幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

幅員5.5m未満をゆく

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走る地域によって自転車は変わる

僕が住む地域は日帰り圏内にパターソンの絵のような丘陵地帯や、標高1,000Mを超える急峻な峠、水平線を見ながら走れる海岸もあります。そしてそこへ行くまでの市街地も。
こうしたシチュエーションを楽しむには自転車はオールマイティなものにならざるを得ません。市街地のストップ&ゴー、郊外の平地は高速巡行、農村部では低速走行、峠を上れる軽いギヤ、ダートが含まれるなら太めのタイヤ、山道が含まれるなら担げる構造、等々。


最近はブロックパターンのタイヤを履いたグラベルロードをメディア上で多く見るようになりましたが、この自転車が想定している道は程よいグラベル(ダート)です。
先日、来日して千葉の林道を日本の関係者と共に走ったJan氏。日本のグラベルは荒れていると言っていたとか。


氏の提唱しているワイドタイヤ革命や All-road bike は、ほどよいグラベル(ダート)を想定しているんです。アメリカにはそうした道が多いのでしょう。それに比べて日本の林道は急峻なので路面が水流で荒れて凸凹が激しい。
All-road bike revolution にも書かれていましたが、微細な振動(ほどよいグラベル)はタイヤが吸収し、それよりも大きな振動はフレームが吸収します。そして更に大きな凸凹はサスペンションが吸収するんです。日本の荒れた林道はサスペンションの出番という訳です。


されとて日本の林道は舗装率が高くなってしまいました。ダートは神奈川や東京には少ないです。あっても凸凹が多く距離も短い。舗装路を走る比率がどうしても高くなります。
こうした環境の日本にグラベルロードは適しているのでしょうか。どちらかと言えばスリックなワイドタイヤを履いた All-road bike でしょう。そして快走への影響が少ないタイプのサスペンションを備えていれば更に良し。最近では軽量コンパクトなサスペンションステムやシートピラーも出現しています!


Source: Vecnum



Source: CANE CREEK


明日の日曜は、去年走って楽しかったルートをトレースしようと思います。快走あり、林道あり、山道あり。