幅員5.5m未満をゆく

自転車とサイクリングの日記です。

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オープンサイドとアメサイド(ゴムサイド)

タイヤの走行性能の良し悪しはサイドの柔らかさが大きく影響します。乗り心地が良いだけでなく速く転がります。シルクのケーシングで作られたチューブラータイヤは古くからロードレースで使われてきました。トレッドはゴムで覆われていますがタイヤサイドはシルクが剥き出しです(=オープンサイド)。対してオフロードを走る自転車ではパンクを恐れてタイヤサイドも厚いゴムで覆われています(=アメサイド, ゴムサイド)。


最近ではシルクのケーシングは多くありませんが、グランボアのタイヤではコットンケーシングの薄くて柔らかい EXTRALIGHT と、少し丈夫な STANDARD があります。
Rene Herse Cycles のタイヤでは EXTRALIGHT, STANDARD, ENDURANCE, ENDURANCE PLUS の4種類から選ぶことができます。


オープンサイドのタイヤで快適にサイクリングを楽しむか、パンクを警戒してアメサイドのタイヤで乗り心地を犠牲にするか。こうすべきだ、とは言えないのが実情です。
価格の差はオープンサイドもアメサイドも大きく変わりませんから、どちらを選ぶかは単純にサイドカットのパンクがキーポイントということでしょう。

しかしサイドカットでパンク(バースト)した経験がある人って、実際には少ないのではないでしょうか。サイドの損傷は誤って石等を弾いた時に発生します。幅40mmのタイヤでは地面から20mmはトレッドのゴムで保護されていますので、これを目安にして石を避ければ良いことになります。ダート林道では石も自転車も不安定なので、それよりも舗装林道の方が石を弾いた時のダメージは大きいように思います。


また、その場ではサイドカットに至らなくても、損傷を受けて次第に傷が深まるケースもあります。帰宅して損傷を発見したらタイヤを交換したくなることでしょう。
損傷の頻度と、タイヤの価格と、乗り心地と、パンク修理(チューブ交換)の手間、これらのバランスで、どんなタイヤを選択するかを決めることになります。

不運にもサイドカットでバーストした場合は、パークツールのタイヤブートというパッチをタイヤの内側に貼ることで対処できます。


タイヤブートを張って数日後の状態です。こんもり膨らんできていますが、この穴でよくここまで耐えていますよね。関心します。



さて、パンク修理は誰しも面倒なものです。それがサイクリング中で急いでいる時や、雨が降っている時などはホント嫌になりますよね。

僕が使っているタイヤとリムでは着脱にタイヤレバーが不要です。素手のままできるのは凄く楽です。ノーストレス。リムとの相性がいいんでしょうね。
タイヤはグランボアでリムはSUNXCD。650Bでも700Cでもノーストレスです。パスハンターのタイヤは Rene Herse でリムはMAVIC。こちらもノーストレス。

タイヤを外したらチューブを取り出します(この時にメーカーロゴの位置を覚えておきましょう)。
空気が一気に抜けた時にはタイヤのトレッドを確認すればトゲ等を見つけることができますが、スローパンクの場合は空気を入れてほっぺたを近づけます。風がある時は難しいですけどね。

チューブの穴が見つかったら今度はタイヤに刺さったトゲ探しです。メーカーロゴの位置を覚えておけば、タイヤのトゲの位置をチューブの穴の位置から予想できます。
そうして小さなトゲを見つけたら中折れしないように慎重に抜きます。これには刺抜きが便利なので携行しておくと良いでしょう。

タイヤへ空気を入れるのも一苦労ですよね。夏場はここで滝のような汗をかきます。最近のポンプは短いので、高圧にすることはできますが、たくさんの空気を入れることには向いていません。太いタイヤを履いている人は、昔ながらの長いポンプと、短いポンプを併用するのがいいかもしれません。僕は径が太くて短いポンプにしています。


それと、ポンプは地面に押し当てて使えるタイプが絶対に有利です。普通のポンプにホースを付けることで押し当てられるようにできますので探してみてください。僕は以前Yowさんから自作ホースをプレゼントしていただきました。大感謝 (^^)/


こうして少しでもパンク修理を軽減できたら、アメサイドからオープンサイドに履き替える人がいるかも …  いないか (^^;