。あるいは、トラバースルートが途中の沢で荒廃したので、こっちの崖ルートを作ったとか。
道は進めませんでしたが馬頭観音の収穫があったので良し (^^)

その後も右下から林道を交差して左上へ続く道が数ヶ所あります。長又から山を越えた安寺沢との行き来は盛んだったのかもしれません。
因みに、以前巌道峠から尾根伝いの山道を大川原天神峠まで下ったことがありましたが、最後で道が不明瞭になって尾根も広くなり、ピンクテープを頼りに尾根右側の林道へ降り立ちました。峠の切通しの上を右往左往するハイカーを見かけたこともありますので、未だ道は不明瞭なのでしょう。

大川原天神峠。この地域には天神峠が多く存在しますので、このように近くの集落名を頭に符号するのは、以前あった「峠の向こうへ」というサイト主の案です。リスペクトを込めて僕もそう呼んでいます。


峠から尾根伝いの山道へ入ります。以前、2019台風の影響で倒木があって難儀したんですが、未だそのままでした。入る人が少ないということしょうね。チェーンソーでぶった切って欲しいです。


空身なら訳ありませんが自転車だとやっかいです。普段使わない筋肉をフル稼働。

最近の幅広ハンドルのMTBはそのままでは無理でしょう。ステムを緩めて90度回転させるか、フロントホイールを外せば通れるかもしれません。

攻略。


小山を回り込んでヌタノハラへ降り立ちます。右手50m先は砕石現場になってしまい古道は寸断されています。左手は綱子から上ってくる古道。さっきの倒木を避けてこちらから上ってくるのが正解です。


ヌタノハラから100mほど深く彫れた道を押していくと、


痩せ尾根になります。


快適な尾根道が続いています。もちろん乗車可。


両側を木で補強してありますが、ここまでするほど弱ってはいなかったんです。送電線巡視路の整備で小型機械を通すのに補強をしたようでした。


先週こちらを眺めた舟久保集落が見えます。


先週の舟久保からこちらを眺めた写真。大きな尾根の手前に見える尾根です。


快適な尾根道は綱子天神峠で広くなります。


まだヤマビルは這出てきませんので小休止して甘いパンを食べました。


ダートをぽこぽこと下ると菅井の上部へ降り立ちます。下の車道とは違う広々とした空間が広がっています。起伏に富んだ立体感のある眺めがお気に入り。


先週ちょっと書いた宿泊施設「柚子の家」。この日は利用客はいないようでした。


終点は菅井の十字路。こちらの古い民家から年配の方が出てきて少しお話しできました。


『町田と横浜の境辺りから来ました』というと「都筑かな?」と返ってきました。実際は緑区なんですが、古い地図では都筑となっていますからね。


伏馬田経由で道志みちへ合流し、先週はバイパス国道で帰りましたが、今回は旧道へ入ってのんびり帰りました。


07:33 出発
10:40 奥牧野
11:00 富岡
12:18 巌道峠
14:15 大川原天神峠
14:53 綱子天神峠
18:08 帰宅